外壁塗装における「養生」とは?養生中の注意点や費用相場も解説


「外壁塗装の養生って何をするの?」「養生中には生活が制限される?」「注意することはある?」など、不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

養生とは、塗装しない場所や物が汚れないように保護する作業です。

適切に養生を行うことで、ご自宅や隣家の建物、車などに塗料が付着してトラブルになることを防ぎます。

この記事では、養生の目的や養生中に注意が必要なこと、費用相場などを解説します。

これから外壁塗装をされる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

外壁塗装における養生とは?


「養生」とは、ビニールシートやテープを使って、汚れると困る物や場所を保護することです。

すべての窓や建物の周囲を覆うため、息苦しく感じてしまうかもしれませんが、外壁塗装には欠かせない大切な工程です。

養生の目的は主に2つあります。

塗料の飛散を防ぐ
仕上がりを美しくする

塗料の飛散を防ぐ


養生のもっとも重要な役割は、塗料が周囲に飛散して汚れるのを防ぐことです。

塗装作業中には、どれだけ慎重に作業をしても塗料が垂れたり飛んだりする可能性があります。

ローラーやハケで塗装しても汚れることがあるため、周囲に飛散する量が多いスプレー塗装の場合はさらに注意が必要です。

付着した塗料を落とすのは大変なので、窓ガラスや庭、車などを汚さないよう保護しておくことが大切です。

また、足場の周りを覆っている飛散防止ネットも、塗料や高圧洗浄の水が建物の周囲へ飛び散るのを防ぐ役割をしています。

ご自宅だけでなく隣家も汚れから守ります。

仕上がりを美しくする


養生には、仕上がりを美しくする役割もあります。

ローラーやハケだけでまっすぐに塗装するのは困難ですが、塗装しない部分をマスキングテープで保護しておけば、簡単にまっすぐなラインに仕上がります

また、サイディング外壁などの目地コーキングを補修する際にも、周囲をテープで養生しておくことで歪みのないきれいな仕上がりになります。

養生テープの貼り方が雑だと完成後のラインもゆがむため、ていねいに作業することが大切です。

外壁塗装における養生の費用相場


養生にかかる費用は
300~500円/㎡、飛散防止ネットは100~200円/㎡が相場です。

一般的な30坪の戸建て住宅では、68万円程度になるでしょう。価格は窓の数や大きさ、建物の構造などによっても変動します。

中には「養生費0円」をうたっている業者もありますが、他の項目に上乗せされている可能性が高いためご注意ください。

結果として割高になっているケースもあるので、内訳までしっかり確認しておくことが大切です。

外壁塗装で養生が必要なところ


・玄関まわり
・付帯物
・ベランダ
・室外機や給湯器
・倉庫やカーポート
・車やバイク
・植木や花壇
・窓やドア、シャッター 

玄関まわり


玄関や通路、階段など人がよく通る場所の養生には、滑りにくく破れにくい素材のノンスリップシートを使用します。

玄関ドアは開閉できる状態で養生を行います

付帯物


・表札
・照明
・郵便受け
・インターホン
・ガスの計測器 など

細かい部分もしっかりと養生を行います。

郵便受けは使える状態で保護するので、ご安心ください

ベランダ


ベランダとその出入り口に養生を行うため、ベランダへ出たり洗濯物を干したりできなくなります

なお、ベランダの防水塗装も同時にする場合には、養生を行いません。

室外機や給湯器


室外機や給湯器は、給気口をふさがないように養生を行います。

メッシュシートなどで覆うことにより、エアコンや給湯器は普段通りに使用可能です

ただし、エアコンを使わない時期や施工会社によっては給気口がふさがれている可能性もあるため、使用したい場合は事前に伝えておきましょう。

空気の通り道を塞いだ状態で使用してしまうと、故障する恐れがあります。

倉庫やカーポート


倉庫やカーポートも汚れないよう養生を行います。

塗装工事中に倉庫への出入りが必要な場合は、あらかじめ業者へ伝えておきましょう。

なお、カーポートが外壁に接している場合、そのままでは足場が組めません

一時的にパネルを取り外すことがあります。

車やバイク


車やバイクには、全体をすっぽりと覆う専用カバーをかぶせます。

簡単に取り外せるので、外出時にはスムーズに利用できます

植木や花壇


植木や花壇などにも、塗料が付着しないよう養生を行います。

特に注意が必要なものがあれば、事前に業者へ伝えておきましょう。

移動させられるものは屋内にしまっておく方法もあります

窓やドア、シャッター


窓やドアもすべてシートで覆います。

養生中は基本的に、玄関ドア以外の開閉ができません

シャッターは開けたままでも閉めていても問題ありませんが、途中で変更する際には業者へ相談して養生を外す必要があります。

防犯面に不安がある場合は、閉めておいた方がよいかもしれません。

外壁塗装で養生が必要な期間


外壁塗装の工期は
1週間10日程度が目安ですが、養生が必要な期間は場所や物によって異なります。

植物や窓などの養生は6日~8日ほどです

車やバイクのカバーは高圧洗浄と塗装作業中にだけ必要なので、
34日程度になるでしょう。

飛散防止ネットは足場と一緒に設置・撤去します。

長くカバーをかけておけないものがある場合は、塗装会社へ相談してみましょう。

日程を調整してもらえる可能性があります。

外壁塗装の養生中の生活と注意点


・窓が開けられない
・洗濯物を外へ干せない 
・植物が枯れてしまう可能性がある

窓が開けられない


養生を行っている窓は開け閉めができません。

自己判断で勝手にはがすと、万が一塗料が付着して汚れても保証されない可能性があるためご注意ください。

換気などで開閉したい窓やドアがある場合には、あらかじめ伝えておけば配慮してもらえるでしょう。

例えば、開けたい窓の養生だけ塗装作業後に外して帰ってもらうことで、夕方からは窓を開けられます。

洗濯物を外へ干せない 


建物全体を飛散防止ネットで覆い、窓には養生を行っているため、洗濯物を外へ干せません。

養生中は以下のような対策が必要です。

・浴室乾燥を使う
・室内干しをする
・コインランドリーを利用する など

「塗装作業後なら干せるのでは?」と思われるかもしれませんが、乾ききっていない塗料が付着して汚れたり、においがついたりする可能性があるため、おすすめはできません。

植物が枯れてしまう可能性がある


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週間ほど密閉された状態が続くため、植物の種類によっては日光や酸素が不足し、枯れてしまう恐れがあります

養生期間をできるだけ短くする、塗装作業の合間に養生を外すなど、業者と相談して対策を行いましょう。

また、気温が低い真冬、雨や湿気が多い梅雨の時期は塗装作業ができない日が増えるため、工期が長くなる傾向があります。

養生の期間をできるだけ短くするなら、気温が高く天気が安定している春や秋に塗装するのがおすすめです。

まとめ


今回は、外壁塗装における養生の目的や養生中に注意が必要なこと、費用相場などをご紹介しました。

養生は、工事中の汚れトラブルを防ぎ、外壁を美しく仕上げるために重要な作業です。

ただ、養生中の生活には制限や注意点もあるため、事前に業者とよく相談しておくことが大切です。

ベストホームでは、お客さまのご要望をしっかりとお伺いした上で、最適なご提案をいたします。

岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

 

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