【外壁リフォームの種類と費用】適切なタイミング・工法の選び方も紹介


外壁リフォームには外観の美しさを取り戻すだけでなく、耐久性や機能性を向上させる効果もあります。

リフォームの工法は大きく3つに分けられ、それぞれ補修できる範囲や費用が大きく異なります

外壁の状態やリフォームの目的に合わせて、適切な工法を選びましょう。

この記事では、外壁リフォームの3つの工法や選び方、費用をわかりやすく解説します。

外壁材ごとのリフォームの目安時期も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
 

外壁リフォームの種類(塗装・カバー工法・張り替え)と費用


外壁リフォームの工法には、塗装・カバー工法・張り替えの3つがあります。

一般的な30坪戸建て住宅のリフォーム費用の目安は、以下のとおりです。

工法

費用目安

塗装

60万〜100万円

カバー工法

150万〜240万円

張り替え

180万〜300万円


各工法の特徴や、メリット・デメリットを見ていきましょう。

外壁塗装 


外壁塗装は、古い塗膜や汚れを落として補修を行い、新しく塗り替えるリフォーム工事です。

塗り替えのタイミングは、10~15年に1度が目安です。

塗装費用は、使用する塗料の種類によって大きく変動します。

塗料ごとの価格や耐用年数は、以下の表を参考にしてみてください。

塗料の種類

耐用年数

費用相場(㎡)

アクリル

38

1,0001,800

ウレタン

510

1,5002,500

シリコン

715

1,8003,500

フッ素

1215

3,0005,000

無機

1520

4,5005,500


【外壁塗装のメリット】

・リフォーム費用を抑えられる
・外壁の色や質感を変えられる
・遮熱塗料や防汚塗料を選べば機能性を高められる

【外壁塗装のデメリット】

・大きなデザイン変更は難しい
・外壁内部の傷みをチェックできない
・外壁材自体の性能は変えられない
・劣化が激しい場合は塗装で補修できない

外壁のカバー工法 


カバー工法とは、既存の外壁の上から新しい外壁材を重ね張りするリフォーム工事です。

張り替えよりも安い料金で外壁を新しくできますが、現在の外壁材の種類によってはカバー工法で施工できないケースもあります

カバー工法に使われる外壁材は、主に金属系サイディングか樹脂系サイディングです。

施工費用の目安は2,500~3,250円/㎡で、材料費は使用する外壁材の種類によって異なります。

外壁材の種類

費用目安()

金属系サイディング

3,5009,000

樹脂系サイディング

4,0009,000


【カバー工法のメリット】

・張り替えよりも費用が安い
・家の寿命が長持ちする
・外観のイメージを一新できる
・外壁が二重になるため遮音性・断熱性が向上する

【カバー工法のデメリット】

・古い外壁材を残すため、下地の補修ができない
・外壁の状態によってはカバー工法で施工できない
・外壁を重ねるため重くなり、耐震機能が低下する可能性がある

外壁の張り替え


張り替えとは、既存の外壁をはがして劣化した下地を補修し、新しい外壁材に交換するリフォーム工事です。

外壁材の寿命は20~50年が目安です。

寿命を超えて使い続けると、雨もりや家の基礎が劣化するリスクがあるため、新しい外壁に張り替えることで家を長持ちさせます。

張り替えでもサイディングボードが使われることが多く、施工費+撤去費用+材料費がかかります。

・施工費:1,850~3,000円/㎡
・既存の外壁の撤去費:800~1,000円/㎡
・材料費:3,000~1万円/㎡

外壁材の種類

費用目安()

窯業系サイディング

3,0007,000

金属系サイディング

3,5009,000

樹脂系サイディング

4,0009,000

木質系サイディング

5,0008,000

ALCパネル

6,0001万円

タイル

8,0003万円


【張り替えのメリット】

・家の外観を一新できる
・下地も補修できる
・家の寿命を延ばせる
・軽量の外壁材に変えることで耐震性を高められる

【張り替えのデメリット】

・既存の外壁材の撤去して張り替えるため費用が高額
・工期が長い

外壁リフォームが必要な時期の目安


塗装や張り替えが必要な時期は、外壁材の種類によって異なります。

外壁材の種類

耐用年数

塗装頻度

窯業系
サイディング

2040

715

金属系
サイディング

2040

1015

樹脂系
サイディング

2050

1030

木質系
サイディング

1540

310

ALCパネル

5060

1015

モルタル

30

515

タイル

3040

10年前後

トタン

1030

510


上記の耐用年数は、適切に外壁塗装を行なった場合の目安です。

定期的に塗装していない場合や、お住まいの環境によっては、劣化が早まることもあります。

また、サイディングやALCパネル、タイルなどの外壁は、5~10年ごとに目地に使われるコーキングの打ち替えも必要です。

外壁リフォームの選び方


築年数や外壁の状態、リフォームの目的によって、適切な工法は異なります。

外壁塗装が合うケース


以下のような条件の場合は、外壁塗装で補修できるでしょう。

・築10~15年程度
・外壁の劣化症状が軽度
(汚れや色あせ、小さなひび割れなど)
・現状の外壁性能に不満がない
・できるだけリフォーム費用を抑えたい

外壁のカバー工法が合うケース


以下のような場合は、カバー工法がおすすめです。

・築20年以上
・一度も外壁リフォームをしていない
・外壁自体が劣化している
(ひび割れや欠けがある)
・外壁の色だけでなく、素材や機能も変えたい
・張り替えよりも費用を抑えたい

ただし、カバー工法でリフォームできるのは1度限りです。

2度目は張り替えを行う必要があります。

外壁の張り替えが合うケース


以下のような場合には、外壁の張り替えが必要です。

・築20年以上
・外壁の劣化が激しく下地まで傷んでいる
・カバー工法でリフォームしたことがある
・雨もりをしている
・外壁の素材や機能を変えたい
・建物の耐震性能を高めたい

既存の外壁がモルタルやコンクリートの場合、張り替えによるリフォームはできません

外壁リフォームの費用を抑える方法  


外壁リフォームの費用を抑えるなら、以下の2つの方法が効果的です。

・相見積もりをとる
・自社施工の会社へ依頼する

相見積もりをとる


2~3社の見積もりをとり、見積額や内訳を比較して選びましょう。

施工会社によっては、数万~数十万円の差がつくこともあります。

ただし、安ければ安いほどよいわけではありません

相場と比べて安すぎる場合には、必要な工程がはぶかれていたり、塗装か所にモレがあり追加料金がかかったりすることもあります。

詳しくは「見積もり書のチェックポイント」をご覧ください。

自社施工の会社へ依頼する


大手ハウスメーカーなどでは、外壁の塗装や張り替えを外注するケースが多く、仲介手数料が発生します。

一方、自社で施工している会社では余計な費用がかかりません。

仲介手数料の相場は10~30%なので、100万円のリフォームでは10万~30万円ほどが上乗せされます。

家を建てた時のハウスメーカーに依頼した方が手間はかからないかもしれませんが、費用を抑えたい場合は、自社で職人を抱えている施工会社を選んだ方がよいでしょう

まとめ


今回は、外壁リフォーム方法3つをご紹介しました。

・塗装
・カバー工法
・張り替え

どの方法でリフォームするのがよいかは、リフォームの目的や築年数、外壁の状態によって異なります

劣化状態によっては塗装で補修しきれないこともあるので、まずは外壁の点検を依頼してみましょう。

ベストホームでは無料で点検・見積もりを行っております。

岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

 

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