【トタン屋根の塗装費用とおすすめ塗料3選】危険な劣化症状やDIYの節約効果も紹介


トタン屋根の劣化やサビが気になっているけど「放っておくとどうなるんだろう?」「塗装費用はどれくらい?」「
DIYで補修できないかな?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

トタン屋根にサビが発生すると自然に元に戻ることはなく、劣化が進行し続けます。

最終的には穴があくこともあるので、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。

この記事では、トタン屋根の塗装費用やおすすめの塗料、補修が必要な劣化症状を紹介しています。

DIYで塗装する場合の節約効果や手順も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

トタン屋根の塗装費用


一般的な
30坪戸建て住宅の屋根塗装の費用は、40万~60万円が相場です。

坪数ごとの費用相場は、以下の表を参考にしてみてください。

延べ坪数

塗装費用

20

30万~40万円

30

40万~60万円

40

50万~80万円

50

60万~100万円

60

70万~120万円


ただし、実際の料金は屋根の勾配や塗装面積、塗料の種類などによって変動します。

正確な金額を知りたい場合は、塗装会社へ無料見積もりを依頼しましょう。

トタン屋根の塗装におすすめの塗料3


トタン屋根はサビやすいため、耐久性の高い塗料が向いています。

おすすめの塗料とそれぞれの耐用年数、単価は以下の表を参考にしてみてください。

塗料の種類

耐用年数

費用相場(㎡)

シリコン

715

1,8003,500

フッ素

1215

3,0005,000

無機

1520

4,5005,500


各塗料の特徴を見ていきましょう。

シリコン塗料の特徴


シリコンは価格と機能性のバランスがよく、カラーバリエーションも豊富な人気の塗料です。

耐水性や耐熱性に優れ、汚れにも強い特徴があります。

ただ、伸縮性が低くひび割れが起こりやすいため、地震や振動の多い立地では避けた方がよいケースもあります。

フッ素塗料の特徴


フッ素塗料はやや高価ですが、シリコンよりも耐久性や防汚性にすぐれ、色あせもしにくい傾向があります。

ホコリや汚れも付着しにくいため、塗装したてのきれいな状態を長く維持できるでしょう。

光沢のある仕上がりが特徴のため、マットなツヤ消し塗料は選べません。

無機塗料の特徴


有機物を含まない無機塗料は、カビやコケ、藻などが発生しにくく、紫外線による色あせも起こりにくいことが特徴です。

また、汚れが雨水で自然に洗い流されるので、掃除やメンテナンスの手間がほとんどかかりません。

ただ、扱いが難しいため、技術力のある職人に依頼することが重要です。

一般的に、耐用年数が長い塗料ほど価格も高くなりますが、そのぶん塗装頻度を抑えられます。

トータルのメンテナンス費用や手間を減らせる可能性があるので、長期的な視点でも検討してみるとよいでしょう。

また、トタン屋根は熱伝導率が高く、室温が外気の影響を受けやすい傾向があります。

エアコン代が気になる場合には、遮熱塗料や断熱塗料を使用するのもおすすめです。

トタン屋根の塗装が必要なタイミングと劣化のサイン


トタン屋根の塗装時期は、
10~15年に1程度が目安とされています。

ただ、劣化のスピードは周辺環境や塗料の種類などによって異なるため、以下のような症状が出ている場合には注意が必要です。

・サビが発生している
・色あせや変色している
・塗装のはがれがある
・カビやコケ、藻が発生している
・クギが浮いている など

これらの症状を放置していると、最終的には屋根に穴があいて雨もりが発生し、塗装では補修しきれくなる恐れがあります。

そうなると高額な補修費用がかかるため、劣化が気になり始めたら早めに屋根の点検を受け、適切なタイミングで補修や塗装を行うことが大切です。

塗装では補修できない劣化症状


以下のような劣化症状は、塗装では修復できないため「カバー工法」もしくは「葺き替え」が必要です。

・劣化が激しくトタンの耐久性が低下している
・野地板や防水シートなど下地まで傷んでいる
・屋根に穴が空いているところがある
・雨もりが発生している など

カバー工法は、既存の屋根の上から新しい屋根材をかぶせる方法です。

一方、葺き替えは古い屋根を撤去して下地を補修し、新しい屋根材に交換する方法です。

屋根の下地までダメージを受けている場合はカバー工法ができないため、葺き替えを行います

カバー工法や葺き替えには、塗装と比べて高額な費用がかかるため、劣化症状が軽いうちに補修しておきましょう。

・カバー工法の費用:60万~150万円
・葺き替えの費用:70万~260万円

トタン屋根の塗装工程


トタン屋根の塗装工程を見ていきましょう。

・足場の設置
建物の周りに足場を設置し、飛散防止シートでおおいます。高圧洗浄の水や塗料が飛び散って周囲が汚れるのを防ぎ、高所作業の安全性を確保するため、足場の設置は欠かせません。

・ケレン
ワイヤーブラシやヘラを使い、サビや汚れ、古い塗膜などを取り除きます。トタン屋根の塗装において、ケレンはもっとも重要な作業です。サビが残っていると、せっかく塗装しても長くもたない可能性があります。

・高圧洗浄
ケレンで除去したサビや塗膜、カビ、コケ、ホコリなどを高圧洗浄機で洗い流します。

・下地処理
塗装の前に、浮いたクギやひび割れなどがあれば補修します。

・養生
外壁や窓サッシ、車、植物など、塗料がつくと困る部分を養生シートやテープで保護します。

・下塗り
サビ止め効果のある下塗り用塗料で塗装します。

・中塗り・上塗り
下塗りが乾いたら、中塗り・上塗りを行います。同じ塗料を塗り重ねることで塗りムラを防ぎ、塗膜の機能性も高めます。

屋根塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。

見積書で
2回塗りになっている場合は、手抜き工事の可能性もあるため確認した方がよいでしょう

ただし、塗料によっては
2回塗りや4回塗りのものもあります。

トタン屋根の塗装はDIYできる?費用と節約効果


塗装工程を見て「これなら自分でできそう」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

トタン屋根の塗装は
DIYも可能です。

ただ、手間がかかる割に節約効果はそれほど高くありません

また、塗料の相性が悪かったり、施工不良が起こったりすると、すぐに塗り直しが必要になることもあります。

高所作業には危険もともなうので、慎重に検討しましょう。

30坪の建物の屋根をDIYで塗装する場合には、25万~45万円程度の費用がかかります。

・足場代:1020万円程度
・塗料代:1020万円程度
・道具代:5万円程度

足場の設置は資格がないとできないため、専門業者へ依頼する必要があります。

設置費用は塗装会社へ依頼した場合と同じくらいです。

プロに依頼した場合の塗装費用が4060万なので、DIYにより15万円ほど節約できる可能性があります

DIYの経験が豊富な方や、屋根が平らで足場が必要ない場合には、DIYも検討してみるとよいでしょう。

まとめ


今回は、トタン屋根の塗装が必要な劣化症状や費用、
DIYの手順などをご紹介しました。

トタン屋根のサビや劣化を放置していると、最終的には穴があいて雨もりが発生することもあります。

そうなると高額な補修費用がかかるため、定期的に塗装を行なって屋根を守りましょう。

DIYも可能ですが、節約効果はそれほど高くありません。

相見積もりや自社施工の会社を選ぶことでも塗装費用を抑えられる可能性があるので、まずは地元の塗装会社
23社の見積もりをとって比較してみることをおすすめします。

ベストホームでは無料で屋根の診断・見積もりを行なっております

岡山市でトタン屋根の塗装をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ

 

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