プロが教える【ウレタン防水工事の適正価格とメリット・デメリット】後悔しない業者選びのコツも解説


ウレタン防水を検討しているけど、「費用はどれくらいかかるんだろう?」「デメリットはないのかな?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?

防水工事において、手ごろな価格でひび割れにも強いウレタン防水は、全体の約35%を占める主流の工法です。(一般社団法人 日本防水材料協会 2026年実績)

ただし、職人の技術力によって仕上がりが左右されやすい、定期的にトップコートの塗り替えが必要などの注意点もあります。

そこでこの記事では、ウレタン防水の特徴やメリット・デメリット、費用相場などをわかりやすく解説します。

安く抑えるコツやメンテナンスのタイミングも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ウレタン防水工事とは?


ウレタン防水とは、雨水が屋内へ侵入するのを防ぐ「防水工事」の工法のひとつです。

ウレタン樹脂を塗り重ね、弾力のあるゴム状の防水層を形成します。

液状のウレタンを使用するためつぎ目がなく、複雑な形状の場所や凹凸がある面にも均一に施工できます。

また、既存の防水層の上から施工できるので部分的な補修にも適しており、撤去費用を抑えられることもメリットです。

ベランダやバルコニー、屋上など、幅広い場所で採用されています。

ウレタン防水工事3つの工法


ウレタン防水には3
種類の工法があります。

・密着工法
・メッシュ工法
・通気緩衝工法

施工箇所の状態や面積によって適した工法が異なるため、それぞれの特徴やメリット・デメリットをよく理解した上で選ぶことが大切です。

密着工法


密着工法は、下地に直接ウレタン樹脂を塗布するシンプルな工法です。

工程が少ないため工期が短く、費用も安く抑えられます。

ただし、下地に水分が含まれている場合はふくれの原因になるため、雨もりが発生している建物には不向きです。

下地の状態が比較的良く、面積が狭いベランダやバルコニーにおすすめの工法です。

メッシュ工法


メッシュ工法は密着工法の一種です。

下地とウレタン樹脂の間に補強用のメッシュシートを挟み込むことで、防水層の強度を高めます。

通気緩衝シートを張りにくい場所でも施工可能で、ウレタン膜が破れにくくなるため密着工法よりも長もちします。

ただし、すでに雨もりしている建物には向きません。

通気緩衝工法


通気緩衝工法は、屋上などの面積が大きい場所や、雨もりが発生している場合に適した工法です。

この工法では、ウレタン樹脂を塗る前に「通気緩衝シート」と「脱気弁」を設置します。

下地に含まれる湿気や水分を脱気筒から外へ逃がすことで、防水層のふくれやはがれを防ぎ、防水効果を長持ちさせられます。

雨もりしている場合は下地に入り込んだ水分を排出する必要があるため、密着工法ではなく通気緩衝工法を選択しましょう。

築年数が古い家や下地の劣化が激しい場合にも、通気緩衝工法がおすすめです。

ウレタン防水工事の工期と流れ


ウレタン防水の工期はベランダで
2~4日、屋上では7~10日程度が目安です。

基本的な流れはだいたい同じですが、工法によって工程が一部異なります。

高圧洗浄
↓
下地補修
↓
下塗り
↓
(シート・脱気筒の設置)
↓
ウレタン樹脂塗布(2回)
↓
トップコート塗装

各工程について詳しく見ていきましょう。

高圧洗浄


まず高圧洗浄機を使って、汚れやコケ、古い塗膜をしっかりと洗い流します。

汚れなどが残ったまま塗装すると、密着不良を起こして数年ではがれてしまう恐れがあるため、防水層の耐久性を左右する上で重要な工程です。

洗浄後は下地を十分に乾燥させてから次の工程に進みます。

下地補修


高圧洗浄で落としきれなかった古い塗膜はケレン作業で除去し、ひび割れや欠けがあればコーキング材やモルタルで補修します。

また、ふくれや浮きがある部分は取り除き、モルタルで平らに整えておきます。

下塗り


下地補修が終わったら、下塗り材(プライマー)を塗布します。

プライマーには下地とウレタン樹脂の密着性を高める役割があり、下地の材質によって適した種類を選ぶことが重要です。

下塗り後は半日~1日程度しっかりと乾燥させ、次の工程へ進みます。

シート・脱気筒の設置


通気緩衝工法では、下塗り後に通気緩衝シートを敷き、一定間隔で脱気筒を設置します。

メッシュ工法ではメッシュシートを設置し、つぎ目をジョイントテープで留めて浮きやはがれを防ぎます。

なお、密着工法にはこの工程はありません。

ウレタン樹脂塗布


下地の準備が整ったら、液状のウレタン樹脂を塗布します。

2回塗りが基本で、1回塗るごとに半日~1日程度の乾燥時間が必要です。

厚みにムラがあると表面に凹凸ができ、水たまりや塗膜の劣化につながりかねないため、職人の高い技術力が求められます。

トップコート塗装


仕上げにトップコート塗装を行い、表面を保護します。

トップコートの色はグレーが定番ですが、グリーンやベージュなどもあります。

また、遮熱効果や滑り止め効果のある製品を選ぶことも可能です。

岡山市のウレタン防水工事の費用相場


岡山市におけるウレタン防水の費用相場は以下のとおりです。

密着工法:
4,000~5,000円/㎡
通気緩衝工法:5,000~6,000円/㎡

一般的な大きさのベランダ(10㎡程度)で5万~8万円、屋上(40㎡程度)で20万~30万円程度になるでしょう。

ただし足場が必要な場合には、別途10万~15万円程度の足場代がかかる可能性があります。

また、下地の状態によっては補修費用が高くなるケースもあります。

ウレタン防水工事の費用に影響する5つの要因


・建物の高さ
・工事範囲
・劣化状態
・太陽光パネルの有無
・施工会社

建物の階数


足場が必要な場合は、建物の高さによって足場代が変動します。

2階建てと比べて3階建ての住宅では、より丈夫な足場が必要です。

使用する足場材の量や設置・撤去の手間も増えるため、5万~10万円ほど高くなる可能性があります。

工事範囲


一般的には防水工事を行う範囲が広いほど、材料費や人件費がかさみます。

ただ、最低施工面積が設定されている場合には、施工面積が狭いほど割高になる可能性があるため注意が必要です。

複数箇所をまとめて依頼することで1箇所あたりの単価が下がるケースもあるので、業者へ相談してみるとよいでしょう。

劣化状態


下地の劣化が激しいほど補修費用が高くなります。

既存の防水層の撤去が必要な場合には、撤去・処分費として1,000~2,000円/㎡程度が加算されることもあります。

太陽光パネルの有無


屋上に太陽光パネルを設置している場合、撤去するかどうかによって費用が大きく変わります。

パネル下は紫外線や風雨の影響を受けにくいため、ウレタン防水の場合は露出している部分だけ塗装する方法が一般的で、そのぶん費用を安く抑えられます。

ただし、パネル下の劣化が激しい場合や雨もりが発生している場合には、屋上全体の防水工事が必要になるケースもあるでしょう。

全体の防水工事を行う場合には施工費用が高くなるだけでなく、パネルの脱着に20万~30万円程度の追加料金がかかります。

施工会社


防水工事は、以下のようにさまざまな業者が請け負っています。

・塗装会社
・リフォーム会社
・防水工事の専門業者
・家を建てた時のハウスメーカー など

業者によって料金体系が異なるため、比較して選ぶことが重要です。

ウレタン防水工事の見積もり時にチェックすべき17項目


1.
ていねいに点検を行っている
2.「建設業許可」がある
3. 見積額が相場からかけ離れていない
4. 具体的な製品名や単価が記載されている
5. 施工面積が「平米」で記載されている
6. 打ち合わせの内容が正確に反映されている
7. 必要な工程が省略されていない
8. 防水工事の実績が豊富
9. 保証やアフターサービスがある
10. 長く営業を続けている
11. 口コミや評価が良い
12. インターネットで会社情報が確認できる
13. クーリング·オフについて説明がある
14. 追加料金の有無
15. キャンセル料の有無
16. 極端な値引きをしていない
17. 契約を急かさない

1. ていねいに点検を行っている


適正な見積もりを出すには、施工箇所の状態や面積を正確に把握する必要があります。

簡単な目視だけで見積書を作成する業者や、そもそも現地調査を行わない業者は避けた方がよいでしょう。

工事が始まってから劣化が見つかると、追加料金を請求されるリスクがあります。

2.「建設業許可」がある


500
万円未満の防水工事は「建設業許可」がなくても請け負えますが、取得には一定の実績や技術力、誠実性などが求められるため、業者の信頼性を判断する材料の一つとなります。

許可番号は、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で確認できます。

3. 見積額が相場からかけ離れていない


相場と比較して、見積額が極端に高いまたは安い場合には要注意です。

高すぎる場合には、不当な利益や高額な中間マージンが上乗せされている可能性があります。

逆に安すぎる場合には、手抜き工事や低品質な塗料の使用、追加請求などのリスクが考えられます。

適正価格で高品質な工事を行なっている優良業者を選びましょう。

4. 具体的な製品名や単価が記載されている


適正な見積書には、使用する材料の製品名や単価、施工面積などが記載されているはずです。

詳細がわかれば他社の見積もりとも比較しやすく、ご自身で価格や性能を調べることもできます。

「防水工事 一式」のようにあいまいな場合は内訳を記載してもらうか、別の業者を探した方がよいでしょう。

5. 施工面積が「平米」で記載されている


防水工事では、施工面積が「平米」で記載されるのが一般的です。

「坪」で記載されている場合、業者がベランダや屋上の正確な面積を把握できていない可能性があります。

大まかな計算で割高な料金を請求されていたり、途中で材料が不足して施工不良を起こしたりするリスクがあるため、平米で算出し直してもらいましょう。

6. 打ち合わせの内容が正確に反映されている


見積書は工事内容を証明する重要な書類です。

打ち合わせの際に伝えた施工範囲や工法、トップコートの色などが正確に反映されているか確認しておきましょう。

口約束だけでは、後々「言った言わない」のトラブルにつながりかねません。

不明な点や心配事があれば必ず契約前に確認し、些細なことでも書面に残しておくことが大切です。

7. 必要な工程が省略されていない


見積書に必要な工程がすべて含まれているかもチェックしておきましょう。

中には高圧洗浄や下地処理、下塗りなどを省くことで、費用を安く見せている悪質業者も存在します。

仕上がりの品質や耐久性に影響が出る可能性があるため、工程がわからない場合や省略されている可能性がある場合は、業者に確認することをおすすめします。

8. 防水工事の実績が豊富


防水工事には専門的な知識や技術が必要です。

実績が豊富な業者へ依頼した方が仕上がりが美しく、施工不良も起こしにくいでしょう。

施工実績や実際のビフォーアフター写真などは、業者のホームページやSNSで確認できるはずです。

9. 保証やアフターサービスがある


保証があれば、万が一施工不良が起こった場合に無償で補修してもらえる可能性があります。

防水工事の保証期間は工法や施工会社によって異なりますが、5~10年程度が一般的です。

また、定期点検などのアフターサービスがあるかも重要なポイントです。

劣化や不具合を早期に発見·対処できれば、将来的なメンテナンスコストの削減につながります。

10. 長く営業を続けている


せっかく保証やアフターサービスが付いていても、施工会社が倒産すると受けられなくなってしまいます。

創業間もない会社は倒産リスクが高いとされているため、10年以上営業を続けている会社を選んだ方が安心でしょう。

また、高額請求や施工不良などのトラブルが多い業者は同じ場所で長く営業できないので、悪質業者を回避することにもつながります。

11. 口コミや評価が良い


インターネット上の口コミサイトや
Googleマップのレビューなども、業者選びの参考になります。

良い評価だけでなく、悪い評価のコメントにも注目しましょう。

「工事直後の施工不良に対応してもらえなかった」「急に業者と連絡がつかなくなった」などの深刻な内容が多い場合は、その業者を避けた方が賢明です。

また近所に防水工事をされた方がいれば、どこへ依頼したのか聞いてみるのも有効です。

身近な方からの情報がもっとも信頼できます。

12. インターネットで会社情報が確認できる


インターネットで検索しても会社の所在地・代表者名・連絡先などが出てこない場合や、ホームページの情報が極端に少ない場合は要注意です。

創業間もない会社でまだ手が回っていない可能性もありますが、悪質業者が意図的に情報を隠していることも考えられます。

支払い後に連絡がつかなくなるケースもあるため、よく調べた上で契約を結びましょう。

13. クーリング・オフについて説明がある


訪問販売や電話勧誘で契約した場合、契約書を受け取った日から
8日以内であれば、クーリング・オフ制度により無条件で解約できます。

中には故意に説明をしなかったり、「防水工事は対象外です」と嘘の説明をしたりする悪質業者も存在するためご注意ください。

ただし、ご自身で業者を呼び寄せたり、自主的に店舗へ出向いたりして契約した場合は対象外です。

14. 追加料金の有無


追加料金がかかる可能性や、金額の目安も確認しておきましょう。

通常、しっかりと施工箇所を確認した上で見積もりを出していれば、追加料金がかかることはほとんどありません。

しかし、稀に工事が始まってから予期せぬ劣化が見つかることがあります。

もし追加料金が発生した場合には見積書を別途作成してもらい、納得した上で契約することが大切です。

15. キャンセル料の有無


キャンセル料がかかるタイミングや金額を把握しておくことも重要です。

一般的に、材料の発注後や職人の手配後にはキャンセル料がかかる可能性があります。

口頭での説明だけでなく、契約書に記載があるかどうかも確認しておきましょう。

16. 極端な値引きをしていない


「今なら半額になる」「足場代を無料にする」など、極端な値引きを提案する業者には注意が必要です。

もともと相場よりも高い金額を提示してお得に見せているか、手抜き工事や低品質な材料の使用により利益を確保しようとしている可能性があります。

最初から適正な見積もりを出している業者は、大幅に値引きする余地がありません。

できても総額の5~10%程度が限度でしょう。

適正価格で、高品質な工事を行なっている業者を選ぶことが重要です。

17. 契約を急かさない


「この価格でできるのは今日まで」「すぐに防水工事をしないと雨もりする」などと言って契約を急かすのは、悪質業者の典型的な手口です。

誠実な業者であれば、家族と相談したり他社と比較したりする時間を十分に与えてくれるはずです。

その場で契約や支払いをするのは避け、一度持ち帰って冷静に検討しましょう。

ウレタン防水工事のメリット


・費用が安い
・つぎ目がない
・ひび割れに強い
・どんな形状にも対応できる
・既存の防水層の上から施工可能
・建物への負担が少ない

費用が安い


ウレタン防水は、他の防水工法と比べて施工費用が安いことがメリットです。

既存の防水層の上から施工できるため撤去費用がかからず、部分補修も可能です。

工法

単価 (㎡)

耐用年数

ウレタン防水

4,000〜6,000円

8〜10年

シート防水

4,000〜8,000円

10〜15年

FRP防水

6,000〜8,000円

10〜15年

アスファルト防水

7,000〜1万円

15〜25年


ただ、耐用年数もやや短いため、将来的にはメンテナンスコストが高くなる可能性があります。

今回の施工費用だけでなく、長期的な視点で工法を検討することも大切です。

つぎ目がない


ウレタン防水では液状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を作るため、シート防水のようなつぎ目ができません。

つぎ目の処理には職人の技術力の差が出やすいので、ウレタン防水を選ぶことで施工不良によるシートのはがれや浮き、雨もりなどのリスクを減らせます。

ひび割れに強い


弾力があるゴム状の防水層が形成されるため、下地の動きに追従してひび割れにくいことが特徴です。

地震の多い地域や幹線道路沿いの立地では振動でひび割れが発生しやすいので、ウレタン防水が向いています。

衝撃に強く、防音性にも優れています。

どんな形状にも対応できる


液状のウレタン樹脂を使用するため、どんな形状の場所にも施工可能です。

凹凸がある面や複雑なデザインのベランダ、エアコン室外機などの障害物がある場所でも、均一な防水層を形成できます。

既存の防水層の上から施工可能


ウレタン防水は既存の防水層の上から重ね塗りができ、メンテナンスが容易です。

シート防水のように古い防水層をはがす必要がないので、撤去費用や廃材処分費も削減できます。

部分的に破損した場合も一部だけ補修できるため、長期的なメンテナンスコストも抑えられるでしょう。

建物への負担が少ない


防水工事では、防水層の重みが建物の構造に負担をかけることがあります。

しかし、ウレタン防水は比較的軽量で、建物への負荷が少ないことが特徴です。

また、重ね塗りが可能なため、既存の防水層を撤去する際の振動による負担もかかりません。

ウレタン防水工事のデメリット


・仕上がりが職人の技術力に左右される
・工期が長い
・トップコート必須

仕上がりが職人の技術力に左右される


ウレタン防水は手作業で塗料を塗り重ねるため、施工する職人の技術力によって仕上がりの品質に差が出る点がデメリットです。

たとえば厚みが不均一だと、表面に凹凸ができて水が溜まりやすくなり、劣化が早まる可能性があります。

また、塗料の撹拌が不十分だと硬化不良を起こして防水機能が低下する恐れもあるため、防水工事の経験が豊富な業者へ依頼することが重要です。

工期が長い


ウレタン防水では、ウレタン樹脂を
2回塗り重ねるのが一般的です。

1回塗るごとに半日程度の乾燥時間が必要なため、他の防水工法と比べると工期がやや長くなる傾向があります。

また雨天時には施工できないので、天候によっては予定より工期が延びることもあります。

トップコート必須


ウレタン防水は紫外線に弱く、防水層を保護するトップコート塗装が欠かせません。

トップコートは
5~10年ごとに塗り替えが必要です。

メンテナンスを怠ると、防水層が直接紫外線や雨にさらされて寿命が短くなる恐れがあります。

ウレタン防水と他の防水工法との違い


防水工事には、ウレタン防水の他にも
4つの工法があります。

・トップコート塗装
・シート防水
・FRP防水
・アスファルト防水

それぞれの特徴を理解し、ご自宅に最適な工法を選びましょう。

トップコート塗装とは?


トップコート塗装は、厳密に言うと防水工事ではありません。防水層を紫外線や摩擦から保護するための仕上げ材です。

防水層自体に劣化がなく表面のみが傷んでいる場合は、トップコートの塗り替えで対応できる可能性があります。

シート防水とは?


シート防水は、塩化ビニールやゴム製のシートを張り付ける工法です。

工場で作られた既製品を使用するため仕上がりが職人の技術力に左右されにくく、屋上などの広い面積でも短時間で施工できます。

一方で、シート同士のつなぎ目が必ず生じるため、経年劣化により浮きやはがれが発生しやすい点がデメリットです。

また、複雑な形状の場所には施工しにくいため、ウレタン防水の方が適しています。

FRP防水とは?


FRP
防水は、ガラス繊維にポリエステル樹脂を含浸させて硬化させる工法です。

非常に硬く軽量な防水層を形成できるため、使用頻度の高いベランダに最適です。

ただ、そのぶん建物の動きに追従しにくく、揺れや振動が加わるとひび割れが起きやすい傾向があります。

地震の多い地域や交通量が多い幹線道路沿いの立地、広い面積の屋上には、弾力性の高いウレタン防水の方が適しているケースが多いでしょう。

アスファルト防水とは?


アスファルト防水は、防水シートと液状のアスファルトを何層にも重ねて防水層を形成する工法です。

非常に耐久性が高いことが魅力ですが、一方で重量があり建物への負荷が大きいというデメリットもあります。

そのため、戸建て住宅のベランダや小規模な屋上ではあまり採用されません。

また、紫外線や風雨の影響を受けやすい屋上には最適ですが、狭い場所や複雑な形状には不向きです。

ウレタン防水工事が必要なタイミングと劣化症状


ウレタン防水の耐用年数は
8~10年程度が目安です。

ただし、以下のような症状が見られたら耐用年数内でも補修を検討した方がよいでしょう。

・
カビ・コケ・藻の発生
・チョーキング現象
・塗膜のひび割れ·はがれ
・塗膜のふくれ・浮き
・防水層のひび割れ
・水たまり

カビ・コケ・藻の発生


カビやコケ、藻が発生している場合、トップコートが寿命を迎えている可能性が高いでしょう。

排水がうまくいかず、湿気がこもっていることも考えられます。

放置していると防水層自体がダメージを受ける恐れがあるため、トップコートの塗り替えと排水口の掃除が必要です。

チョーキング現象


チョーキングとは、表面を触ると手に白い粉がつく現象です。

この粉は樹脂成分が経年劣化し、顔料が粉状になって表面に浮き出てきたものです。

まだ防水層自体はダメージを受けていない可能性が高いため、トップコートの塗り替えには最適なタイミングと言えるでしょう。

塗膜のひび割れ・はがれ


表面の細かいひび割れやはがれは、トップコートの劣化が進んでいるサインです。

この段階であれば防水層自体はまだ機能していることが多く、トップコート塗装だけで対応できる可能性があります。

タイミングを逃すと防水層の工事が必要になるため、早めに業者の点検を受けましょう。

塗膜のふくれ・浮き


塗膜のふくれや浮きは、下地に含まれた水分が蒸発する際に防水層を押し上げていることが原因と考えられます。

密着工法で施工されている場合に起こりやすい症状で、放置するとふくれた部分が破れて雨もりにつながる恐れがあります。

このような症状が見られる場合は、内部の湿気を逃がせる「通気緩衝工法」による防水工事を行った方がよいでしょう。

防水層のひび割れ


防水層自体にひび割れが生じている場合は、雨もりのリスクが高い深刻な状態です。

トップコートだけを塗り替えても意味がないため、防水層の工事を行う必要があります。

早急に業者へ連絡しましょう。

水たまり


雨が降った後にベランダや屋上に水がたまりやすいのは、防水層の勾配不良や排水口の詰まりが原因かもしれません。

水がたまった状態が続くと防水層の劣化が早まり、耐用年数を縮めてしまいます。

排水口の掃除で改善しない場合は、排水ドレンの改修や勾配の調整を行う必要があります。

ウレタン防水を長もちさせる4つのコツ


・排水口の掃除をする
・定期的に点検を行う
・適切なタイミングでトップコート塗装を行う
・重いものを直に置かない

排水口の掃除をする


排水口が詰まると水が溜まり、トップコートや防水層の劣化を早めてしまいます。

定期的にゴミや汚れを取り除き、水はけの良い状態を保ちましょう。

硬いブラシで強くこするとトップコートや防水層を傷つけてしまうので、やわらかいスポンジや布を使うのがポイントです。

なお、雑草やコケの根は防水層を突き破ることがあり、無理に引き抜くとさらにダメージが広がる恐れがあるため、状態によっては専門業者へ依頼した方がよいでしょう。

定期的に点検を行う


年に
1~2回程度は、ひび割れやふくれ、チョーキングといった劣化症状がないか確認しましょう。

早めに気づければ、大がかりな補修が必要になる前に対処できます。

防水工事後の無料点検サービスを活用するのもおすすめです。

適切なタイミングでトップコート塗装を行う


トップコートは紫外線や風雨から防水層を守る大切な役割を担っています。

5~10年に1回程度は塗り替えを行いましょう。

塗り替えのタイミングを逃すと防水層自体がダメージを受け、結果的に工事費用が高くなってしまいます。

重いものを直に置かない


ベランダや屋上に鉢植えや物置などの重いものを直接置くと、その部分に負荷が集中して防水層を傷める恐れがあります。

設置する際はゴム製の台座やすのこを敷き、圧力を分散させましょう。

また物を引きずって移動させると表面に傷がつきやすいため、持ち上げて移動させることも意識してください。

ウレタン防水はDIYできる?


結論からお伝えすると、ウレタン防水の
DIYはおすすめできません。

材料がホームセンターや通販で入手できるため、費用を抑えたい方にとってDIYは魅力的に映るでしょう。

しかし、実際には下地処理や厚みの調整が難しく、施工不良を起こすと数年ではがれや雨もりを引き起こすことがあります。

また、失敗して業者に依頼し直す場合、撤去費用や産廃費が余計にかかってしまうこともあります。

凹凸ができると水たまりが発生して劣化を早める恐れもあるので、最初からプロに任せた方が安心です。

例外として、トップコートの塗り替えのみであれば、ベランダなどの狭い範囲に限りDIYできる可能性があります。

ウレタン防水工事の費用を安く抑えるポイント


・突然訪問してきた業者は避ける
・相見積もりをする
・地元の自社施工の会社へ依頼する
・自社施工の会社を探す
・地元の会社へ依頼する
・火災保険を利用する
・助成金や補助金を利用する

突然訪問してきた業者は避ける


すべての訪問業者が悪いわけではありませんが、「近所で工事をしているので無料で点検しますよ」などと、突然訪ねてくる業者には注意が必要です。

点検と称して屋上に上がり、故意に破損させて本来は必要のなかった高額な工事を契約させようとする悪質な業者も報告されています。

ベランダや外壁の状態が気になった場合は、ご自身で信頼できる業者を探して点検を依頼しましょう。

相見積もりをする


相見積もりとは、複数社の見積もりをとって比較することです。

1社だけの見積もりでは提示された工法や金額が妥当か判断が難しいため、2~3社へ依頼してみましょう。

金額だけでなく、担当者の対応や業者の信頼性、保証なども含めて総合的に判断することが重要です。

自社施工の会社を探す


大手のリフォーム会社やハウスメーカーでは、防水工事を外注しているケースが多く、
10~30%程度の中間マージンが発生します。

一方、自社施工の会社では、仕上がりに直接影響しない余計な費用がかかりません。

ホームページで事業所の場所や、職人が在籍しているかを確認してみましょう。

地元の会社へ依頼する


地元の会社へ依頼することで、遠方からの交通費や出張費を抑えられます。

また、地域の気候や特性をよく理解しているため、最適な工法や材料を提案してもらえる可能性が高いでしょう。

災害やトラブルが起こった場合にすぐ駆けつけてもらいやすい点もメリットです。

適切なタイミングでメンテナンスを行う


定期的にトップコートの塗り替えを行うことで、防水層を長持ちさせて将来的なメンテナンス
費用を抑えられます。

また、雨水は防水層のはがれやふくれの原因になるため、こまめに排水口を掃除して水たまりを防ぐことも大切です。

火災保険を利用する


台風や落雷、ひょうなどの自然災害が原因で防水工事が必要になった場合には、火災保険が適用される可能性があります。

対象となる災害や工事内容、保険金額などは加入している保険によって異なるため、保険証券でご確認ください。

保険金の請求期限は、被害発生から3年以内が一般的です。

助成金や補助金を利用する


自治体によっては、防水工事に補助金や助成金が使える可能性があります。

対象となる工事内容や支給金額は地域によって異なるため、役所の窓口やホームページなどでご確認ください。

申請期限は着工前までですが、予算が上限に達すると受付が終了するケースが多いので、早めに準備しておきましょう。

※残念ながら岡山市は対象外です

【Q&A】ウレタン防水工事でよくある疑問を解決


・防水工事の点検や見積もりにはお金がかかる?
・点検を受けたら契約しないとダメ?
・雨の日でもウレタン防水の工事はできる?
・工期が延びると追加料金がかかる?
・ウレタン防水工事に適した季節はある?
・工事中は臭いや音が気になる?

防水工事の点検や見積もりにはお金がかかる?


多くの業者は点検や見積もりを無料で行っています。

ただし、点検方法や業者によっては有料の場合もあるため、問い合わせの段階で確認しておくと安心です。

点検を受けたら契約しないとダメ?


点検を受けたからといって、必ず契約しなければならないわけではありません。

見積もり内容に納得できなければ、もちろん断ることもできます。

しつこく契約を迫ってくる業者には注意しましょう。

雨の日でもウレタン防水の工事はできる?


基本的に雨の日には防水工事ができません。

ウレタン防水は、乾燥する前に雨水が混ざると防水層の品質に影響が出る恐れがあるためです。

また湿気が多いと乾燥に時間がかかるので、梅雨や台風シーズンなどの雨が多い時期には工期が延びる可能性があります。

なお、高圧洗浄やケレンといった一部の作業は雨の日でもできます。

工期が延びると追加料金がかかる?


天候不良によって工期が延びても、多くの業者では追加料金が請求されることはありません。

ただし、下地の劣化が想定以上に進んでいて追加補修が必要になった場合は、別途費用が発生する可能性が高いでしょう。

ウレタン防水工事に適した季節はある?


ウレタン防水工事に向いているのは、春や秋などの気候が安定している時期です。

雨や強風で工事が延期になったり、工期が延びたりすることが少ないでしょう。

一方で、真冬や梅雨、台風シーズンなどの閑散期には、価格交渉ができる可能性があります。

工事中は臭いや音が気になる?


足場設置や高圧洗浄の工程では騒音が発生するため、近隣へは事前にあいさつをしておくことが大切です。

また、ウレタンの塗布時には多少臭いが気になるかもしれません。

ただ、ウレタン防水は油性·水性ともにそれほど強い臭いがなく、外壁塗装のような刺激臭を心配する必要はほとんどないでしょう。

それでも臭いが気になる場合は、低臭タイプの水性塗料を使用する方法もあります。

まとめ|岡山市で防水工事をするならベストホームへ!


今回は、ウレタン防水の特徴やメリット・デメリット、費用相場などをご紹介しました。

ウレタン防水は防水工事の中でもっとも費用が安く、柔軟性に優れているためさまざまな場所に施工可能です。

しかし、紫外線に弱いので定期的なトップコート塗装が欠かせません。

メリット・デメリットの両面を理解した上で、ご自宅に最適な工法を選びましょう。

ベストホームでは無料でベランダや屋上をていねいに点検し、自社の職人が責任をもって工事を行います。

岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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