ウレタン塗料は外壁塗装におすすめ?特徴や費用相場、メリット・デメリットを解説
投稿日:
カテゴリー:外壁塗装コラム
外壁塗装の費用を安く抑えたいけど「一番安いアクリル塗料はちょっと不安…」「ウレタン塗料にしてみようかな?」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
以前は外壁塗装といえばウレタン塗料が主流でしたが、最近ではあまり使われなくなってきています。
ただ、塗装する場所によってはウレタン塗料が向いているケースもあるので、性質をよく理解した上で検討するとよいでしょう。
この記事では、ウレタン塗料の特徴や費用相場、メリット・デメリットをご紹介します。
外壁塗装にウレタン塗料を使用しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ウレタン塗料は外壁塗装におすすめ?
ウレタン塗料の主原料は、合成ゴムや断熱材などに使用される「ポリウレタン」です。
手頃な価格で伸縮性と密着性が高く、色や機能の種類が豊富なことが魅力です。
外壁塗装においてウレタンは人気の塗料でしたが、最近ではわずかな価格差でより機能性が高いシリコン塗料が主流になってきています。
ただ、ウレタン塗料が適しているケースや費用を節約できる可能性もあるので、状況や塗装する場所にあわせて選ぶとよいでしょう。
ウレタン塗料で外壁塗装する費用
ウレタン塗料の価格は、1㎡あたり1,500~2,500円が相場です。
一般的な30坪2階建て住宅の外壁塗装をする場合、塗料代は21万~35万円程度になるでしょう。
塗装費用の総額は、58万~112万円が目安です。
工事内容 |
30坪の費用目安 |
|
足場 |
10万〜20万 |
|
飛散防止ネット |
1万5,000〜3万円 |
|
養生 |
3万〜6万円 |
|
高圧洗浄 |
2万〜4万円 |
|
下塗り用塗料 |
8万〜14万円 |
|
ウレタン塗料 |
21万〜35万円 |
|
諸経費 |
12万〜30万円 |
|
合計 |
58万〜112万円 |
※目地のコーキング補修や付帯塗装もする場合は、追加料金がかかります。
ウレタン塗料のメリット
・価格が安い
・色や機能の種類が多い
・扱いやすい
・ひび割れが起きにくい
・一定の耐久性がある
価格が安い
ウレタン塗料の最大のメリットは、他の塗料と比べて価格が安いことです。
外壁塗装の費用は塗料の価格によって大きく変動するため、安いウレタン塗料を使用することで節約効果が期待できるでしょう。
塗料の種類 |
耐用年数 |
費用相場(㎡) |
アクリル |
約3~8年 |
1,000~1,800円 |
ウレタン |
約5~10年 |
1,500~2,500円 |
シリコン |
約7~15年 |
1,800~3,500円 |
フッ素 |
約12~15年 |
3,000~5,000円 |
無機 |
約15〜20年 |
4,500〜5,500円 |
なお、もっとも価格が安いのはアクリル塗料ですが、耐用年数がかなり短いため外壁塗装にはあまりおすすめできません。
色や機能の種類が多い
昔からよく使われているため、塗料の色や機能が豊富です。
塗料によっては色の選択が制限されることもありますが、ウレタン塗料なら「使いたい色がない」という心配はまずないでしょう。
最近では、耐久性を高めた塗料や防汚塗料、防カビ塗料など、機能性の高い商品もあります。
扱いやすい
ウレタン塗料は昔からよく使われている塗料のため、経験豊富な業者が多く施工不良などの失敗が少ないでしょう。
凹凸が多い部分や複雑な形状にも密着しやすく、なめらかに仕上がります。
また、伸縮性が高く扱いやすいため、DIYでの塗装にも向いています。
塗膜にひび割れが起きにくい
伸縮性の高さにより、塗膜にひび割れが起きにくいことも特徴です。
交通量の多い道路沿いや地震の多い地域では、震動により外壁自体にひび割れが起こりやすい傾向があります。
伸縮性の低い塗料で塗装すると一緒に割れてしまうため、すき間から雨水が侵入する恐れがあります。
伸縮性の高いウレタン塗料で塗装することで、塗膜が外壁のひび割れをカバーして雨水の侵入を許しません。
一定の耐久性がある
耐用年数はそれほど長くありませんが、外壁塗装を行うことで塗膜のはがれやひび割れを補修し、外壁の防水機能を高められます。
また、経年劣化によるひび割れや色あせ、汚れなどが目立つ外観もきれいになります。
ウレタン塗料のデメリット
・5~10年で塗り替えが必要
・汚れやすい
・変色しやすい
5~10年で塗り替えが必要
ウレタン塗料の耐用年数は、最大で10年程度です。
一方、外壁塗装にもっともよく使われているシリコン塗料の耐用年数は、最大15年程度です。
60年間の塗り替え回数を見てみると、シリコンの方が2回分少なくて済むでしょう。
・ウレタン:6回
・シリコン:4回
耐用年数が短い塗料は安価ですが、頻繁に塗り替えが必要になるため、トータルの補修費用が高くなる可能性があります。
塗料の種類によっては6倍以上長持ちすることもあるので、何年住む予定かも考慮しながら最適な塗料を選択しましょう。
汚れやすい
ウレタン塗料は防汚性が低いため、汚れが付着しやすいことがデメリットです。
交通量の多い道路沿いや砂ぼこりが立ちやすい場所では、頻繁に外壁を水洗いしないときれいな状態を保つのが難しいでしょう。
忙しい方や外壁のメンテナンスに手間をかけたくない方には不向きです。
どうしてもウレタン塗料を使いたい場合は、防汚機能のある商品を選ぶとよいでしょう。
変色しやすい
ウレタン塗料は紫外線の影響を受けやすく、黄色く変色したり色あせたりすることがあります。
特に紫外線が強い地域や日当たりの良い立地では、注意が必要です。
外壁塗装でウレタン塗料がおすすめの人
・今回の塗装費用を安く抑えたい
・数年以内に塗り替えや売却の予定がある
・付帯部だけ塗装したい
・ひび割れを防ぎたい
・DIYで塗装したい
今回の塗装費用を安く抑えたい
今回の塗装費用を安く抑えたい場合には、ウレタン塗料がおすすめです。
ただし、シリコンやフッ素塗料と比べると耐用年数が短いため、次回の塗り替え時期は早くなります。
トータルの補修コストが高くなる可能性もあるので、長期的な目線でも検討してみた方がよいでしょう。
数年以内に塗り替えや売却の予定がある
数年以内に塗り替えや売却の予定がある場合には、耐用年数の長い塗料を使う必要がありません。
ウレタン塗料でも十分に防水機能や美観を保てるでしょう。
付帯部だけ塗装したい
雨どいやベランダの手すりなど、細かいパーツが多い付帯部の塗装には、伸縮性と密着性が高いウレタン塗料が適しています。
外壁や屋根など、紫外線の影響を受けやすい部分には耐久性の高い塗料を使い、付帯部を安価なウレタン塗料にすることで、塗装費用の節約にもなります。
ひび割れを防ぎたい
・地震が多い地域
・ひび割れが発生しやすいモルタル外壁
・通行量の多い道路沿いで車の振動が大きい
など、外壁のひび割れが気になる場合には、伸縮性の高いウレタン塗料がおすすめです。
多少のひび割れなら塗膜が追従するため、外壁の防水機能を維持できます。
DIYで塗装したい
DIYで塗装するなら、伸びがよく比較的扱いやすいウレタン塗料を選ぶとよいでしょう。
ただ、DIYは施工不良を起こしやすいため、プロに任せた方が安心です。
また、中には難易度が高いものもあるので、塗料選びは慎重に行う必要があります。
まとめ
今回は、ウレタン塗料の特徴や費用、メリット・デメリットをご紹介しました。
ウレタン塗料は価格が安く種類も豊富ですが、耐用年数が短いため頻繁に塗り替えが必要になる可能性があります。
お住まいの環境や塗装する場所によっては、わずかな価格差でより耐久性の高いシリコン塗料なども検討してみるとよいでしょう。
ベストホームでは、外壁塗装のプロがご予算やご希望に合った塗料選びをサポートいたします。
岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。