2024年11月
【外壁リフォームの種類と費用】適切なタイミング・工法の選び方も紹介
投稿日:
カテゴリー:外壁塗装コラム
外壁リフォームには外観の美しさを取り戻すだけでなく、耐久性や機能性を向上させる効果もあります。
リフォームの工法は大きく3つに分けられ、それぞれ補修できる範囲や費用が大きく異なります。
外壁の状態やリフォームの目的に合わせて、適切な工法を選びましょう。
この記事では、外壁リフォームの3つの工法や選び方、費用をわかりやすく解説します。
外壁材ごとのリフォームの目安時期も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
外壁リフォームの種類(塗装・カバー工法・張り替え)と費用
外壁リフォームの工法には、塗装・カバー工法・張り替えの3つがあります。
一般的な30坪戸建て住宅のリフォーム費用の目安は、以下のとおりです。
工法 |
費用目安 |
塗装 |
60万〜100万円 |
カバー工法 |
150万〜240万円 |
張り替え |
180万〜300万円 |
各工法の特徴や、メリット・デメリットを見ていきましょう。
外壁塗装
外壁塗装は、古い塗膜や汚れを落として補修を行い、新しく塗り替えるリフォーム工事です。
塗り替えのタイミングは、10~15年に1度が目安です。
塗装費用は、使用する塗料の種類によって大きく変動します。
塗料ごとの価格や耐用年数は、以下の表を参考にしてみてください。
塗料の種類 |
耐用年数 |
費用相場(㎡) |
アクリル |
約3~8年 |
1,000~1,800円 |
ウレタン |
約5~10年 |
1,500~2,500円 |
シリコン |
約7~15年 |
1,800~3,500円 |
フッ素 |
約12~15年 |
3,000~5,000円 |
無機 |
約15〜20年 |
4,500〜5,500円 |
【外壁塗装のメリット】
・リフォーム費用を抑えられる
・外壁の色や質感を変えられる
・遮熱塗料や防汚塗料を選べば機能性を高められる
【外壁塗装のデメリット】
・大きなデザイン変更は難しい
・外壁内部の傷みをチェックできない
・外壁材自体の性能は変えられない
・劣化が激しい場合は塗装で補修できない
外壁のカバー工法
カバー工法とは、既存の外壁の上から新しい外壁材を重ね張りするリフォーム工事です。
張り替えよりも安い料金で外壁を新しくできますが、現在の外壁材の種類によってはカバー工法で施工できないケースもあります。
カバー工法に使われる外壁材は、主に金属系サイディングか樹脂系サイディングです。
施工費用の目安は2,500~3,250円/㎡で、材料費は使用する外壁材の種類によって異なります。
外壁材の種類 |
費用目安(㎡) |
金属系サイディング |
3,500〜9,000円 |
樹脂系サイディング |
4,000〜9,000円 |
【カバー工法のメリット】
・張り替えよりも費用が安い
・家の寿命が長持ちする
・外観のイメージを一新できる
・外壁が二重になるため遮音性・断熱性が向上する
【カバー工法のデメリット】
・古い外壁材を残すため、下地の補修ができない
・外壁の状態によってはカバー工法で施工できない
・外壁を重ねるため重くなり、耐震機能が低下する可能性がある
外壁の張り替え
張り替えとは、既存の外壁をはがして劣化した下地を補修し、新しい外壁材に交換するリフォーム工事です。
外壁材の寿命は20~50年が目安です。
寿命を超えて使い続けると、雨もりや家の基礎が劣化するリスクがあるため、新しい外壁に張り替えることで家を長持ちさせます。
張り替えでもサイディングボードが使われることが多く、施工費+撤去費用+材料費がかかります。
・施工費:1,850~3,000円/㎡
・既存の外壁の撤去費:800~1,000円/㎡
・材料費:3,000~1万円/㎡
外壁材の種類 |
費用目安(㎡) |
窯業系サイディング |
3,000〜7,000円 |
金属系サイディング |
3,500〜9,000円 |
樹脂系サイディング |
4,000〜9,000円 |
木質系サイディング |
5,000〜8,000円 |
ALCパネル |
6,000〜1万円 |
タイル |
8,000〜3万円 |
【張り替えのメリット】
・家の外観を一新できる
・下地も補修できる
・家の寿命を延ばせる
・軽量の外壁材に変えることで耐震性を高められる
【張り替えのデメリット】
・既存の外壁材の撤去して張り替えるため費用が高額
・工期が長い
外壁リフォームが必要な時期の目安
塗装や張り替えが必要な時期は、外壁材の種類によって異なります。
外壁材の種類 |
耐用年数 |
塗装頻度 |
窯業系 |
20〜40年 |
7〜15年 |
金属系 |
20〜40年 |
10〜15年 |
樹脂系 |
20〜50年 |
10〜30年 |
木質系 |
15〜40年 |
3〜10年 |
ALCパネル |
50〜60年 |
10〜15年 |
モルタル |
30年 |
5〜15年 |
タイル |
30〜40年 |
10年前後 |
トタン |
10〜30年 |
5〜10年 |
上記の耐用年数は、適切に外壁塗装を行なった場合の目安です。
定期的に塗装していない場合や、お住まいの環境によっては、劣化が早まることもあります。
また、サイディングやALCパネル、タイルなどの外壁は、5~10年ごとに目地に使われるコーキングの打ち替えも必要です。
外壁リフォームの選び方
築年数や外壁の状態、リフォームの目的によって、適切な工法は異なります。
外壁塗装が合うケース
以下のような条件の場合は、外壁塗装で補修できるでしょう。
・築10~15年程度
・外壁の劣化症状が軽度
(汚れや色あせ、小さなひび割れなど)
・現状の外壁性能に不満がない
・できるだけリフォーム費用を抑えたい
外壁のカバー工法が合うケース
以下のような場合は、カバー工法がおすすめです。
・築20年以上
・一度も外壁リフォームをしていない
・外壁自体が劣化している
(ひび割れや欠けがある)
・外壁の色だけでなく、素材や機能も変えたい
・張り替えよりも費用を抑えたい
ただし、カバー工法でリフォームできるのは1度限りです。
2度目は張り替えを行う必要があります。
外壁の張り替えが合うケース
以下のような場合には、外壁の張り替えが必要です。
・築20年以上
・外壁の劣化が激しく下地まで傷んでいる
・カバー工法でリフォームしたことがある
・雨もりをしている
・外壁の素材や機能を変えたい
・建物の耐震性能を高めたい
既存の外壁がモルタルやコンクリートの場合、張り替えによるリフォームはできません。
外壁リフォームの費用を抑える方法
外壁リフォームの費用を抑えるなら、以下の2つの方法が効果的です。
・相見積もりをとる
・自社施工の会社へ依頼する
相見積もりをとる
2~3社の見積もりをとり、見積額や内訳を比較して選びましょう。
施工会社によっては、数万~数十万円の差がつくこともあります。
ただし、安ければ安いほどよいわけではありません。
相場と比べて安すぎる場合には、必要な工程がはぶかれていたり、塗装か所にモレがあり追加料金がかかったりすることもあります。
詳しくは「見積もり書のチェックポイント」をご覧ください。
自社施工の会社へ依頼する
大手ハウスメーカーなどでは、外壁の塗装や張り替えを外注するケースが多く、仲介手数料が発生します。
一方、自社で施工している会社では余計な費用がかかりません。
仲介手数料の相場は10~30%なので、100万円のリフォームでは10万~30万円ほどが上乗せされます。
家を建てた時のハウスメーカーに依頼した方が手間はかからないかもしれませんが、費用を抑えたい場合は、自社で職人を抱えている施工会社を選んだ方がよいでしょう。
まとめ
今回は、外壁リフォーム方法3つをご紹介しました。
・塗装
・カバー工法
・張り替え
どの方法でリフォームするのがよいかは、リフォームの目的や築年数、外壁の状態によって異なります。
劣化状態によっては塗装で補修しきれないこともあるので、まずは外壁の点検を依頼してみましょう。
ベストホームでは無料で点検・見積もりを行っております。
岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
【外壁塗装はDIYできる?】手順や塗り方、メリット・デメリットも解説
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カテゴリー:外壁塗装コラム
外壁塗装の費用は高額なので「DIYできないかな?」と考える方も多いのではないでしょうか。
DIYと塗装会社に任せた場合とで、どれくらい金額に差が出るのかも気になりますよね。
この記事では、DIYで外壁塗装する費用や必要な道具、メリット・デメリットをお伝えします。
DIYしようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
外壁塗装のDIYに必要な道具
DIYで外壁塗装をする際には、以下のような道具が必要です。
・高圧洗浄機
・バケツ
・ブラシ
・中性洗剤
・養生シート・テープ
・コーキング材
・サンドペーパー
・ハケ・ローラー・スプレーガン
・塗料
塗料や道具などは、ホームセンターや通販で購入できます。
外壁塗装のDIYで使う塗料の種類・選び方
外壁塗装には2種類の塗料を使用します。
・下塗り用塗料
・中塗り・上塗り用塗料
下塗り用塗料
下塗り用の塗料にはシーラーとフィラーがありますが、DIYにはシーラーがおすすめです。
【シーラー】
水のようにサラサラして扱いやすい塗料です。
水性シーラーは外壁に吸収されやすいため、劣化ががひどいと傷の中に入り込んでしまいます。傷やひび割れがある場合は、油性シーラーを選びましょう。
油性シーラーの乾燥時間は30分~1時間、水性シーラーは数時間かかります。
【フィラー】
粘性があり、傷やひび割れのある外壁の表面をなめらかに整えます。
ひび割れを起こしやすいモルタル外壁に向いていますが、慣れないと扱いにくいため、DIYにはおすすめできません。
中・上塗り用塗料
中塗り・上塗り用の塗料には、主に以下の5種類があります。
塗料の種類 |
耐用年数 |
費用相場(㎡) |
アクリル |
約3~8年 |
1,000~1,800円 |
ウレタン |
約5~10年 |
1,500~2,500円 |
シリコン |
約7~15年 |
1,800~3,500円 |
フッ素 |
約12~15年 |
3,000~5,000円 |
無機 |
約15〜20年 |
4,500〜5,500円 |
耐用年数が長いほど価格は高くなりますが、そのぶん塗り替えの頻度を減らせます。
費用対効果を考慮して、最適な塗料を選びましょう。
このほかにも断熱塗料や防水塗料、防汚塗料など、機能性に特化した塗料があります。
各塗料の特徴やメリット・デメリットなど詳しく知りたい方は「外壁塗装の塗料の種類と選び方のコツ」をご覧ください。
DIYで外壁塗装をする手順7ステップ
DIYで外壁塗装をする手順を、7ステップで解説していきます。
音やにおいなどで近隣の家へ迷惑をかける可能性があるため、事前に日程を伝え、あいさつもしておいた方がよいでしょう。
① 足場と飛散防止シートの設置
外壁塗装には、足場と飛散防止シートの設置が欠かせません。高所作業の安全を確保するだけでなく、高圧洗浄の水や塗料が周囲に飛び散るのを防ぐ効果もあります。足場の設置には国家資格が必要なため、必ず専門業者へ依頼しましょう。
② 高圧洗浄
塗装する前に外壁の汚れやコケ、古い塗膜などを高圧洗浄機で洗い落とします。新しく塗る塗料をしっかりと密着させるための大切な工程です。
外壁の種類によっては高圧洗浄機が使えないこともあるので、ご注意ください。圧力が強すぎると外壁を破損させる恐れがあります。洗浄後はよく乾燥させてから次の工程へ移りましょう。
③ 下地処理
外壁にひび割れや欠けがある場合は、塗装前に補修します。コーキング材ですき間を埋め、表面の凹凸をサンドペーパーで整えましょう。
外壁目地のコーキングが劣化している場合は、上からコーキング材を補充するか、はがして新たに充填します。ただし、外壁の劣化が激しい場合には、外壁材自体の交換が必要なケースもあります。
④ 養生
窓や玄関など、塗装しない部分を養生シートとテープで保護します。エアコンの室外機や庭の植木、車など、汚れると困るものもにもカバーをかけておきましょう
⑤ 下塗り
外壁と中塗りの塗料を密着させるため、下塗りを行います。塗りムラがあると塗膜がはがれやすくなるため、ていねいに作業しましょう。広い面はローラーで、細かい部分はハケで塗装します。
⑥ 中塗り
下塗りが乾いたことを確認して、中塗りを行います。外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。
塗料代や手間を減らすために下塗りや中塗りをはぶくと、耐久性が低下してすぐに塗り替えが必要になるため、必ず塗料メーカーの規定を守りましょう。※2回塗りや4回塗りの塗料もあります
⑦ 上塗り
中塗りと同じ塗料を使って上塗りを行います。
DIYで外壁塗装する際の塗り方
中塗り・上塗りには、ローラーもしくはスプレーガンを使用します。
ローラーの方が仕上がりはきれいですが、塗装に時間がかかります。スプレーガンは広範囲の塗装を短時間で行える一方、塗料が飛散するためローラーで塗装するよりも多くの塗料が必要です。
塗装する際には以下の点に注意しましょう。
・塗布量を守る
必ずメーカーが指定する塗布量を守って塗装を行います。塗料をケチると本来の効果が発揮されず、耐用年数までもたない可能性があります。
・乾燥時間を守る
乾燥時間は塗料ごとに異なり、気温や湿度によっても変動します。必ずメーカーが指定する乾燥時間を守りましょう。下塗り・中塗り・上塗りそれぞれで、最低でも1日ずつはかかります。
・修正は乾いてから
塗り残しがあった場合は、塗料が完全に乾いてから小さなハケなどで修正すると、比較的きれいに仕上がります。
外壁塗装をDIYするメリット
外壁塗装をDIYするメリットは、費用を抑えられることです。
塗料の種類や塗装面積によって変動しますが、10万~数十万円の節約になるでしょう。
・塗装会社に依頼した場合の費用相場:40万円~
・DIYした場合の費用相場:30万円~
【DIY費用の内訳】
・足場代:10万円~
・塗料代:15万円~
・道具代:5万円~
・人件費:0円
専門業者に依頼する足場代や、塗料代は、DIYでも同じくらいの料金がかかります。
高圧洗浄機や道具がない場合には買いそろえる費用もかかりますが、職人さんの人件費を節約できます。
外壁塗装をDIYするデメリット
・手間がかかる
・危険がともなう
・失敗する可能性がある
手間がかかる
外壁塗装には、足場の設置や養生、洗浄、下地処理、塗装、乾燥など多くの工程があります。
塗装会社に依頼した場合の工期は1週間~10日程度ですが、DIYでは1~3か月ほどかかるでしょう。
危険がともなう
外壁塗装は高所作業のため、慣れていないと転落してやケガをする恐れがあります。
また、塗料にシンナーが含まれている場合、吸い込むと吐き気やめまいが起こることもあります。
失敗する可能性がある
外壁の下地処理や塗装が甘いと、塗りムラや塗膜のはがれ、ひび割れなどが起こる可能性があります。
外壁塗装は、プロでもまれに施工不良が起こることがあるほど難しい作業です。
失敗すると補修に高額な費用がかかるため、慎重に検討しましょう。
まとめ
今回は、DIYで外壁塗装をする手順や、メリット・デメリットをご紹介しました。
DIYすることで10万~数十万円の節約にはなりますが、危険な高所作業や失敗するリスクをともないます。
外壁塗装は大切な家を守るための防水工事なので、プロに任せた方がよいでしょう。
自社施工の塗装会社へ依頼することや、2~3社の見積もりを比較して選ぶことでも費用は抑えられます。
まずは見積もりをとって、DIYの費用相場と比べてみましょう。
ベストホームでは、外壁のプロが無料で点検を行い、見積書を作成しております。
岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
【外壁塗装の塗料の種類と選び方のコツ5つ】機能・価格を徹底比較
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カテゴリー:外壁塗装コラム
外壁塗装に使われる塗料には、たくさんの種類があります。
それぞれ機能や価格が異なるため、どれを選べばよいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、外壁塗装でよく使われる5つの塗料の価格・特徴を徹底比較しています。
最先端の高機能塗料や選び方のコツも紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
外壁塗装で使われる塗料5つの価格・特徴を徹底比較
外壁塗装でよく使われている塗料は、こちらの5種類です。
塗料の種類 |
耐用年数 |
費用相場(㎡) |
アクリル |
約3~8年 |
1,000~1,800円 |
ウレタン |
約5~10年 |
1,500~2,500円 |
シリコン |
約7~15年 |
1,800~3,500円 |
フッ素 |
約12~15年 |
3,000~5,000円 |
無機 |
約15〜20年 |
4,500〜5,500円 |
それぞれの特徴や、メリット・デメリットを見ていきましょう。
アクリル塗料の特徴
アクリルは低価格で発色のよい塗料です。
アクリル塗料の最大のメリットは安さですが、汚れやすく耐久性が低いため、8年ほどで塗り替えが必要です。
屋根や外壁の塗装にはあまりおすすめできません。
ただ、頻繁に外壁塗装を行って外観のイメージを変えたい場合や、長く住む予定がない場合などには、アクリル塗料を使うこともあります。
ウレタン塗料の特徴
ウレタンは伸びがよく密着性の高い塗料で、光沢のある仕上がりが特徴です。
費用も比較的安く、雨どいやベランダの手すりなど、湾曲した部分の塗装に適しています。
ただ、シリコンやフッ素に比べて耐久性・防汚性が劣るため、10年に1回程度は塗り替えが必要です。
塗料代を節約したい場合は、雨どいや手すり、軒天などの付帯部を低価格のウレタン塗料にして、外壁や屋根にグレードの高い塗料を使用するなど、使い分けることもできます。
シリコン塗料の特徴
シリコンは、外壁塗装においてもっともよく使用されている人気の塗料です。
価格と機能性のバランスがよく、カラーバリエーションも豊富です。
ウレタン塗料よりも耐久性が高く、ホコリや汚れもつきにくいため、外壁や屋根の塗装に適しています。
ただ、伸縮性が低いため外壁のひび割れをカバーできず、塗膜にもひび割れが起きる可能性があります。
寒暖差が大きい地域や地震・振動の多い場所にお住まいの場合は、外壁にひび割れが発生しやすいため、伸縮性のある塗料がおすすめです。
フッ素塗料の特徴
フッ素塗料には水や汚れを弾く効果があります。
紫外線や酸性雨に強いため変色や色あせも少なく、外観の美しさを長く保てるでしょう。
耐久性を優先したい方におすすめの塗料です。
ただ、汚れを弾く特性により、次の塗り替えで塗料が密着しにくい可能性があります。
専用の下塗り剤が必要になることもあるので、次回の塗装についても確認しておくとよいでしょう。
無機塗料の特徴
無機塗料は5種類の中でもっとも耐久性が高く、紫外線による塗膜の劣化や色あせが起きにくいことが特徴です。
無機物が主成分のため、有機物を栄養分として繁殖するコケや藻も発生しにくいでしょう。
日当たりが悪い立地や、手間をかけずに長く美観を保ちたい場合におすすめの塗料です。
ただ、塗膜が硬くひび割れを起こしやすいため、木材などの伸縮しやすい外壁には向かないケースもあります。
また、フッ素塗料と同じく、次回の塗り替えに注意しましょう。
無機塗料の上には有機系塗料を塗装できないので、古い塗膜を削るか専用の下塗り剤が必要となります。
【最新】機能性に特化した外壁塗装のおすすめ塗料3つ
最近では、ニーズに合わせてさらに高機能な塗料も開発されています。
中でも人気の塗料を3つご紹介します。
・遮熱・断熱塗料
・防汚塗料
・防水塗料
遮熱・断熱塗料
遮熱塗料は日光を反射し、熱が建物内部へ伝わるのを妨ぐことで室温の上昇を抑制します。
一方、断熱塗料は外からの熱を室内へ伝わりにくくするとともに、室内の熱が外へ逃げることも防ぎます。
最近では、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発した技術を応用した「遮断熱塗料ガイナ」が人気です。
ガイナは、遮熱性・断熱性・防音性にすぐれ、紫外線や風雨による劣化も起こしにくい高機能塗料です。
遮熱と断熱2つの効果をあわせ持つため、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を維持できます。
ガイナで外壁塗装することで、暖房やエアコン代の節約効果も期待できるでしょう。
防汚塗料
シリコンやフッ素は汚れを寄せつけにくい塗料ですが、さらに汚れにくさに特化した塗料があります。
交通量の多い道路沿いの家などでは、排気ガスの影響で家全体のくすみや雨筋が発生しやすく、お困りの方も多いのではないでしょうか。
外壁が汚れやすいと感じている場合には、防汚塗料を使うことで美しい外観を長く維持できる可能性があります。
「超低汚染リファイン」は、汚れに強いだけでなく遮熱性にもすぐれ、紫外線や風雨の影響も受けにくい優秀な塗料です。
防水塗料
防水塗料は伸縮性が高く、外壁自体がひび割れても塗膜がカバーするため、建物内への水の侵入を防げます。
外壁からの雨もりは家の寿命を縮める大敵です。
家を長持ちさせるには、外壁のひび割れから雨水が侵入するのを防ぐことが大切です。
モルタルなど硬い素材の外壁はひび割れが起こりやすいため、特に伸縮性の高い塗料で塗装することをおすすめします。
「超防水EC-5000」は防水塗料の中でも伸縮率が非常に高く、遮熱性や耐久性にもすぐれています。
外壁塗装の塗料を選ぶ5つのポイント
① 価格
② 耐用年数
③ 色や質感
④ 機能
⑤ 外壁の種類
① 価格
外壁塗装の塗料選びにおいて、価格は重要なポイントですよね。
塗料の価格は、グレードや機能によって5倍以上の差がつくこともあります。
ただ、グレードの低い塗料を使えば1回の塗装費用は抑えられますが、そのぶん劣化も早いため頻繁に塗り替えが必要です。
塗装回数を減らすことも節約になるので、今回の塗装費用だけでなく、トータルのメンテナンス費用まで考慮して選ぶことをおすすめします。
今の家にあと何年住むか、次回の塗装をいつにする予定かによっては、安い塗料で問題ないケースもあります。
② 耐用年数
耐用年数が長い塗料を使うことで、外壁塗装の費用や手間を減らせます。
50年間の塗装回数で比較すると、もっとも耐用年数の短いアクリル塗料は6回、耐用年数の長い無機塗料は2回です。
外壁塗装には点検や見積もり、打ち合わせ、工事の日程調整、近隣へのあいさつ回りなど多くの手間がかかるため、頻度を少なくすることで負担を減らせます。
また、今回の塗装で塗料の耐用年数を調整することで、次回は屋根塗装の時期と合わせることも可能です。
屋根と外壁を同時に塗装することで、足場代が1回分で済むため、節約効果も期待できます。
③ 色や質感
塗料の機能だけでなく、外観も重要ですよね。
配色やツヤの有無によって、家全体の印象が大きく変わります。
色選びでは、自宅だけでなく周辺との調和も考慮した方がよいでしょう。
地域によっては景観条例により、使用できない色もあるためご注意ください。
また、黒は熱を集めやすく白は光を反射しやすいなど、色の持つ効果を意識して選ぶことも大切です。
黒い外壁はシックでおしゃれな印象ですが、夏場に室内が暑くなる可能性があります。
面積の効果や明るさの影響にも注意して選びましょう。
④ 機能
お住まいの環境に合った機能をもつ塗料を選ぶことで、塗装回数やメンテナンス費用、光熱費などを減らせる可能性があります。
・交通量の多い道路沿いなら汚れにくい防汚塗料
・地震や振動の多い所では伸縮性の高い防水塗料
・海沿いの地域では塩害に強い塗料
・日当たりのよい立地では遮熱・断熱塗料 など
⑤ 外壁の種類
外壁の種類によっても、相性のよい塗料は異なります。
・モルタル
硬い外壁のためひび割れが起こりやすく、防水性能も低いので、伸縮性の高い防水塗料がおすすめです。汚れもつきやすいため、美観を重視する場合は防汚塗料という選択肢もあります。
・窯業系サイディング
サイディング外壁は目地のコーキングが劣化しやすいため、上から防水塗料で保護するとよいでしょう。
・金属系サイディング
金属系サイディングは傷がつくとサビが発生しやすいため、防サビ効果のある塗料がおすすめです。熱の影響を受けやすいので、熱膨れが発生する可能性がある弾力性の高い防水塗料は不向きです。
・ALC
小さな気泡が多く吸水性が高いため、雨水の侵入を防ぐ防水塗料がおすすめです。
まとめ
今回は、外壁塗装でよく使われる8つの塗料の特徴と、選び方のコツをご紹介しました。
外壁の種類やお住まいの環境、求める機能などによって最適な塗料は異なります。
塗料選びで迷ったら、お住まいの地域の環境を理解している地元の塗装会社に相談するのがおすすめです。
ベストホームでは、無料で外壁の点検を行い、見積書を作成しております。
岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
【外壁塗装のお金がない時の対処法7つ】絶対にNG!危険な節約方法5つも解説
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カテゴリー:外壁塗装コラム
外壁の塗り替えは10~15年に1度が目安とされています。
しかし、塗装費用は高額なため、一括で支払うのが難しいこともあるでしょう。
この記事では、外壁塗装のお金が足りない時に利用できる制度や、費用を抑えるコツを紹介します。
外壁塗装の費用でお困りの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
また、お金がなくても絶対にやってはいけない、危険な節約方法も解説しています。
外壁塗装の費用相場
まずは、ご自宅の外壁塗装にどのくらいの費用がかかるのか把握しておきましょう。
一般的な30坪戸建て住宅の場合、60万~100万円が目安です。
坪数ごとの塗装費用は以下の表を参考にしてみてください。
延べ坪数 |
塗装費用 |
20坪 |
約40万~70万円 |
30坪 |
約60万~100万円 |
40坪 |
約80万~130万円 |
50坪 |
約100万~160万円 |
60坪 |
約120万~190万円 |
70坪 |
約140万~230万円 |
上記の金額はあくまで目安です。
実際には、外壁の劣化状態や使用する塗料の種類、依頼する塗装会社など、さまざまな条件によって変動します。
外壁塗装のお金がないときの対処法7つ
まずはできるだけ余計な料金を減らして、塗装費用を抑えることがポイントです。
それでもお金が足りない場合は、リフォームローンなども検討してみましょう。
① 自社施工の塗装会社へ依頼する
② 相見積もりをとる
③ 相談・交渉する
④ 部分的に補修する
⑤ 助成金・補助金を利用する
⑥ 火災保険を利用する
⑦ リフォームローンを利用する
① 自社施工の塗装会社へ依頼する
大手のハウスメーカーやリフォーム会社は、塗装工事を下請け会社などに外注するケースが多く、仲介手数料が発生します。
一方、自社施工の会社なら余計な費用がかかりません。
仲介手数料の相場は10~30%程度なので、塗装費用が50万円の場合、5万~15万円の節約になります。
② 相見積もりをとる
複数社の見積もりをとって比較することを「相見積もり」といいます。
外壁塗装の料金は塗装会社によって異なり、数万~数十万円の差がつくこともあります。
1社だけの見積もりでは提示された金額が妥当かどうか判断するのが難しいので、2~3社の見積書を比較してみましょう。
ただし、安ければ安いほどよいわけではありません。
相場と比較して安すぎる/高すぎる場合は、必ず理由を確認しましょう。
③ 相談・交渉する
塗装会社へ予算を伝えて、相談してみましょう。
塗料のグレードを調整したり、使用する色の数を減らしたりすることで、費用を抑えられる可能性があります。
また、複数社の見積もりをとっておくことで、他社の見積額と比較して多少の値引きに応じてもらえるかもしれません。
④ 部分的に補修する
「1階の部分的なひび割れ」など足場なしで直せる場合には、部分的に補修する方法もあります。
ひび割れの深さや大きさによって異なりますが、1万~10万円程度で補修できるでしょう。
ただし、高所の塗装には足場の設置が必要なため、一部だけ補修するのは損です。
また、前回の塗装から10~15年経過している場合にも、部分補修はおすすめできません。
全体の塗り替えが必要なタイミングです。
⑤ 助成金・補助金を利用する
自治体によっては、外壁塗装に助成金・補助金を利用できる可能性があります。
助成金を導入している自治体は全国の3分の1程度で、支給条件や金額はそれぞれで異なります。
助成金の申請は施工前に行う必要があり、施工後に申請した場合や過去に行った外壁塗装は対象外です。
詳しくは自治体のホームページや窓口でご確認ください。※岡山市にお住まいの方は、残念ながら対象外です
⑥ 火災保険を利用する
外壁塗装が必要になった原因が自然災害の場合、火災保険が適用される可能性があります。
一般的な火災保険の場合は、以下のような災害が対象です。
・台風
・突風
・竜巻
・落雷
・雹(ひょう)
・雪 など
住宅総合保険に加入している場合は、水害や水濡れによる被害も補償されます。
ご自宅の塗装に火災保険が使えるかどうかは加入している保険によって異なるため、保険証券などでご確認ください。
⑦ リフォームローンを利用する
リフォームローンを利用することで、手元にまとまったお金がなくても外壁塗装ができます。
すでに住宅ローンを組んでいる場合は、同じ金融機関に相談してみましょう。金利の優遇を受けられる可能性があります。
リフォームローンの金利は2~3%が相場です。3%でローンを組んだ場合の利息と、月々の返済額を見てみましょう。
【50万円を借り入れ、3年で返済する場合】
・利息総額:約2万円
・月々の返済額:約1万5,000円
【100万円を借り入れ、5年で返済する場合】
・利息総額:約6万5,000円
・月々の返済額:約1万8,000円
外壁塗装のお金がなくても絶対NGな節約方法5つ
① 低グレードの塗料を使う
② 外壁塗装を先のばしにする
③ DIYで塗装する
④ 安すぎる塗装会社へ依頼する
⑤ 必要な工程をはぶく
① 低グレードの塗料を使う
低グレードの塗料を使えば今回の塗装費用は抑えられますが、そのぶん耐用年数が短いため、頻繁に塗り替えが必要になります。
塗料の種類 |
耐用年数 |
費用相場(㎡) |
アクリル |
約3~8年 |
1,000~1,800円 |
ウレタン |
約5~10年 |
1,500~2,500円 |
シリコン |
約7~15年 |
1,800~3,500円 |
フッ素 |
約12~15年 |
3,000~5,000円 |
無機 |
約15〜20年 |
4,500〜5,500円 |
アクリル塗料をしようした場合、50年間に6回の塗り替えが必要です。
一方、シリコン塗料を使用した場合は3回で済みます。
外壁塗装の際には足場代15万~25万円が毎回かかるため、3回分で45万~75万円ほど節約できるでしょう。
今回の塗装費用を抑えることも大切ですが、トータルのメンテナンス費用も考慮して塗料を選ぶことをおすすめします。
② 外壁塗装を先のばしにする
外壁塗装の適切なタイミングは、10年~15年に一度が目安とされています。
お住まいの環境や外壁材の種類によっても変動しますが、塗料の耐用年数は長くても20年が限度です。
塗膜が劣化すると雨水の侵入を防げなくなるため、雨もりが発生したり外壁自体が傷んで塗装では補修できなくなったりする可能性があります。
塗装費用は40万円~ですが、傷んだ外壁材を上からカバーする重ね張りや、張り替えが必要になった場合の費用は高額です。
・重ね張りの費用相場:150万~240万円
・張り替えの費用相場:180万~300万円
特に幅0.3mm以上のひび割れや塗膜のはがれが起こっている場合は、できるだけ早く点検・メンテナンスを行なった方がよいでしょう。
③ DIYで塗装する
外壁塗装は、家を水から守るための防水工事です。
失敗すると外観が悪くなるだけでなく、雨もりや基礎の劣化など家自体の寿命にも影響するため、DIYはおすすめできません。
また、外壁塗装のDIYには意外と多くの費用がかかります。
・材料代:約15万~25万円
・道具代:約5万円
・足場代:約10万~20万円
※足場の設置には国家資格が必要なので、必ず専門業者に依頼しましょう
合計金額は30万~50万円程度です。塗装会社へ依頼した場合の相場は40万円~なので、節約効果は10万円~数十万円程度です。
高所作業には危険がともないますし、塗装には数か月かかることもあるため、プロに任せた方がよいでしょう。
④ 安すぎる塗装会社へ依頼する
見積額が相場よりも極端に安い業者は、避けた方が無難でしょう。
塗装会社によって料金に違いはありますが、50万円以上の差がつくことはまずありません。
追加料金の請求や手抜き工事のリスクだけでなく、そもそも塗装工事をする気がない可能性があります。
特に全額前払いを要求する業者には注意しましょう。支払い後に連絡が取れなくなり、塗装工事ができないケースもあります。
⑤ 必要な工程をはぶく
外壁塗装の各工程にはそれぞれ大切な役割があるため、はぶくことはできません。
【外壁塗装の工程】
・足場の設置
・高圧洗浄
・乾燥
・下地処理
・養生
・下塗り
・中塗り
・上塗り
例えば、高圧洗浄や下塗りをせずに塗装すると、塗料が密着せず施工不良を起こす可能性があります。
数年で再塗装が必要になると余計に費用がかかるので、無理に削らないようにしましょう。
まとめ
今回は、外壁塗装をするお金がない時の対処法を7つご紹介しました。
① 自社施工の塗装会社へ依頼する
② 相見積もりをとる
③ 相談・交渉する
④ 部分的に補修する
⑤ 助成金・補助金を利用する
⑥ 火災保険を利用する
⑦ リフォームローンを利用する
家の寿命を長持ちさせるには、定期的な外壁塗装が欠かせません。
塗装会社選びや相見積もりで費用は抑えつつ、適切なタイミングで塗り替えを行うことが大切です。
まずは地域の塗装会社2~3社へ点検・見積もりを依頼してみましょう。
ベストホームでは、外壁のプロが無料で点検を行い、見積書を作成しております。
岡山市で外壁塗装を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
【外壁塗装に火災保険は使える?】適用条件・申請手順をわかりやすく解説
投稿日:
カテゴリー:外壁塗装コラム

外壁塗装の費用は40万円~と高額です。できれば火災保険を使って安く抑えたいですよね。
ただ、外壁塗装に火災保険を適用できるケースはそれほど多くありません。「火災保険を使えば無料で外壁塗装ができる」という広告や勧誘には注意しましょう。
この記事では、外壁塗装に火災保険が使える条件や、申請手順についてわかりやすく解説します。
また、火災保険が使えない場合でも、塗装費用を抑えられる3つの方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
外壁塗装に火災保険は使える?3つのタイプ別の適用範囲
自然災害によって外壁塗装が必要になった場合には、火災保険が適用される可能性があります。
ただし、すべての災害に対応しているわけではありません。
外壁塗装に使える保険には大きく分けて3つのタイプがあり、補償範囲が異なります。
補償範囲 |
住宅 |
住宅 |
オール |
火災 |
◯ |
◯ |
◯ |
破裂・爆発 |
◯ |
◯ |
◯ |
落雷 |
◯ |
◯ |
◯ |
風災 |
◯ |
◯ |
◯ |
雹・雪災 |
◯ |
◯ |
◯ |
水害 |
× |
◯ |
◯ |
水濡れ |
× |
◯ |
◯ |
破壊 |
× |
◯ |
◯ |
飛来・落下 |
× |
◯ |
◯ |
盗難 |
× |
◯ |
◯ |
住宅火災保険
住宅火災保険は、火事やガス爆発だけでなく、台風の風や竜巻、落雷などの自然災害による損害にも適用されます。
ただし、洪水や集中豪雨による土砂崩れなどの水害、水漏れ事故による損害は補償の対象外です。
住宅総合保険
住宅総合保険は火災保険よりも補償範囲が広く、水害や水濡れ、衝突による被害にも適用されます。
水害とは、大雨による洪水や高潮、土砂崩れ、落石などを指します。
水濡れは、上階からの水もれ事故や給排水設備の故障による漏水のことです。
このほか、車の衝突や泥棒の侵入による壁の損壊、落書きなども補償される可能性があります。
オールリスクタイプの保険
オールリスクタイプの保険では、住宅総合保険の補償範囲に加えて、偶発的な事故や不注意による損害まで補償されます。
もっとも適用範囲の広い火災保険です。
外壁塗装に火災保険が適用される条件
・被災から3年以内の申請
・外壁塗装が必要になった原因が自然災害
・該当の災害による被害を補償する保険に加入している
・塗装費用が免責金額を超えている
被災から3年以内の申請
火災保険の申請期限は、被害を受けてから3年以内です。
すでに外壁塗装の工事が終わっている場合でも、被災から3年以内なら保険金を請求できる可能性があります。
外壁塗装が必要になった原因が自然災害
外壁塗装に火災保険が適用されるのは、自然災害によって外壁の補修が必要になった場合に限られます。
外観をよくするためや、遮熱・断熱など機能性を高めるための塗装には利用できません。
該当の災害による被害を補償する保険に加入している
加入している保険の内容によっては、自然災害が原因の外壁塗装でも補償の対象外となるケースがあります。
例えば「風災は対象」「水害は対象外」の場合、台風の「風」による被害には適用されますが、台風の「雨」が原因の被害には適用されません。
塗装費用が免責金額を超えている
一般的な火災保険には、免責金額が設定されています。
外壁塗装の費用が免責金額を下回る場合、保険金は支払われません。
また、補償の対象となるのは「自然災害の被害を受けた部分の修復費用」です。
以下のようなケースでは、保険金が支払われない可能性があります。
・全体の塗装費用:50万円
・被害を受けた部分の塗装費用:10万円
・免責金額:20万円
外壁塗装が火災保険の対象外となるケース
・経年劣化
・施工不良
・故意の破損
・地震による被害
経年劣化
色あせや変色、外壁のコケや汚れなど、経年劣化による外壁塗装に適用される保険はありません。
施工不良
施工不良による塗膜のはがれやひび割れを補修する場合にも、火災保険は使えません。
外壁塗装から1~2年で不具合が起こった場合は、施工した会社の保証が利用できないか確認してみましょう。
故意の破損
故意に物をぶつけたり蹴ったりしてできた外壁の損傷は、補償の対象外です。
わざと破損させたにもかかわらず保険金を請求した場合、詐欺行為とみなされる可能性があるため、絶対にやめましょう。
地震による被害
一般的な火災保険では、地震による外壁の破損は補償されません。
補償を受けるには「地震保険」に加入しておく必要があります。
火災保険とあわせて地震保険も契約している場合は、地震や関連する火災、津波による被害もカバーできます。
火災保険を使って外壁塗装する申請の流れ6ステップ
① 保険会社に連絡
保険会社へ連絡し、被害があったことを伝えます。保険の申請期限は3年ですが、遅くなるほど自然災害との因果関係の証明が難しくなるため、できるだけ早く連絡しましょう。
② 破損箇所の写真を撮影
火災保険の申請には、被害状況がわかる写真が必要です。片づけや簡易補修を行う場合、必ず手を加える前に写真を撮影しておきましょう。
③ 塗装会社へ見積もりを依頼
火災保険の申請には、塗装会社の見積書も必要です。「保険金を請求するため」と目的を伝えておくとスムーズです。
④ 必要書類を提出
破損か所の写真や見積書などを添えて、保険会社が用意した保険金請求書を提出します。必要書類は各社で異なるため、保険会社の指示に従ってください。
⑤ 保険会社の鑑定人による現地調査
保険会社から損害保険登録鑑定人が派遣され、現地調査が行われます。調査結果をもとに、保険適用かどうかや支払額が決定します。
⑥ 保険金の給付
申請内容が認めらると、1か月程度で指定した口座に保険金が振り込まれます。
火災保険を利用した悪徳業者に注意
以下のような事業者には注意しましょう。
・「無料で修理できます」と断言する
・契約書や申込書に不自然な記述がある
・嘘の申請を提案される
「無料で修理できます」と断言する
火災保険が使えるかどうか、保険金がいくら支払われるかは、加入している保険によって異なります。
判断するのは保険会社なので「必ず無料で塗り替えができる」とうたうチラシや訪問営業には要注意です。
契約書や申込書に不自然な記述がある
「申請の代行手数料として保険金の一部を塗装会社へ支払う」などの契約内容になっている場合、悪徳業者の可能性が高いでしょう。
保険の申請は本人が行う必要があります。
塗装会社のサポートは受けられますが、申請代行は違法です。
また、見積もり後に契約をせかされる場合も要注意です。
保険金が出ず工事をキャンセルした場合、高額な違約金を請求される可能性があります。
契約を結ぶ前に、キャンセルの条件も確認しておきましょう。
嘘の申請を提案される
中には、虚偽の申請をして保険金を受け取る提案をしてくる悪徳業者もいます。
これは詐欺行為にあたり、契約者が罪に問われる可能性もあるので、絶対にやめましょう。
火災保険以外に外壁塗装の費用を抑える3つの方法
① 相見積もりをとる
② 地域密着の塗装会社へ依頼する
③ 屋根塗装と外壁塗装を同時に行う
① 相見積もりをとる
相見積もりとは、複数の塗装会社の見積もりをとって比較検討することです。
1社だけでは見積額が妥当かどうか判断するのが難しいですが、2~3社の見積書を見比べることで相場がわかります。
ただし、他社の見積額や相場よりも極端に安い場合は、手抜き工事の可能性があるため注意が必要です。
内訳や塗装回数までしっかり確認した上で選びましょう。
② 地域密着の塗装会社へ依頼する
大手のハウスメーカーやリフォーム会社は、塗装工事を下請け会社へ発注するケースが多く、10〜30%程度の仲介手数料がかかります。
一方で、地域密着の塗装会社は自社で職人を抱えている可能性が高いため、余計な費用がかかりません。
現場までのガソリン代や高速代など交通費も少なくて済むので、費用を抑えられます。
③ 屋根塗装と外壁塗装を同時に行う
外壁と屋根を同時に塗装することで、トータルのメンテナンス費用を抑えられる可能性があります。
塗装工事には足場の設置が欠かせません。別々に塗装すると15万~25万円の足場代が2回分かかりますが、まとめて塗装すれば1回分で済みます。
屋根は10年に一度の塗装が必要とされているので、塗り替えの時期が近いなら一緒に塗装しておいた方が節約になるでしょう。
まとめ
今回は、外壁塗装に火災保険が使える条件や、申請の手順をお伝えしました。
申請には期限があるため、利用を考えている方は早めに保険会社へ連絡しましょう。
火災保険を使って外壁塗装できるケースは多くありませんが、それ以外にも費用を抑える方法はあります。
特に相見積もりでは数万~数十万円の差がつくこともあるので、まずは地域の塗装会社2~3社へ点検・見積もりを依頼してみましょう。
ベストホームでは、外壁のプロが無料で点検を行い、見積もりを作成しております。
岡山にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
【外壁塗装の見積書で確認すべき12項目】失敗しない見積もりのコツ3つも解説
投稿日:
カテゴリー:外壁塗装コラム
「見積書のどこに注意すればいいのかわからない」「でも適当に契約して後悔したくない」など、はじめての外壁塗装に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実はポイントを押さえて見積書をチェックすれば、金額が妥当かどうか、優良業者かどうかをある程度は見極められます。
そこでこの記事では、外壁塗装の見積書で確認すべき12項目と、見積もりをとる際の注意点をわかりやすく解説します。
外壁塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
外壁塗装の見積書12のチェックポイント
1. 見積額が相場からかけ離れていないか
2. 必要な工程が省略されていないか
3. 足場代が無料になっていないか
4. 塗装は3回塗りになっているか
5. 具体的な塗料名や単価が記載されているか
6. 坪単価ではなく平米単価で計算されているか
7. 面積は合っているか
8. 諸経費が多すぎないか
9. 塗装か所にモレはないか
10. 希望は反映されているか
11. 保証やアフターサービスはあるか
12. クーリングオフについて説明はあったか
1. 見積額が相場からかけ離れていないか
外壁塗装の費用相場は、以下の表を参考にしてみてください。
延べ坪数 |
塗装費用 |
20坪 |
約40万~70万円 |
30坪 |
約60万~100万円 |
40坪 |
約80万~130万円 |
50坪 |
約100万~160万円 |
60坪 |
約120万~190万円 |
70坪 |
約140万~230万円 |
見積額は塗料の種類や外壁の劣化状態によっても変動しますが、相場価格と比較して50万円以上の差がある場合には注意が必要です。
追加料金がないかどうかも確認しておきましょう。
2. 必要な工程が省略されていないか
外壁塗装の工程と単価は、以下の表を参考にしてみてください。
工程 |
単価 (㎡) |
|
足場 |
700〜 900円 |
|
飛散防止ネット |
100〜200円 |
|
養生 |
200〜400円 |
|
高圧洗浄 |
150〜 300円 |
|
コーキング増し打ち |
500〜1,000円/m |
|
コーキング打ち替え |
900〜1,500円/m |
|
下地補修 |
500〜1,000円 |
|
下塗り |
600〜1,000円 |
|
中・上塗り |
1,000〜5,500円 |
|
付帯塗装 |
軒天 |
800〜1,200円 |
雨どい |
800〜1,200円 |
|
破風板 |
650〜800円 |
外壁の種類によってはコーキングが必要ないケースもありますが、それ以外の工程はどの塗装会社へ依頼しても基本的に同じです。
記載がない場合は、必要な工程をはぶいて費用を格安に見せている可能性があります。
逆によくわからない項目が追加されている場合にも、作業内容を確認した方がよいでしょう。
3. 足場代が無料になっていないか
外壁塗装には足場の設置が必須です。
足場と飛散防止シートには、塗料や高圧洗浄の水が周囲に飛び散って汚れるのを防ぐ効果があります。
職人の安全を確保し、ていねいな作業をするためにも足場は欠かせません。
足場代は全体の20%を占めており、相場は15万~25万円です。
無料では設置できないため、記載がない場合は他の項目に上乗せされている可能性が高いでしょう。
また、足場を設置せずに塗装すると、施工不良や塗料の飛散による近隣トラブルのリスクがあります。
「足場なしで安くする」など危険な値引きの提案をされた場合は、別の塗装会社を探した方がよいでしょう。
4. 塗装は3回塗りになっているか
外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。
それぞれに役割があるため、守られないと塗料メーカーが設定している耐用年数までもたない可能性があります。
※塗料の仕様によっては2回塗りや4回塗りの場合もあります
下塗りや中塗りをはぶいて2回塗りにすることで、利益を増やしたり値引きしたりしているケースがあるため、必ずチェックしておきましょう。
5. 具体的な塗料名や単価が記載されているか
塗料の種類によって、見積額は大きく変動します。
塗料の種類 |
耐用年数 |
費用相場(㎡) |
アクリル |
約3~8年 |
1,000~1,800円 |
ウレタン |
約5~10年 |
1,500~2,500円 |
シリコン |
約7~15年 |
1,800~3,500円 |
フッ素 |
約12~15年 |
3,000~5,000円 |
無機 |
約15〜20年 |
4,500〜5,500円 |
同じシリコン塗料でも種類によって価格に差があるので、メーカーや塗料名まで具体的に記載されているのがベストです。
問い合わせても教えてくれない業者は、避けた方がよいでしょう。
6. 坪単価ではなく平米単価で計算されているか
通常、外壁塗装の料金は「単価 × 面積(㎡)」で計算されます。
見積書の面積が「平米(㎡)」ではなく「坪」になっている場合は注意しましょう。
同じ坪数でも建物の形状によって塗装面積が異なるため、坪数からは必要な塗料の量や正確な見積額が算出できません。
坪単価の場合は見積額が割高になっていたり、塗料が足りず施工不良が起きたりする可能性があるため、必ず平米単価で計算してもらいましょう。
7. 面積は合っているか
「見積書の面積が実際の数値とかけ離れていないか」を確認しておくことも重要です。
外壁塗装では、塗料の量や足場、養生、高圧洗浄など、ほとんどの項目が面積をもとに算出されます。
塗装会社によって多少の差はあると思いますが、大幅に違う場合は意図的にかさ増ししている可能性があります。
逆に他社の見積書と比較して塗装面積が少なすぎる場合には、付帯部などが含まれておらず追加料金がかかることもあるので、細かく確認しましょう。
8. 諸経費が多すぎないか
諸経費は全体の約30%を占めており、以下のような費用が含まれます。
・交通費
・駐車料金
・現場管理費
・廃材処理費
・事務手数料
・工具や機材のレンタル料金
・保険料
・事業者の利益 など
極端に安い場合や、諸経費の記載がない場合は要注意です。
他の項目に上乗せしているか、材料費や必要な工程を削って利益を捻出している可能性があります。
9. 塗装か所にモレはないか
外壁だけなのか、雨どいや軒天などの付帯部も塗装するのか、玄関ドアやポストはどうするのかなど、細かいところまで確認しましょう。
基本的に、見積書に記載がない部分は料金に含まれていません。
後から塗装か所を追加した場合、別途料金がかかる可能性が高いでしょう。
10. 希望は反映されているか
塗料の色や質感、耐用年数、デザインなどの希望が反映されているかもチェックしておきましょう。
仕上がってから修正するのは大変ですし、高額な追加料金がかかる可能性があります。
打ち合わせ時の口約束だけでは忘れられてしまう可能性があるため、必ず書面に残してもらうことが大切です。
11. 保証やアフターサービスはあるか
外壁塗装には、定期点検などのアフターサービスや保証があるのが一般的です。
見積もりの際に確認しておきましょう。
保証期間は3~10年程度で、塗料の種類や施工会社によって異なります。
保証がない場合は、施工不良があっても無償で対応してもらえない可能性があります。
口頭ではなく保証書を発行してもらい、保証期間や内容を把握しておきましょう。
12. クーリングオフについて説明はあったか
訪問営業などで契約した場合、外壁塗装にもクーリングオフが適用されます。
契約から8日以内であれば、解約が可能です。
見積もりの際にクーリングオフについても説明してくれる会社は信用できるでしょう。
ただし、ご自身で塗装会社へ問い合わせをされた場合には適用されません。
外壁塗装の見積もりをとる際のポイント3つ
① 相見積もりをとる
② 地域の塗装会社を選ぶ
③ 見積もり書の説明をしてもらう
① 相見積もりをとる
相見積もりとは、複数の塗装会社の見積もりをとって比較することです。
1社だけの見積もりでは、提示された金額が妥当かどうか判断するのが難しいですよね。
2~3社の見積書を比較することで、見積額や内訳の相場がわかります。
② 地域の塗装会社を選ぶ
大手のハウスメーカーやリフォーム会社は、塗装工事を下請け会社へ依頼するケースが多く、仲介手数料が発生します。
一方、地域の塗装会社は自社で職人を抱えている可能性が高いため、余計な費用を抑えられるでしょう。
③ 見積もり書の説明をしてもらう
塗装会社との認識にずれがあると、満足のいく仕上がりにはなりません。
一緒に見積書を見ながら説明してもらい、よくわからないところはその場で確認しましょう。
もし追加で依頼する作業などがあれば、小さなことでも書面に残しておくことが大切です。
見積もりから体壁塗装の優良業者を見極めるコツ
・点検・診断を行なって見積もりを作成している
点検や診断をほとんどせずに見積書を作成している業者は、避けた方がよいでしょう。外壁の素材や状態、実際の塗装面積などを確認することなく、正確な見積書を作成することはできません。
・診断結果を書面で提示する
診断結果を口頭ではなく書面で提示してくれる業者を選びましょう。記録が残っていないと、工事内容に診断結果が反映されない可能性があります。
・診断結果に基づく工事内容になっている
見積書で提示された工事内容が、診断結果に基づいているか確認しましょう。塗装後の外壁を長持ちさせるには、劣化症状に合わせた適切な補修や塗料の選択が必要です。
まとめ
今回は、外壁塗装の見積書で確認する12項目や、見積もりをとる際のコツについてご紹介しました。
外壁塗装で失敗しないためには、見積額だけでなく内訳まで細かくチェックすることが大切です。
安ければ安いほどよいわけではありません。不明な点は必ず確認し、納得した上で契約しましょう。
ベストホームでは、外壁のプロが無料でしっかりと点検を行い、見積書を作成しております。
岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
30周年記念!ベストホーム倉田店リニューアルオープンイベント ご好評につき11月開催!!
投稿日:
カテゴリー:お役立ち情報
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外壁塗装と屋根塗装は同時にした方が得?節約効果やメリット・デメリットを解説
投稿日:
カテゴリー:外壁塗装コラム
「外壁塗装と屋根塗装は一緒にした方が得なの?」「どれくらい費用に差があるんだろう?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
目の前の出費を抑えることも大切ですが、トータルのメンテナンス費用でも損したくはないですよね。
この記事では、外壁塗装と屋根塗装を別々にした場合の費用や、同時にするといくら節約できるのか、メリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
どちらにしようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
外壁塗装と屋根塗装は同時にした方が得?
結論からお伝えすると、外壁塗装と屋根塗装を同時に行えば、費用や労力、時間などさまざまな面で大きな節約効果が期待できます。
実際に多くの方が同じタイミングで塗装をしています。
しかし「屋根と外壁では塗装が必要な時期が違うのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
実は、外壁と同じ塗料を使用している場合、紫外線や雨風の影響を受けやすい屋根の方が劣化が早い傾向があります。
とはいえ数年程度の差なので、どちらかの塗装が必要になったタイミングで同時に塗装した方が、トータルで見ると余計な手間やお金をかけずに済むでしょう。
また、今回の塗装で屋根と外壁の塗料の種類を変えて耐用年数を調整すれば、今後の塗装時期も合わせられます。
外壁塗装・屋根塗装のタイミング
外壁塗装・屋根塗装の適切なタイミングは、10~15年に1度が目安とされています。
劣化のスピードはお住まいの環境や塗料の種類によっても変動しますが、耐用年数の長い塗料でも20年程度が限界です。
塗料の種類ごとの耐用年数は、以下の表を参考にしてみてください。
塗料の種類 |
耐用年数 |
アクリル |
約3~8年 |
ウレタン |
約5~10年 |
シリコン |
約7~15年 |
フッ素 |
約12~15年 |
無機 |
約15〜20年 |
ラジカル |
約8〜15年 |
光触媒 |
約15〜20年 |
外壁材や屋根材は20年~50年もちますが、定期的に塗装をしないと塗膜の防水効果が切れて劣化が早まります。
外壁材や屋根材が傷むと塗装では対応しきれないため、壁の張り替えや屋根の葺き替えが必要です。
そうなると塗装の何倍もの費用がかかるので、定期的に点検を受け、適切なタイミングで塗装を行うことが大切です。
屋根塗装の費用は40万~120万円ですが、屋根の葺き替えには70万~260万円の費用がかかります。
余計な出費を抑えるには、新築から10年を超えたら一度点検を受けた方がよいでしょう。
外壁塗装と屋根塗装を同時にするメリット
・塗装工事にかかる労力を減らせる
・トータルのメンテナンス費用を減らせる
・屋根と外壁のバランスをとりやすい
塗装工事にかかる労力を減らせる
外壁塗装や屋根塗装の際には多くの労力がかかります。
・塗装会社を探す
・2~3社に点検・見積もりを依頼する
・各社の見積もりを比較して検討する
・依頼する塗装会社を決める
・塗料の機能や色を決める
・工事のスケジュールを調整する
・近隣へあいさつ回りをする
・工事中は換気や外への洗濯物干しが制限される
・仕上がりを確認する など
外壁と屋根を別々に塗装すると、この工程を2回行うことになります。
同時にする場合は1回で済むので、大幅な時間の節約になるでしょう。
トータルのメンテナンス費用を節約できる
塗装工事には足場が欠かせません。
足場代は全体の約20%を占めており、費用は15万~20万円程度です。
屋根塗装と外壁塗装を別々に行うと2回分の足場代がかかりますが、同時にすれば1回分を節約できます。
また、塗装のタイミングをずらすと今後の塗装時期も別々になり、毎回足場代がかかってしまいます。
今回の塗装で屋根と外壁の劣化具合から塗料の耐用年数を調整し、次回からも同じタイミングで塗装できるようにすれば、トータルのメンテナンス費用を大幅に節約できるでしょう。
屋根と外壁のバランスをとりやすい
外壁塗装だけ行う場合、既存の屋根の色に合わせて色を選ぶことになるため、選択肢が限られます。
屋根だけを塗装する場合も同じです。
一方で、屋根と外壁を同時に塗装する場合は両方の色を変えられるので、色選びの自由度が高くなります。
色だけでなく質感も大きく変えて、外観の印象を一新することもできますよ。
また、屋根と外壁どちらか一方だけ塗り替えると、塗装していない方の劣化がより目立ちます。
同時に新しくすることで、新築のような仕上がりになるでしょう。
外壁塗装と屋根塗装を同時にするデメリット
・1回の費用が高額になる
・工事日数が長くなる
1回の費用が高額になる
あたり前ですが、外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合には、費用をまとめて支払う必要があります。
そのため、1度に支払う金額は外壁塗装だけ/屋根塗装だけの時よりも高額です。
ただし、別々に塗装する費用の合計金額よりは確実に安くなるため、長い目で見るとメンテナンス費用を抑えられます。
工事日数が長くなる
屋根と外壁を同時に塗装する場合、外壁だけ塗装するよりも工事の日数が長くなります。
・外壁塗装の工事日数:1週間~10日
・屋根塗装の工事日数:10日~2週間
・外壁+屋根塗装の工事日数:10日~2週間
別々にすれば1回の工事日数は短くて済みますが、外壁塗装+3~4日で屋根塗装までできるなら、その方が楽かもしれません。
外壁塗装+屋根塗装の費用相場
外壁塗装と屋根塗装を同時に行った場合の費用相場は、60万~240万円です。
坪数ごとの目安金額は、以下の表を参考にしてみてください。
【外壁塗装+屋根塗装の費用目安】
延べ坪数 |
塗装費用 |
20坪 |
約60万~130万円 |
30坪 |
約80万~150万円 |
40坪 |
約100万~170万円 |
50坪 |
約120万~190万円 |
60坪 |
約140万~240万円 |
一方、外壁塗装と屋根塗装を別々に行った場合の費用相場は、以下のとおりです。
【外壁塗装の費用目安】
延べ坪数 |
塗装費用 |
20坪 |
約40万~70万円 |
30坪 |
約60万~100万円 |
40坪 |
約80万~130万円 |
50坪 |
約100万~160万円 |
60坪 |
約120万~190万円 |
70坪 |
約140万~230万円 |
【屋根塗装の費用目安】
延べ坪数 |
塗装費用 |
20坪 |
約30万~40万円 |
30坪 |
約40万~60万円 |
40坪 |
約50万~80万円 |
50坪 |
約60万~100万円 |
60坪 |
約70万~120万円 |
例えば、一般的な30坪戸建て住宅の場合、屋根と外壁を別々に塗装すると100万~160万円の費用がかかります。
同時に塗装した場合の費用目安は80万~150万円なので、10万~20万円の節約になるでしょう。
ただし、表の金額はあくまで目安です。実際の塗装費用は、屋根や外壁の面積、塗料の種類、劣化状況などによっても変動します。
まとめ
今回は、外壁塗装と屋根塗装を同時にするメリット・デメリットや、節約効果についてお伝えしました。
同時に塗装することで、足場代の15万~25万円や、塗装会社との打ち合わせなどの手間を減らせます。
1回に支払う金額は高額になりますが、トータルの節約効果は大きいでしょう。
家を長持ちさせるには、10~15年ごとの外壁塗装・屋根塗装が欠かせません。
まずは屋根と外壁の状態をチェックして、同時に塗装する最適なタイミングを見極めましょう。
ベストホームでは、無料で外壁の点検・見積もりを行なっております。
岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
岡山マラソン
投稿日:
カテゴリー:お役立ち情報
いつもスタッフブログをご覧いただき誠にありがとうございます!
今日は、暑いくらいの気温でしたね。
明日も暑いようなのですが、明日11/10は、岡山マラソンです!
私、安達は、フルマラソンに参加してきます!
今日は、ゼッケンの引き換えがあったのですが、出店も多くあり、大変賑わっておりました。
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【外壁塗装に使える助成金・補助金とは?】適用される条件・申請方法をわかりやすく解説
投稿日:
カテゴリー:外壁塗装コラム
外壁塗装や屋根塗装には、数十万~100万円以上の費用がかかります。できれば助成金・補助金を使って安く抑えたいですよね。
しかし、助成金制度はすべての自治体が導入しているわけではありません。また、利用するにはさまざまな条件を満たす必要があります。
この記事では、外壁塗装や屋根塗装に使える助成金・補助金の条件や、申請方法をわかりやすく解説します。
また、助成金の対象外でも塗装費用を安く抑えられる方法も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
外壁塗装に使える助成金・補助金とは?
外壁塗装や屋根塗装を行う際に、条件を満たせば自治体から助成金・補助金が支給される可能性があります。
対象者には工事完了後に費用の一部が支給され、返還の必要はありません。
支給額は自治体や実際の塗装費用によって異なりますが、10万円~30万円程度のところが多いでしょう。
外壁塗装を対象とする助成金・補助金は、大きく分けて2つあります。
省エネ住宅改修補助金
主に遮熱塗料や断熱塗料を使用した外壁塗装・屋根塗装を対象とする補助金です。
キルコやガイナ、断熱コートEXといった、指定の塗料を使用することが条件となっています。
住宅リフォーム資金助成
一般的な住宅リフォームに利用できる補助金です。
適用される工事の範囲が広く、耐震や防音、景観整備などが目的の外壁塗装・屋根塗装にも利用できます。
外壁塗装で助成金・補助金が使える条件
外壁塗装や屋根塗装の助成金・補助金には審査や対象地域があり、誰でも利用できるわけではありません。
自治体によって異なりますが、よくある交付条件には以下のようなものがあります。
・外壁塗装・屋根塗装の助成金の利用が初めて
過去に助成金・補助金を利用して塗装工事を行っている場合、2度目の利用はできません。
・税金を滞納していない
住民税や国民健康保険、介護保険料などの税金を滞納していると、助成金・補助金の申請を受け付けてもらえません。申請者や世帯主だけでなく、世帯全員が対象です。
・助成金の対象エリア内に住居がある
外壁塗装の助成金・補助金制度を導入している自治体は、全国の3分の1程度です。助成金が利用できるのは、対象の自治体のエリア内に住居がある場合に限られます。
・工事内容が助成金の支給条件を満たしている
助成金の種類によって、支給対象となる工事内容や使用する材料が限定されています。また自治体ごとに利用できる助成金制度も異なります。
・指定の事業者に工事を依頼する
「市区町村内に住所がある事業者に限る」など、施工業者が指定されているケースがあります。指定外の事業者へ依頼すると助成金を受給できません。
外壁塗装で助成金・補助金を利用する際の注意点
自治体によっては、助成金・補助金に申請期限や予算上限があります。
期限を過ぎた場合はもちろん、予算の上限に達した場合には申請期間でも受け付けてもらえません。
多くの自治体では先着順のため、外壁塗装・屋根塗装を検討している方は早めに調べておきましょう。
また、助成金・補助金の申請は必ず着工前に行う必要があります。
着工後や過去の塗装には利用できないため、ご注意ください。
外壁塗装の助成金・補助金の対象か調べる方法
・市や区の公式サイトで調べる
お住まいの自治体のホームページで「外壁塗装」「リフォーム」などのワードを入力し、検索してみましょう。頻繁に更新されるため、正確な最新情報を得られます。
・市区町村役場の窓口へ問い合わせる
自力で調べるのが難しい場合は、市役所や区役所の窓口でも確認できます。外壁や屋根の塗装以外にも、住宅リフォームに利用できる助成金があれば教えてもらえる可能性があります。
・塗装会社へ問い合わせる
地元の塗装会社なら、エリア内の助成金・補助金について把握しているはずです。見積もりを依頼する際に確認してみるとよいでしょう。
外壁塗装の助成金・補助金の申請~受け取りの流れ
① 外壁塗装会社へ見積もりを依頼する
助成金の申請には見積書が必要です。塗装会社へ問い合わせれば助成金が利用できるかどうかもわかるので、まずは見積もりをとりましょう。
② 助成金・補助金を申請する
助成金・補助金が利用できる場合は、塗装会社が申請を代行してくれる可能性があります。
③ 審査結果が届く
2週間~1か月程度で審査結果が届きます。
④ 塗装工事を行う
助成金が利用できる場合は「交付通知書」が届いてから塗装会社と正式に契約し、塗装工事を開始します。
⑤ 報告書などの必要書類を提出
工事が完了したら、必要書類を添えた「工事完了報告書」を自治体へ提出します。
⑥ 助成金・補助金を受け取る
「交付確定通知書」が届いてから2週間~1か月ほどで、指定の口座へ振り込まれます。
助成金・補助金以外で外壁塗装の費用を安く抑えるコツ
助成金・補助金が使えない場合でも、以下のような方法で塗装費用を安く抑えられる可能性があります。
・地元の塗装会社へ依頼する
・相見積もりをとる
・塗料のグレードを相談する
・屋根塗装と外壁塗装を同時に行う
・火災保険が使えるか調べる
地元の塗装会社へ依頼する
大手のハウスメーカーなどへ依頼すると、下請け会社へ外注するケースが多いため、中間マージンが発生します。
一方で、地元の塗装会社は自社で職人を抱えている可能性が高く、余計な費用がかかりません。
相見積もりをとる
相見積もりとは、複数社へ見積もりを依頼して比較することです。
各社の見積額や内訳を見比べることで、提示された金額が妥当かどうか判断できます。
ただし、必ずしも最安値の塗装会社がよいとは限りません。
追加料金がかかったりトラブルに巻き込まれたりする可能性もあるので、相場や他社の見積額より極端に安い/高い場合は必ず理由を確認し、納得した上で契約しましょう。
塗料のグレードを相談する
塗料代は塗装費用の約20%を占めており、塗料の種類によっては数十万円の差が出ることもあります。
できるだけ今回の塗装費用を抑えたいなら、見積もりの際に塗装会社へ相談してみましょう。
ただし、塗料のグレードを下げると耐用年数が短くなるため、次回の塗装時期が早まります。
屋根塗装と外壁塗装を同時に行う
塗装の際には必ず足場を設置します。
足場代には15万~25万円かかるため、屋根と外壁をまとめて塗装することで大幅な節約効果が期待できるでしょう。
1回に支払う金額は大きくなりますが、塗装の回数を減らせるので、トータルのメンテナンス費用を抑えられます。
火災保険が使えるか調べる
自然災害により外壁塗装や屋根塗装が必要になった場合、火災保険が使える可能性があります。
補償内容や範囲は加入している保険によって異なるので、保険証券などを確認してみましょう。
まとめ
今回は、外壁塗装や屋根塗装に利用できる補助金・助成金についてお伝えしました。
残念ながら、岡山市にお住まいの方は塗装の補助金・助成金の対象外ですが、塗装費用を安く抑える方法は他にもあります。
とくに相見積もりでは数万円~数十万円の差が出ることもあるので、まずは地域の塗装会社2~3社へ無料点検・見積もりを依頼してみましょう。
ベストホームでは、無料で外壁の診断を行い、見積もりを作成しております。
岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
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