【超重要】外壁塗装の下地処理とは?費用相場や安く抑えるコツも解説
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カテゴリー:外壁塗装コラム
下地処理は、外壁塗装においてもっとも重要な工程と言っても過言ではありません。
どんなに高品質な塗料を使用しても、下地処理が不十分だとすぐに塗膜がはがれたり、ムラができたりするなど、仕上がりや耐久性に影響を与える恐れがあります。
この記事では、外壁塗装の際に行う4つの下地処理とその重要性、費用相場などをご紹介します。
外壁塗装の費用をできるだけ安く抑えるコツも解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
外壁塗装の下地処理とは?超重要な3つの役割
下地処理とは、塗装を行う前に外壁の汚れやサビ、古い塗膜などを落とし、破損か所を補修して塗料がしっかりと密着するよう整える作業です。
下地処理には3つの大きな役割があります。
① 仕上がりを美しくする
② 塗膜の耐久性を高める
③ 外壁や建物の寿命を長持ちさせる
① 仕上がりを美しくする
下地処理を適切に行うことで塗料が均一に密着し、美しい仕上がりになります。
外壁に汚れや古い塗膜が残ったまま塗装すると、ムラや凸凹ができてしまう可能性が高いでしょう。
② 塗膜の耐久性を高める
ていねいな下地処理により塗料をしっかりと外壁に密着させることで、塗膜の耐久性を高められます。
塗膜の耐用年数は10~15年程度が目安です。
しかし、はがれかけの塗膜や汚れの上から塗装すると、塗装後すぐにはがれてしまう可能性があります。
また、カビやコケ、サビなどは塗膜の劣化を早めるため、早々に塗り替えが必要になってしまうケースもあるでしょう。
外壁塗装には1回100万円前後の費用がかかるため、塗膜の耐久性を高めて長持ちさせることはメンテナンス費用の節約にもつながります。
③ 外壁や建物の寿命を長持ちさせる
下地処理は、外壁や建物の寿命を長持ちさせる上でも重要です。
外壁にひび割れや破損があるとすき間から雨水が侵入し、外壁材の劣化や雨もりを引き起こすことがあります。
外壁からの雨もりは気づきにくく、発見した時には柱や梁まで腐食しているケースもあるため、特に注意が必要です。
適切に補修を行うことで外壁の防水性が向上し、外壁材や建物全体を長持ちさせられます。
外壁塗装の前に行う4つの下地処理
外壁材の種類や劣化状態によって異なりますが、塗装前には以下のような下地処理を行うのが一般的です。
① 高圧洗浄
② ひび割れ補修
③ 目地コーキングの補修
④ ケレン
① 高圧洗浄
高圧洗浄機を使って、外壁に付着した汚れや古い塗膜、カビ、コケなどを除去します。
通常は水道水で洗い流しますが、カビやコケが広範囲に広がっている場合は特殊な洗剤を用いるバイオ洗浄を行うこともあります。
もしご自身で高圧洗浄をされる場合は水圧に注意しましょう。
洗浄が不十分だとすぐにカビやコケが再発したり、外壁材の種類によっては水圧が強すぎて傷がついたりする可能性があるため、おすすめはできません。
なお、洗浄後は24時間以上しっかりと乾燥させることが重要です。
② ひび割れ補修
窯業系サイディングやモルタルの外壁には、振動や経年劣化によりひび割れが発生します。
ひび割れ箇所にはコーキング材をすり込んで埋めるか、カッターなどで溝を作ってコーキング材を充填して補修を行います。
小さなひび割れであれば下塗り材で埋められるケースもありますが、大きなひび割れのはコーキング材による補修が欠かせません。
ひび割れ補修を怠ると、外壁材の劣化や雨もりにつながる恐れがあります。
③ 目地コーキングの補修
サイディングボードやALCパネルの外壁には、外壁材のつぎ目(目地)にコーキングがほどこされています。
コーキング材の寿命は7~10年程度が目安です。
経年劣化によりひび割れやはがれが起こると、すき間から雨水が侵入して外壁材の劣化や雨もりにつながる恐れがあるため、定期的な補修が必要です。
目地コーキングの補修方法には「増し打ち」と「打ち替え」の2つがあります。
増し打ちとは、劣化したコーキングの上からコーキング材を補充する方法です。
費用は安く抑えられますが、寿命が2~5年と短いため応急処置にしかなりません。
一方、打ち替えは古いコーキングを撤去して新しく充填し直す方法です。
費用は増し打ちより高くなりますが、7~10年程度はもちます。
よほどの理由がなければ、打ち替えた方がよいでしょう。
④ ケレン
ケレンとは、サンドペーパーやワイヤーブラシを使い、高圧洗浄で落としきれなかったサビや古い塗膜を除去する作業です。
ケレンが不十分だと、はがれかけの塗膜やサビの上から塗装することになります。
仕上がりが悪くなったり、新しい塗膜がすぐにはがれたりする可能性が高いため、ていねいに行うことが重要です。
外壁塗装の下地処理にかかる費用
下地処理にかかる費用は、以下の表を参考にしてみてください。
補修内容 |
費用相場 |
|
高圧洗浄 |
150〜300円/㎡ |
|
ひび割れ補修 |
500〜1,500円 |
|
目地 |
増し打ち |
500〜1,000円/m |
打ち替え |
900〜1,500円/m |
|
ケレン |
300〜800円/㎡ |
一般的な30坪戸建て住宅の場合、下地処理の費用は総額5万~15万円程度になることが多いでしょう。
ただし、実際にかかる費用は、外壁の面積や劣化状態、依頼する施工会社などによって変動します。
外壁塗装の費用を安く抑える4つのコツ
外壁塗装には下地処理の費用だけでなく、足場代や塗料代、人件費など多くの費用がかかります。
できるだけ安く抑えるなら、4つのポイントに注意しましょう。
・相見積もりをとる
・地域の施工会社へ依頼する
・火災保険や助成金を利用する
・突然の訪問営業ですぐに契約しない
相見積もりをする
相見積もりとは、複数社の見積もりをとって比較することです。
2~3社の見積額や内訳を比べることで、ご自宅に必要な工事内容や費用相場を把握できます。
ただし、極端に安い場合には注意しましょう。
中には手抜き工事や使用する塗料のグレードを下げることで、費用を安くしている悪質業者も存在します。
地域の施工会社へ依頼する
大手のリフォーム会社やハウスメーカーでは、外壁の下地処理や塗装を外注している可能性が高く、10~30%程度の仲介手数料が発生します。
一方、地域の施工会社は自社で職人を抱えているケースが多いため、余計な費用がかかりません。
同じ場所で長く営業を続けている会社を選ぶことで、悪質業者による詐欺被害も回避しやすいでしょう。
火災保険や助成金を利用する
台風や落雷などの自然災害で外壁塗装が必要になった場合には、火災保険が適用される可能性があります。
また、地域によっては外壁塗装に助成金が使えることもあるので、事前に調べてみましょう。
※残念ながら岡山市は対象外です
どちらも着工前に申請する必要があります。
突然の訪問営業ですぐに契約しない
突然の訪問営業で「すぐに外壁の補修をしないと危ない」「今契約すれば大幅値引きする」など、不安をあおって契約をせかされても、絶対にその場で契約や支払いをするのはやめましょう。
訪問販売ではクーリング・オフが適用されるため解約は可能ですが、悪質業者だった場合には入金後に連絡が取れなくなるケースもあります。
まとめ
今回は、外壁塗装の前に行う4つの下地処理とその重要性、費用相場などをご紹介しました。
下地処理は、外壁塗装の仕上がりや耐久性に大きく影響する重要な作業です。
手抜き工事や必要な工程の省略をすると建物の寿命を縮めることになりかねないため、信頼できる業者へ依頼することが大切です。
ベストホームでは、技術力の高い職人がていねいに下地処理を行った上で塗装しております。
岡山にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。