コンクリート外壁に塗装は必要?塗装するメリットや劣化を放置するリスク、塗装費用も解説


「コンクリートの外壁に塗装は必要なのかな?」「塗装するとせっかくの質感が損なわれそう
」「費用はどれくらいかかるんだろう?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

外壁塗装には100万円前後の費用がかかるため、できるだけ頻度は減らしたいですよね。

ただ、外壁だけでなく建物の耐久性にまで影響する劣化症状が出ている場合、点検や補修を行わずに放置しておくのは危険です。

この記事では、コンクリート外壁の最適な塗装時期や、見過ごせない劣化症状、塗装費用の目安などを解説します。

おすすめの塗料や塗装方法も紹介しているので、外壁塗装すべきか迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

コンクリート外壁に塗装は必要?


結論からお伝えすると、コンクリートの外壁には塗装が不可欠です。

コンクリートとよく似た素材にモルタルがあります。モルタル外壁については、「モルタル外壁の塗装費用とタイミング」の記事をご覧ください。

【コンクリート外壁に塗装が必要な3つの理由】
・きれいな外観を保つため
・外壁の防水機能を維持するため
・建物の耐久性を高めるため

きれいな外観を保つため


コンクリート外壁はデザインがシンプルなため、汚れや変色、ひび割れなどの経年劣化が目立ちます。

面積が広い外壁が汚れていると、建物全体の印象も悪くなってしまうでしょう。

外壁塗装を行うことで、新築のような美しい外観を取り戻せます。

外壁の防水機能を維持するため


コンクリート外壁は、そのままだとひび割れやすく水にも弱いため、塗膜で保護することで防水機能を維持しています。

しかし、塗装の効果が続くのは
10年程度です。

経年劣化により塗膜の防水機能が失われると、コンクリートに水が染み込んだり、ひび割れができたりして、外壁がもろくなってしまう恐れがあります。

外壁の交換が必要になると塗装の23倍の費用がかかるため、定期的に塗り替えを行い、外壁の防水機能を維持することが大切です。

建物の耐久性を高めるため


塗膜の劣化は屋内での雨もりにもつながります。

外壁からの雨もりは気づきにくく、発見した時には柱や梁、鉄筋部分まで腐食しているケースもあるため、特に注意が必要です。

躯体部分がダメージを受けると建物の耐久性が低下し、最悪の場合には建て替えが必要になることもあります。

家の寿命を長持ちさせるためにも、定期的な外壁塗装が欠かせません。

塗装が必要なコンクリート外壁の劣化症状


コンクリート外壁の塗装目安は、
10~15年に1回程度とされています。

しかし、実際に塗装が必要なタイミングは、塗料の種類や外壁の状態、お住まいの環境などによっても変動します。

塗料ごとの塗装時期の目安は、以下の表を参考にしてみてください。

塗料の種類

耐用年数

アクリル

38

ウレタン

510

シリコン

715

フッ素

1215

無機

1520


ただし、耐用年数はあくまで目安です。

以下のような劣化症状が出ている場合には、一度プロの点検を受けた方がよいでしょう。

・カビ・コケ・藻の発生
・水染み
・外壁のひび割れ
・爆裂・欠損

カビ・コケ・藻の発生


経年劣化により塗膜の防水機能が低下すると、カビ・コケ・藻などが発生しやすくなります。

外観が悪いだけでなく、外壁の劣化にもつながりかねないため、そろそろ塗装を検討した方がよいでしょう。

水染み


コンクリートは本来、水を吸収しやすい素材です。

そのため、塗膜の防水機能が低下している部分には、雨水が浸透してシミができることがあります。

水分や湿気は外壁を劣化させる原因になるので、早めに塗装を行いましょう。

外壁のひび割れ


0.3mm以上のひび割れには特に注意が必要です。

すき間から雨水が侵入して外壁内部の鉄筋がサビたり、室内で雨もりが発生したりする恐れがあるため、早急にひび割れ補修と塗装を行いましょう。

細いひび割れの場合、緊急性はそれほど高くありませんが、数年以内には塗装を検討することをおすすめします。

爆裂・欠損


雨水が外壁内部に侵入して鉄筋にサビが発生すると、膨張してコンクリートの爆裂や欠損を引き起こします。

放置しているとさらに外壁がもろくなり、建物の耐久性や耐震性にも影響を与える可能性があるため、すぐにでも補修が必要です。

コンクリート外壁におすすめの塗料・補修方法


コンクリート外壁には、以下のような塗料や塗装方法がおすすめです。

・撥水材
・弾性塗料
・クリア塗装
・コンクリート再現工法

撥水材


コンクリート特有の質感を活かしつつ外壁を保護したい場合には、撥水材がおすすめです。

ただし、耐久性はそれほど高くないため、撥水材だけでは57年程度しか持たないでしょう。

塗料価格の相場は1,500~2,000円/㎡程度です。

クリア塗装


撥水材の上から保護効果の高いクリア塗装を行うことで、より耐久性を高められます。

無色透明のクリア塗料を使用するため、コンクリートの質感を損なうことなく外壁の防水機能を高められます。

ただし、補修あとや色ムラ、汚れなどはカバーできないので、外壁が劣化する前に塗装することが重要です。

価格は塗料のグレードによって大きく異なります。

塗料の種類

耐用年数

費用相場(㎡)

アクリル

38

1,0001,800

ウレタン

510

1,5002,500

シリコン

715

1,8003,500

フッ素

1215

3,0005,000

無機

1520

4,5005,500


一般的に耐用年数が長いほど高価ですが、そのぶん塗装頻度を減らせるため、トータルのメンテナンス費用は安く抑えられる可能性があります。

弾性塗料


硬いコンクリート外壁にはひび割れが起こりやすいため、弾性塗料も向いています。

塗膜がひび割れに追従することで補修効果が得られ、雨水の侵入を防ぎます。

伸縮性が高いことから、ひび割れ予防にも期待ができるでしょう。

ただし、弾性塗料で塗りつぶすとコンクリート特有の質感は失われます。

価格は2,800~4,000円/㎡程度が相場です。

コンクリート再現工法


コンクリート再現工法とは、スポンジや特殊ローラーを使って塗装することでコンクリートの質感は維持しながら、補修あとや色ムラなどをカバーする方法です。

高度な技術が必要なため施工業者が限られますが、新築時のような外観を取り戻せるでしょう。

価格はクリア塗装と同じく塗料のグレードによって異なり、1,000~5,500円/㎡程度が相場です。

コンクリート外壁の塗装費用


一般的な
30坪戸建て住宅の場合、コンクリート外壁の塗装費用は60万~100万円が目安です。

坪数ごとの費用相場は、以下の表でご確認ください。

延べ坪数

塗装費用

20

40万~70万円

30

60万~100万円

40

80万~130万円

50

100万~160万円

60

120万~190万円

70

140万~230万円


ただし、実際の塗装料金は、依頼する会社や使用する塗料、外壁の状態によっても変動します。

正確な料金が知りたい場合には、塗装会社へ無料見積もりを依頼しましょう。

費用を安く抑えるコツについて詳しくは、「外壁塗装のお金がない時の対処法」をご覧ください。

まとめ


今回は、コンクリート外壁の劣化症状や適切な塗装のタイミング、費用相場などを紹介しました。

コンクリート外壁は独特な質感がおしゃれですが、ひび割れやすく雨や湿気にも弱いため、長持ちさせるには定期的な塗装が欠かせません。

新築から10年以上が経過している場合や、ひび割れや水染みなどの劣化症状が気になっている場合には、一度点検を受けてみることをおすすめします。

ベストホームでは、外壁のプロが無料で点検を行い、ご自宅に最適な補修方法や塗料をご提案いたします。

岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

 

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