プロが解説【防水工事の単価表と費用相場】高くなる要因や安く抑えるコツも解説
ベランダや屋上の防水工事を検討する際、もっとも気になるのが「費用はどれくらいかかるのか?」という点ではないでしょうか。
防水工事には複数の工法があり、それぞれ価格や耐用年数が大きく異なります。
そこでこの記事では、防水工事5種類の単価表や、費用が高くなる要因をわかりやすく解説します。
安く抑えるコツや見積もり時のチェックポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
防水工事5種類の単価表
屋上やベランダの防水工事の工法は主に5種類あり、単価はそれぞれ以下のとおりです。
|
工法 |
単価 (㎡) |
耐用年数 |
|
トップコート塗装 |
2,000〜3,000円 |
5〜10年 |
|
ウレタン防水 |
4,000〜6,000円 |
8〜10年 |
|
シート防水 |
4,000〜8,000円 |
10〜15年 |
|
FRP防水 |
6,000〜8,000円 |
10〜15年 |
|
アスファルト防水 |
7,000〜1万円 |
15〜25年 |
一般的に単価が高い工法ほど、耐用年数も長い傾向があります。
今回の工事費用は高くなりますが、メンテナンスの頻度を減らすことで将来的な補修費用を抑えられる可能性があるため、長期的な視点で検討することも大切です。
各工法について詳しく見ていきましょう。
トップコート塗装
トップコート塗装は、厳密に言うと防水工事ではありません。
劣化した表面の塗装のみを塗り替えるメンテナンス方法で、紫外線や雨による劣化から防水層を守り、寿命を長もちさせる役割を果たします。
単価は防水工事の中でもっとも安く、一般的な大きさのベランダ(約20㎡)であれば5万~7万円程度で施工できるでしょう。
ただし、防水層自体の劣化が激しく大きなひび割れや雨もりが発生している場合には、トップコート塗装だけでは補修できません。
防水層の補修工事が必要になると2倍以上の費用がかかるため、ダメージが進行する前にトップコートの塗り替えを行うことが大切です。
ウレタン防水
ウレタン防水は、液状のポリウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を形成する工法です。
軽量でつぎ目がなく、複雑な形状にも対応できることから、屋上やベランダ、通路などさまざまな場所に使われています。
既存の防水層の上から重ね塗りができるので、撤去費用がかからないこともメリットです。
ただ、手作業で塗装するため、仕上がりの美しさや耐久性が職人の技術力に左右されます。
また、ウレタンは紫外線に弱く、定期的なトップコート塗装が欠かせません。
ウレタン防水には「密着工法」と「通気緩衝工法」の2種類があり、それぞれ単価や耐久性が異なります。
密着工法は比較的安価ですが、下地に含まれた水分を逃す機能がないため、浸水している場合や雨もりが発生している場合などには向きません。
一方、通気緩衝工法はやや費用が高くなるものの、下地と防水層の間に通気層を設けることで、水分や湿気を逃すことができます。
耐久性を求めるなら、通気緩衝工法がおすすめです。
シート防水
シート防水は、塩化ビニールやゴム製の防水シートを下地に貼り付けて防水層を形成する工法です。
工場で製造されたシートを使用するため品質が安定しており、広い面積でも短期間で施工できることが特徴です。
摩擦や紫外線に強く耐久性が高いため、頻繁に使用する屋上やベランダなどにも向いています。
ただ、シートを貼り合わせて施工するため、複雑な形状や凹凸のある面には向きません。
また、シートのつぎ目のシーリングが適切に施工されていないと、漏水するリスクがあります。
なお、塩化ビニールシートはトップコート不要ですが、より耐久性を高めるために塗装することも可能です。
FRP防水
FRP(繊維強化プラスチック)防水は、ガラス繊維にポリエステル樹脂を浸透させ、硬化剤で固めてつぎ目のない防水層を形成する工法です。
軽量で建物への負担が少なく衝撃や摩擦にも強いことから、使用頻度の高いベランダの防水工事に特に適しています。
一方で、硬化後はプラスチックのように硬く伸縮性がないため、ひび割れやすい点がデメリットです。
地震の多い地域や幹線道路沿いの建物、木造住宅の広い屋上などにはあまり向きません。
アスファルト防水
アスファルト防水は、熱で溶かしたアスファルトとシートを交互に重ねて防水層をつくる工法です。
5つの工法の中でもっとも耐久性が高く、屋上や陸屋根など面積が広い箇所の施工にも適しています。
ただ、重量があるため建物への負荷が大きくなります。
また、施工が難しく職人の技術力によって仕上がりに大きな差が出るため、業者選びが重要なポイントです。
防水工事にかかるその他の費用単価
防水工事では、防水材の材料費や施工費以外にも、以下のようにさまざまな費用が発生します。
|
工事内容 |
単価 |
|
高圧洗浄 |
150〜300円/㎡ |
|
下地補修 |
200〜500円/㎡ |
|
(排水口の洗浄/交換) |
8,000〜3万円程度 |
|
既存防水層の撤去 |
2,000〜4,000円/㎡ |
|
廃材処分 |
2万〜3万円程度 |
|
諸経費 |
10〜30% |
排水口の洗浄には8,000~2万円、交換には2万円以上の費用がかかります。
また、既存の防水層を撤去して新しく作りなおす場合には、撤去・処分費用も必要です。
外壁塗装·屋根塗装による防水工事の費用相場

「住宅の防水機能を高める」という意味では、屋根塗装や外壁塗装も防水工事に含まれます。
一般的な30坪2階建て住宅の外壁塗装の費用は60万~100万円、屋根塗装は40万~60万円程度が相場です。
坪数ごとの目安は以下の表を参考にしてみてください。
【外壁塗装】
|
延べ坪数 |
塗装費用 |
|
20坪 |
約40万~70万円 |
|
30坪 |
約60万~100万円 |
|
40坪 |
約80万~130万円 |
|
50坪 |
約100万~160万円 |
|
60坪 |
約120万~190万円 |
【屋根塗装】
|
延べ坪数 |
塗装費用 |
|
20坪 |
約30万~40万円 |
|
30坪 |
約40万~60万円 |
|
40坪 |
約50万~80万円 |
|
50坪 |
約60万~100万円 |
|
60坪 |
約70万~120万円 |
上記はあくまで目安です。
実際の料金は屋根や外壁の劣化状態、使用する塗料の種類、施工会社などによって変動する可能性があります。
屋根塗装・外壁塗装について詳しく知りたい場合は、「外壁塗装の費用相場」や「屋根塗装の費用相場」の記事をご覧ください。
防水工事の見積もり時にチェックすべき15項目
防水工事のトラブルを避けるために、見積もりの際には以下の15項目をチェックしておきましょう。
1. ていねいに点検を行っている
2. 「建設業許可」を取得している
3. 見積額が相場からかけ離れていない
4. 具体的な製品名や単価が記載されている
5. 打ち合わせの内容が正確に反映されている
6. 必要な工程が省略されていない
7. 保証やアフターサービスがある
8. 創業10年以上
9. 口コミや評価が良い
10. インターネットで会社情報が確認できる
11. クーリング·オフについて説明があった
12. 追加料金の有無
13. キャンセル料の有無
14. 極端な値引きをしていない
15. 契約を急かさない
1. ていねいに点検を行っている
適正な見積もりを出すには、ベランダや屋上の状態・面積を正確に把握する必要があります。
短時間の目視だけで見積もりを出す業者や、そもそも現地調査を行わない業者は避けた方がよいでしょう。
工事が始まってから新たな劣化が見つかると、追加料金を請求される可能性があります。
また、施工面積を正確に把握できていなかった場合、材料が不足して施工不良を起こすリスクも考えられます。
2. 「建設業許可」を取得している
500万円未満の防水工事であれば、建設業許可がなくても施工可能です。
しかし、取得には一定の実績や資金力、誠実性などが求められるため、業者の信頼性を判断する材料の一つとなります。
許可の有無は、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」で検索できます。
また、業者の営業所やホームページにも許可番号が掲載されているはずです。
3. 見積額が相場からかけ離れていない
相場と比較して極端に高いまたは安い場合には注意が必要です。
高すぎる場合には、不当な利益や高額な仲介手数料が上乗せされている可能性があります。
逆に安すぎる場合には、手抜き工事や低品質な材料の使用、追加請求などのリスクが考えられます。
4. 具体的な製品名や単価が記載されている
適正な見積書には、使用する材料の製品名や単価、施工面積などが明記されます。
「防水工事 一式」のように詳細がまったくわからない場合は注意しましょう。
同じ工法でも、どのグレードの材料を使うかによって価格や性能が大きく異なります。
製品名がわかればご自身で調べることもできるので、記載がない場合は業者へ問い合わせ、見積書にも明記してもらうことをおすすめします。
5. 打ち合わせの内容が正確に反映されている
見積書は工事内容を証明する重要な書類です。
施工範囲や使用する材料の種類、工法などについて、事前に打ち合わせた内容が正確に反映されているか確認しましょう。
口約束だけでは、後々「言った言わない」のトラブルに発展する恐れがあります。
6. 必要な工程が省略されていない
高圧洗浄や下地補修、下塗りなどは、防水層の耐久性を大きく左右する重要な工程です。
省かれると、施工費用は安くなっても仕上がりの品質が低下したり、早期に不具合が生じたりする可能性があります。
見積書を確認する際には、工程ごとに材料が記載されているかチェックし、必要な工程が抜けている場合は業者へ確認しましょう。
7. 保証やアフターサービスがある
万が一施工不良が発生しても、保証があれば無償で補修してもらえる可能性があります。
保証の有無だけでなく、期間や範囲、免責事項なども確認しておきましょう。
また、定期点検などのアフターサービスがあるかどうかも重要なポイントです。
劣化症状を早期に発見して対処することで、トータルのメンテナンス費用を抑えられます。
8. 創業10年以上
せっかく保証やアフターサービスがあっても、施工会社が倒産すると受けられなくなってしまいます。
創業間もない会社は特に倒産リスクが高いとされているため、長く営業している会社の方がより安心です。
また、手抜き工事や高額請求を行う業者は、同じ場所で営業を続けるのが難しいため、悪質業者を回避することにもつながります。
9. 口コミや評価が良い
インターネット上の口コミやGoogleマップのレビューなども参考になります。
特に「数か月で施工不良が起こったが対応してもらえなかった」「工事後に連絡がつかなくなった」といった深刻な内容が多い場合は注意が必要です。
1つだけでなく、いくつかのサイトをチェックして総合的に判断しましょう。
10. インターネットで会社情報が確認できる
インターネットで検索しても会社情報が見つからない場合や、ホームページがない場合は要注意です。
創業間もない会社でまだ手が回っていない可能性もありますが、悪質業者が意図的に情報を隠していることも考えられます。
会社の所在地や電話番号、代表者名などがホームページで確認できるかをチェックしましょう。
情報が曖昧だったり、連絡先が携帯電話の番号のみだったりする業者は、トラブル時に連絡が取れなくなるリスクがあります。
11. クーリング・オフについて説明があった
訪問販売や電話勧誘で契約した場合、契約書を受け取ってから8日以内であれば、クーリング・オフ制度により無条件で解約できます。
防水工事にも適用されますが、中には故意に説明しなかったり、「防水工事は対象外」と嘘の説明をしたりする悪質な業者もいるのでご注意ください。
ただし、ご自身で業者を呼び寄せた場合や、自主的に店舗を訪れて契約した場合は対象外です。
12. 追加料金の有無
契約を結ぶ前に、追加料金がかかる可能性や金額の目安も確認しておきましょう。
通常、しっかりと点検した上で見積もりを出していれば、追加料金がかかることはほとんどありません。
しかし、まれに工事が始まってから予期せぬ劣化が見つかるケースもあります。
もし追加料金が発生した場合には、見積書を別途作成してもらい、納得した上で契約することが重要です。
13. キャンセル料の有無
キャンセル料が発生するタイミングや金額を把握しておくことも大切です。
一般的に、材料の発注後や職人の手配後にはキャンセル料がかかる可能性があります。
口頭で確認するだけでなく、契約書に明記されているかもチェックしておきましょう。
14. 極端な値引きをしていない
「今なら半額」「足場代を無料にする」など、極端な値引きを提案する業者は避けた方が賢明です。
初めに高額な料金を提示して値引きしたように見せかけているか、手抜き工事や低品質な材料の使用により利益を出そうとしている可能性があります。
最初から適正な価格を提示している業者は、大幅に値引きする余裕がありません。
できても、端数や総額の5〜10%程度が限度でしょう。
安さを追求しすぎると悪質業者に騙されるリスクが高くなるので、適正価格で高品質な工事を行っている優良業者を探すことが重要なポイントです。
15. 契約を急かさない
即決を迫る業者にも注意しましょう。
「この価格で工事できるのは今日まで」「すぐに防水工事をしないと雨もりする」などと急かし、他社と比較したり家族と相談したりする機会を与えないのは、悪質業者の典型的な手口です。
信頼できる業者であれば、「じっくり検討したい」と伝えても快く待ってくれるはずです。
ベランダや屋上の状態が気になった場合は、ご自身で信頼できる業者を探して点検を依頼することをおすすめします。
防水工事の単価が高くなる7つの要因

・立地
・施工箇所の劣化状態
・工法や使用する材料のグレード
・太陽光パネルの有無
・悪質業者による高額請求
・足場が必要かどうか
・仲介手数料
立地
狭小地や傾斜地では、特殊な足場や工法が必要になるケースがあります。
また、道路幅が狭すぎて車両が通れない場合には資材の搬入・搬出を手作業で行う必要があるため、費用が高額になる傾向があります。
業者の事業所から遠い場合や、山間部、離島などでは、出張費や交通費が高額になる可能性もあるでしょう。
施工箇所の劣化状態
既存の防水層や下地の劣化が激しい場合には、通常の防水工事に加えて補修の費用もかかることがあります。
古い防水層を撤去して施工し直す場合には、撤去・処分の費用も加算されます。
また、雨もりが発生している場合には、あわせて雨もり修理や内装のリフォームなども必要です。
工法や使用する材料のグレード
工法ごとに費用が異なるのはもちろん、同じ工法でも使用する防水材のグレードによって材料費が変動します。
たとえばシート防水では、ゴムシートよりも塩化ビニールシートを使った場合の方が2割ほど高くなります。
ただ、価格が高いほど耐久性も高い傾向があるため、メンテナンス頻度を減らせるでしょう。
今回の工事費用だけでなく、将来的なメンテナンスコストも考慮して選択することが大切です。
太陽光パネルの有無
屋根や屋上に太陽光パネルが設置されている場合、パネルの脱着が必要になることがあります。
防水層の劣化が軽微でトップコート塗装のみを行う場合や、ウレタン防水を行う場合には、パネルを外さなくても工事が可能です。
一方で、全体的に劣化が激しく防水層の作り直しが必要な場合や、シート防水を行う場合には、パネルを外す必要があります。
太陽光パネルの脱着には20万~30万円ほどの費用がかかります。
また、パネルの脱着は設置した業者が行うため、事前に連絡しておくとスムーズです。
悪質業者による高額請求
防水工事や外壁塗装の業界にも、残念ながら悪質な業者が存在します。
一般の方が防水工事の相場をよく知らないことを利用して高額な料金を請求するケースがあるため、業者選びは慎重に行いましょう。
インターネット検索や相見積もりなどで、大体の相場を把握しておくことも大切です。
足場が必要かどうか
ベランダや屋上、陸屋根の防水工事では、基本的に足場は不要です。
しかし「家の中を通らず屋外だけで作業を完結してほしい」などのご要望がある場合には、足場を設置することがあります。
足場代は、ベランダのまわりだけ部分的に設置する場合3万~10万円程度、建物の周囲全体に設置する場合は10万~30万円程度になるでしょう。
また、外壁や屋根の塗装には足場が欠かせません。
ベランダのみの防水工事で足場を設置するのはもったいないので、足場が必要な他の工事も一緒に行った方がトータルのメンテナンス費用は抑えられる可能性があります。
仲介手数料
防水工事はさまざまな会社が請け負っており、それぞれ料金体系が異なります。
例えば、大手のリフォーム会社や家電量販店、ハウスメーカーなどへ依頼すると、防水工事を外注しているケースが多いため、10~30%程度の仲介手数料が発生します。
一方、地域密着のリフォーム会社や工務店は自社で職人を抱えている可能性が高く、余計な費用がかからないので工事費を安く抑えられるでしょう。
職人が在籍しているかどうかは、ホームページのスタッフ紹介などで確認できるはずです。
防水工事の単価を安く抑えるコツ

・相見積もりをする
・自社施工の会社へ依頼する
・地元で長く営業している会社を選ぶ
・メンテナンスをまとめて行う
・定期的に点検を受ける
・適切な時期にトップコートの塗り替えを行う
相見積もりをする
相見積もりとは、複数社の見積もりをとって比較することです。
1社だけの見積もりでは提示された金額や工法、工事内容が妥当か判断が難しいため、2~3社へ依頼してみるとよいでしょう。
相場と比較して極端に高い場合はもちろん、安い場合にも注意が必要です。
安すぎる場合、手抜き工事や低品質な材料の使用、追加請求などのリスクが考えられます。
自社施工の会社へ依頼する
家を建てた時のハウスメーカーへ依頼するのがもっとも簡単ですが、防水工事を外注しているケースが多く、仲介手数料が発生します。
自社施工の会社へ依頼すれば、仕上がりに直接影響しない余計な費用がかからないため、工事費用を大幅に抑えられる可能性があります。
地元で長く営業している会社を選ぶ
地元で長く営業している会社は、施工経験が豊富で信頼できる可能性が高いでしょう。
一方、不当な高額請求や手抜き工事をする悪質業者は、同じ場所で長く営業を続けられません。
高額請求や施工不良などのトラブルを避けるには、同じ地域で長年営業している会社を選ぶことが重要です。
また事業所と現場が近ければ、交通費や出張費も安く抑えられます。
メンテナンスをまとめて行う
屋上やベランダの防水工事が必要な時期には、外壁やコーキングも劣化している可能性が高いでしょう。
別々に行うとそのつど足場代や養生費用、出張費などがかかりますが、まとめて行えば1回分で済みます。
特に高所の補修工事には足場が必要なため、同時施工することで10万~30万円ほど節約できます。
定期的に点検を受ける
劣化が進むほど防水工事の費用が高くなるため、早期に問題に気づくことが大切です。
定期的に点検を受けることで劣化の兆候を早く発見でき、大規模な補修が必要になる前に対策を取れます。
適切な時期にトップコートの塗り替えを行う
ウレタン防水やFRP防水にはトップコート塗装が欠かせません。
トップコートの塗り替えは5~10年に1回程度が目安です。
ただし、ひび割れや激しい色あせなどの劣化症状が見られる場合には、耐用年数内でも塗り替えを検討した方がよいでしょう。
適切なタイミングでトップコート塗装を行って防水層を長もちさせることで、トータルのメンテナンス費用を抑えられる可能性があります。
防水工事が必要な劣化のサイン
以下のような症状が見られる場合は、トップコートや防水層の劣化が進んでいる可能性があります。
・色あせや変色
・チョーキング
・表面のひび割れ
・コケや雑草の発生
・防水層のふくれやはがれ
・水たまり
・雨もり
色あせや変色
紫外線を浴び続けることで、トップコートの色は徐々に薄くなったり変色したりします。
見た目の変化は軽微でも、防水層を保護する機能は低下してきているため、そろそろトップコートの塗り替えが必要なサインです。
チョーキング
表面を触ると手に白い粉が付着する現象を「チョーキング」と呼びます。
塗膜が紫外線によって劣化し、顔料が粉化して浮き出ている状態で、トップコートの塗り替えには最適なタイミングです。
表面のひび割れ
気温の変化や建物の振動が積み重なることで、防水層の表面にひび割れが生じることがあります。
小さなひび割れであっても、そこから雨水が侵入すると防水層の劣化を進めてしまうため、見つけたら早めに対処しましょう。
放置していると防水層自体が劣化し、補修費用が高くなります。
コケや雑草の発生
表面にたまった雨水やホコリ、汚れなどを放置していると、コケや雑草が発生しやすくなります。
雑草の根は防水層に入り込んで穴を開けることがあり、水が侵入する経路になってしまうため注意が必要です。
無理に引き抜くと防水層を傷つける恐れがあるので、専門業者へ相談しましょう。
防水層のふくれやはがれ
下地に残った湿気や水分が太陽の熱で温められて気化し、防水層がふくれることがあります。
放置すると防水層と下地の間に空気や水分がさらに入り込み、はがれや雨もりへとつながっていくため、見つけたら早めに補修を行いましょう。
初期段階であれば、ふくれた部分だけ切り取って補修できる可能性があります。
水たまり
ベランダや屋上に水たまりができる主な原因は、排水口の詰まりや床面の凹凸、勾配不足です。
常に湿った状態になると、カビやコケ、ボウフラの発生、トップコートの劣化、悪臭、冬場の凍結によるひび割れなどを引き起こします。
排水口が詰まっている場合は落ち葉やゴミを除去し、凹凸や勾配不足が原因の場合は業者へ連絡して補修を行いましょう。
雨もり
すでに雨もりが発生している場合は、防水層の劣化がかなり進行している状態です。
建物の構造体にまでダメージが及び、大規模な改修工事が必要になることもあるため、早急に防水工事を行いましょう。
柱や梁の腐食、壁紙の雨シミ、カビや白アリなどが発生すると、高額な補修費用がかかります。
防水工事の流れ

防水層の工事は、一般的に以下の手順で進められます。
現地調査
↓
見積もり・契約
↓
高圧洗浄
↓
ケレン
↓
下地補修
↓
下塗り
↓
防水層の施工
↓
トップコート塗装
↓
完了検査・引き渡し
トップコート塗装のみの場合は、下地補修や防水層の施工が不要なため工程がシンプルです。各工程について、詳しく見ていきましょう。
現地調査
まずは業者が現地を訪れ、劣化の状態や施工範囲、排水の状況などを確認します。
この段階でどれだけていねいに調査しているかが、見積もりの精度に直結します。
見積もり・契約
現地調査の結果をもとに見積書が作成されます。
金額だけでなく、工法や使用する材料、工程までしっかりと確認し、納得できたら契約に進みます。
疑問点があれば、この段階で必ず解消しておきましょう。
高圧洗浄
防水層の施工前に、高圧洗浄機で表面の汚れやコケ、古い塗膜などを洗い流します。
この工程をていねいに行うことで、防水材の密着性・耐久性が高まります。
コケやカビ、藻などがなかなか落ちない場合は、専用の洗剤を使ったバイオ洗浄になるケースもあるでしょう。
ケレン
高圧洗浄で落としきれなかった汚れや、はがれかけのトップコートなどを手作業で除去します。
また、専用の工具を使って表面に細かい傷をつけることで、プライマー(下塗り材)やトップコートの密着性を高めます。
下地補修
ひび割れや欠けなどがある場合は、専用の補修材を使って下地を平らに整えます。
下地の状態が防水層の仕上がりを大きく左右するため、非常に重要な工程です。
下塗り
防水材の密着性を高めるために、プライマーと呼ばれる下塗り材を塗布します。
下塗りが不十分で施工後すぐに防水層がはがれたり、乾燥不足でふくれが生じたりするケースもあるため、ていねいな作業が求められます。
防水層の施工
ウレタン・FRP・シート・アスファルトなど、選択した工法で防水層を形成します。
ウレタン防水は複数回に分けて塗り重ね、シート防水は専用の接着剤でシートを貼り付けるなど、工法ごとに手順や工事日数が異なります。
トップコート塗装
防水層の表面を紫外線や摩耗から守るため、仕上げにトップコートを塗布します。
製品や業者によっては1回塗りのケースもありますが、2回ぬりが一般的です。
2回塗り重ねることで塗りムラを防ぎ、厚みを確保することで耐久性を高められます。
工法によってはトップコート塗装が不要なケースもあります。
完了検査・引き渡し
施工後は、業者と施主さまで仕上がりを確認します。
塗りムラや汚れがないかなどをチェックし、気になることがあればその場で遠慮なく伝えましょう。
特に問題がなければ引き渡しとなります。
保証書を発行してもらい、大切に保管しておきましょう。
防水層を長もちさせるコツ
日々のちょっとした心がけや業者選びで、防水層の寿命を延ばせます。
以下の5つのポイントを意識してみましょう。
・定期的に点検を受ける
・汚れを放置しない
・排水口の掃除をする
・重い物を置かない
・防水工事の経験が豊富な業者へ依頼する
定期的に点検を受ける
1年~数年に1回は専門業者による点検を受けることで、劣化の兆候を早期に発見できます。
早い段階で異変に気づければ部分補修だけで済むため、結果的にメンテナンス費用を抑えることにつながります。
無料点検などのアフターサービスがつく業者を選ぶと安心です。
汚れを放置しない
表面にたまったホコリや汚れは、トップコートの劣化を早めます。
また、それらをエサにしてコケや藻、雑草などが発生することもあります。
雑草の根が防水層を傷つけると寿命が大幅に短くなる可能性があるため、定期的に洗浄してきれいな状態を保つことが大切です。
排水口の掃除をする
排水口(ドレン)に落ち葉やゴミが詰まると、雨水がうまく排水されず屋上やベランダに水たまりができやすくなります。
水分は塗膜や防水層の劣化を早めるため、定期的にチェックして取り除きましょう。
重い物を置かない
プランターや室外機といった重たい物を長期間同じ場所に置き続けると、その部分の防水層に負荷がかかって劣化を早める原因になります。
設置する場合は、防水層を保護するための架台やマットを敷いておくと安心です。
防水工事の経験が豊富な業者へ依頼する
いくら良い材料を使っても、施工技術が伴わなければ本来の性能を発揮できません。
防水工事の実績が豊富な業者を選ぶことが、結果的に防水層を長もちさせることにつながります。
【Q&A】防水工事でよくある疑問を解決

ここでは、防水工事でよくある疑問と回答・対策をご紹介します。
・防水工事に補助金や助成金はある?
・防水工事はDIYできる?
・点検や見積もりにお金はかかる?
・点検を受けたら契約しないとダメ?
・防水工事にかかる期間はどれくらい?
・雨の時期でも防水工事はできる?
防水工事に補助金や助成金はある?
防水工事単独では補助金の対象になりにくいものの、省エネやバリアフリー改修と一緒に行うことで利用できる場合があります。
対象となる工事や補助金額は自治体によっても異なるため、業者へ相談してみましょう。
防水工事はDIYできる?
狭い範囲のトップコート塗装のみであれば、DIYも可能です。
しかし、下地の状態を正確に見極められないまま施工すると、かえって劣化を早めてしまう恐れがあります。
屋上のような広い範囲の工事や、防水層まで劣化している場合には、専門業者に任せた方がよいでしょう。
失敗してから業者へ補修を依頼すると、一度除去して再施工することになるため高額な費用がかかります。
点検や見積もりにお金はかかる?
多くの業者では点検や見積もりを無料で行っています。
ただし、調査の内容や業者によっては有料になる可能性もあるため、依頼する前に確認しておくと安心です。
点検を受けたら契約しないとダメ?
点検を受けたからといって、必ず契約しなければならないわけではありません。
信頼できる業者であれば、点検結果を踏まえたうえで契約するかどうかをじっくり検討する時間を与えてくれるはずです。
他社とも比較して選びましょう。
防水工事にかかる期間はどれくらい?
ベランダなど小規模な範囲であれば数日程度、屋上など広い範囲や通気緩衝工法などの手間がかかる工法では1~2週間程度かかるのが一般的です。
ただ、季節や天候によっては作業日数や乾燥時間が延びることもあります。
できるだけ短期間で終わらせたい場合は、気温や天候が安定しやすい春や秋を選ぶとよいでしょう。
雨の時期でも防水工事はできる?
雨の日には、防水層の施工やトップコートの塗装作業ができません。
雨水が混ざると材料が流れて下地としっかり密着せず、はがれや膨れなどの施工不良につながるためです。
高圧洗浄やケレンなどの作業は雨の日でも可能ですが、洗浄後の乾燥にも一定の時間を要するため、雨が続く時期には工期が延びる可能性があります。
まとめ|岡山市で防水工事をするならベストホームへ!
今回は、防水工事5種類の単価表や、費用が高くなる要因、安く抑えるコツなどをご紹介しました。
防水工事の費用は、補修箇所の状態や施工会社などによって大きく変動します。
まずは地元の2~ 3社へ点検と見積もりを依頼してみましょう。
ベストホームでは無料でていねいに点検し、自社の職人が責任をもって工事を行います。
岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
防水工事の対応エリア
岡山市中区・岡山市東区・岡山市北区・岡山市南区
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