【入居率にも影響!アパート外壁塗装の費用と色選びのポイント】費用を抑える3つのコツも紹介
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カテゴリー:外壁塗装コラム
アパートの外壁の老朽化にお悩みの方も多いのではないでしょうか。
外壁塗装の費用は高額ですが、外観の美しさは入居率にも大きく影響する重要なポイントです。
建物の寿命を延ばし、資産価値を維持することにもつながるので、適切なタイミングで塗装を行いましょう。
この記事では、アパート外壁塗装の費用や色選びのポイント、工事中の注意点などをご紹介しています。
費用を抑えるコツや経費計上のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アパート外壁塗装の費用相場と内訳
2階建てアパートの外壁塗装の費用は、150万~300万円が相場です。
階数別の費用目安は、以下の表を参考にしてみてください。
階数 |
費用目安 |
2階建て |
150万〜300万円 |
3階建て |
200万〜400万円 |
4階建て |
300万〜500万円 |
実際にかかる費用は、依頼する業者や塗料のグレード、塗装面積などによって変動します。
より正確な金額を知りたい場合は、塗装会社へ無料見積もりを依頼しましょう。
塗装費用の内訳は以下のとおりです。
工事内容 |
費用相場 (㎡) |
|
足場 |
700〜 900円 |
|
飛散防止ネット |
100〜200円 |
|
養生 |
200〜400円 |
|
高圧洗浄 |
150〜 300円 |
|
コーキング増し打ち |
500〜1,000円/m |
|
コーキング打ち替え |
900〜1,500円/m |
|
下地補修 |
500〜1,000円 |
|
下塗り |
600〜1,000円 |
|
中・上塗り |
1,000〜5,500円 |
|
付帯塗装 |
800〜1,200円 |
|
諸経費 |
20〜30%程度 |
付帯塗装とは、軒天や雨どい、破風板など、外壁と屋根以外の塗装です。
諸経費には、現場までの交通費や廃材処理費、現場管理費、事業者の利益などが含まれます。
アパートの外壁塗装に使われる塗料の種類と耐用年数
塗装費用を大きく左右するのは、塗料の価格です。
耐用年数が長い塗料ほど高価ですが、そのぶん塗装回数を減らせるため、トータルの修繕費用を抑えられる可能性があります。
塗料の種類 |
耐用年数 |
費用相場(㎡) |
アクリル |
約3~8年 |
1,000~1,800円 |
ウレタン |
約5~10年 |
1,500~2,500円 |
シリコン |
約7~15年 |
1,800~3,500円 |
フッ素 |
約12~15年 |
3,000~5,000円 |
無機 |
約15〜20年 |
4,500〜5,500円 |
ラジカル |
約8〜15年 |
2,200〜4,000円 |
光触媒 |
約15〜20年 |
4,200〜5,000円 |
アクリル塗料はもっとも安価ですが、耐用年数が短いためアパートの外壁塗装に使われることはほとんどありません。
ただ、数年以内に塗り替えや建物の解体を予定している場合には、あえてアクリル塗料を選択する方法もあります。
アパートの外壁塗装が必要な3つの理由
・入居者獲得につながる
・修繕コストを抑えられる
・資産価値を維持できる
入居者獲得につながる
同じ築年数でも、外壁の状態によってアパートのイメージは大きく異なります。
塗装がボロボロで色あせていると、古くて汚い印象を与えてしまい敬遠されがちです。
一方、管理の行き届いた外観は安心感を与えるため、入居率獲得につながりやすいでしょう。
修繕コストを抑えられる
外壁塗装は外観の美しさを維持するだけでなく、建物を雨水から守るために重要な「防水工事」でもあります。
塗膜が劣化すると外壁や建物内部にまで雨水が侵入し、外壁の張り替えや雨もり修理、最悪の場合は建て替えが必要になることもあります。
トータルの修繕コストを抑えるには、定期的な塗装により外壁の防水機能を維持することが重要です。
資産価値を維持できる
外壁や建物の劣化を防ぐことは、資産価値の維持につながります。
アパート経営を長く続けたい場合はもちろん、いずれは売却を検討している場合にも、資産価値を守ることは重要です。
入居率にも影響!アパート外壁塗装の色選びのポイント
・入居者の年齢層に合わせる
・汚れにくい色を選ぶ
・色あせしにくい色を選ぶ
・周囲との兼ね合いも考慮する
入居者の年齢層に合わせる
入居してほしい世代や入居者に合わせた色選びが重要です。
単身者向けならスタイリッシュなモノトーン系、ファミリー向けならあたたかいベージュやアイボリー系がおすすめです。
年配の方向けなら落ち着いたグレーやブラウン系などを選ぶとよいでしょう。
汚れにくい色を選ぶ
白や黒の外壁は、それぞれ反対色の汚れが目立ちやすい傾向があります。
一方、ベージュや淡いグレー、アイボリー系の色は、排気ガスや砂ぼこり、鳥のフンなどあらゆる汚れが目立ちにくく、掃除やメンテナンスの手間をはぶけます。
白や黒を選ぶなら、汚れが付着しにくい防汚塗料を選ぶとよいでしょう。
色あせしにくい色を選ぶ
赤や黄、緑などの鮮やかなカラーは、色あせしやすい傾向があります。
塗装したての美しい外観を長く維持するなら、色あせしにくいベージュやアイボリー、ブラウン系の色がおすすめです。
周囲との兼ね合いも考慮する
アパートの色が悪目立ちしてしまうと、近隣住民とのトラブルに発展する恐れがあります。
色やツヤ感、デザインを選ぶ際には、周辺の住宅や環境への配慮も必要です。
また、地域によっては景観条例により、外壁に使える色が制限されていることがあります。
事前に自治体のホームページで確認するか、塗装会社へ相談してみましょう。
アパート外壁塗装の工期・工程
2階建てアパートの外壁塗装の工期は、2~3週間程度が目安です。
塗装工程を見ていきましょう。
・足場の設置
足場を設置して周囲を飛散防止シートでおおい、高圧洗浄の水や塗料が飛び散るのを防ぎます。
・高圧洗浄
高圧洗浄機で古い塗膜や汚れを落とします。
・下地補修
塗装の前に、外壁のひび割れや目地のコーキングを補修します。
・養生
塗装しない部分や汚れると困るものを、ビニールシートとテープで保護します。
・塗装
塗装作業を行います。外壁塗装では、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。※塗料の種類によっては2回や4回塗りのものもあります
・足場の解体
足場を解体、撤去します。
雨の多い時期や冬場は、塗料が乾くまでに時間がかかるため、工期が延びることがあります。
できるだけ早く終わらせたい場合は、春や秋など気候が安定している時期を選びましょう。
アパート外壁塗装のタイミング・注意すべき劣化症状
アパートの外壁塗装は、10~15年に1回程度が目安です。
ただし、劣化の速さは外壁材や塗料の種類、立地などによっても変動します。
特に海沿いの地域や日当たりのよい場所では、通常よりも早く塗膜が劣化する可能性が高いでしょう。
以下のような症状が出ている場合には、塗料の耐用年数内でも注意が必要です。
・色あせや汚れが激しい
・壁に触ると白い粉がつく(チョーキング現象)
・コケや藻、カビが発生している
・塗膜にはがれやひび割れがある
・外壁にひびが入っている
・外壁に割れや欠け、はがれがある
・目地のコーキングにひび割れがある
外壁や目地のコーキングにひび割れがある場合は、早急に補修を行いましょう。
放置しているとすき間から雨水が侵入し、建物全体に深刻なダメージを与える可能性があります。
色あせやコケ、チョーキング現象は塗膜の防水効果が切れているサインです。
そろそろ外壁塗装が必要な時期なので、まずはプロに点検を依頼してみましょう。
アパートの外壁塗装を行う際の注意点
・アパートの住民や近隣には事前に告知する
・防犯対策を強化する
・引越しシーズンは避ける
アパートの住民や近隣には事前に告知する
塗装工事中には、足場設置の騒音や塗料のにおいが発生する可能性があります。
また、工程によっては、換気や外への洗濯物干しができない日もあります。
アパートや近隣の住民には事前に告知して日程表を配布し、無用なトラブルを回避することが大切です。
防犯対策を強化する
塗装工事の際には足場を設置するため、普段は登れない場所からも侵入できてしまいます。
そのため、足場の入り口に施錠したり、防犯カメラやセンサーライトを設置したりするなど、防犯対策を強化する必要があります。
アパートの住民にも施錠の徹底を促しましょう。
引越しシーズンは避ける
塗装工事中に引越しがあると、塗料が乾く前の外壁に当たって荷物が汚れたり、塗装がヨレたりする可能性があります。
引越しシーズンの外壁塗装は避けた方がよいでしょう。
アパートの外壁塗装の費用を抑える3つのポイント
・相見積もりをとる
・自社施工の塗装会社へ依頼する
・火災保険を利用する
相見積もりをとる
複数社の見積もりを比較することで、極端に高額な業者を避けられます。
ただし、安ければよいわけではありません。
相場と比べて安すぎる場合、追加料金の請求や手抜き工事のリスクがあるためご注意ください。
見積書の内訳が細かく、ていねいに説明してくれる会社を選びましょう。
自社施工の塗装会社へ依頼する
大手のリフォーム会社や工務店では、外壁塗装を下請け会社へ外注しているケースが多く、10~30%程度の手数料が上乗せされています。
自社で職人を抱えている塗装会社を選ぶことで、余計な費用をはぶいて安く抑えられるでしょう。
火災保険を利用する
台風や落雷などの自然災害によって外壁塗装が必要になった場合には、火災保険が使える可能性があります。
補償の内容や対象となる災害は加入している保険によって異なるため、保険証券で確認してみましょう。
アパートの外壁塗装は修繕費?減価償却費?
外壁塗装の費用は、どのように経費計上すればよいのか迷ってしまいますよね。
塗装の目的や塗料の種類、工事内容によって、勘定科目が異なります。
・ひび割れの補修
・塗膜のはがれ補修
・色あせの補修 など
経年劣化を原状回復させるための塗装工事は「修繕費」として計上します。
・デザイン性を向上させる
・機能性の高い塗料を使用する など
建物の資産価値を高めるための塗装工事は「減価償却費」として計上できます。
一般的に、減価償却費は分割して毎年経費計上できるため、一括で計上する修繕費よりも節税効果が高いとされています。
ただし、経営状態によっては修繕費に計上する方がよいケースもあるため、ご注意ください。
塗料の機能や耐用年数によっても変わってくるので、判断が難しい場合は税理士や施工会社と相談しながら進めましょう。
まとめ
今回は、アパート外壁塗装の費用や色選びのポイント、工事中の注意点などをご紹介しました。
費用は150万円~と高額ですが、塗膜の劣化を放置していると余計な修繕コストがかかります。
アパートの資産価値を維持するためにも、定期的な塗装で防水機能を維持することが大切です。
ベストホームでは、無料でアパートの外壁点検を行なっております。
岡山市でアパート経営をされているオーナー様は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
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