屋根塗装はDIYできる?節約効果や工程、メリット・デメリットを徹底解説


屋根塗装は家の寿命を延ばすために重要な工事です。

しかし決して安くはない費用がかかるため「
DIYでできないかな?」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、DIYで屋根塗装する費用や工程、メリット・デメリットを解説します。

塗装会社へ依頼するか、
DIYで塗装するか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

DIYで屋根塗装する費用


DIY
で屋根塗装した場合の費用は、25万~40万円が目安です。

内訳は以下のようになっています。

・道具代:5万円程度
・材料代:1020万円程度
・足場代:1015万円程度

足場の設置には資格が必要なため、DIY塗装の場合にも専門業者へ依頼することになります。

費用は塗装会社へ依頼する場合と同じくらいかかるでしょう。

DIY塗装することで、職人さんの人件費を節約できます。

DIYで屋根塗装するメリット


DIY
で屋根塗装する唯一のメリットは、費用を安く抑えられることです。

塗装会社へ依頼した場合、一般的な30坪の戸建て住宅で4060万円程度の費用がかかります。

一方、
DIYの場合は2540万円なので、15万~20万円ほど節約できるでしょう。

人件費は抑えられますが道具代などがかかるため、節約効果はそれほど大きくないかもしれません。

DIYで屋根塗装するデメリット


DIY
の屋根塗装にはデメリットもあります。

・多くの時間と手間がかかる
・失敗するリスクが高い
・余計な費用がかかることがある
・高所作業には危険がともなう
・ご近所トラブルが起こりやすい

多くの時間と手間がかかる


塗装会社へ依頼した場合、屋根塗装にかかる日数は
102週間程度です。

一方、DIY塗装の場合は休日に少しずつ進めることになるため、2~3か月ほどかかるでしょう

気温や湿度、天気によっては塗装できない日もあるので、さらに工期が延びる可能性もあります。

失敗するリスクが高い


屋根塗装は単純に塗料を塗ればよいわけではありません。

屋根の状態によって適切にひび割れなどの補修を行い、均一な厚さの塗膜をつくる技術が必要です。

また、他にも考慮すべきことがたくさんあります。

・高圧洗浄の水圧
・外壁材に合った塗料
・適切な塗装方法
・気温や湿度に合った塗装や乾燥時間
・下地の劣化があれば補修や交換を行う など

よほどの知識と技術がなければ、失敗するリスクが高いでしょう。

屋根塗装は美観を保つだけでなく、建物を雨から守るための「防水工事」でもあります。

失敗すると外壁材の劣化や雨もりにつながりかねません。

プロでもまれに施工不良を起こすことがあるため、少しでも不安を感じる方は塗装会社に任せた方がよいでしょう。

余計な費用がかかることがある


DIY
塗装に失敗した後で塗装会社へ補修を依頼した場合、通常の塗装作業よりも難しくなるため、高額な費用がかかる可能性があります。

屋根材の交換が必要になった場合には、塗装の
2~3倍の費用がかかるでしょう。

また、断熱材や防水シートなど屋根下地の劣化を見落とすと、カビやシロアリ、雨もりが発生する恐れがあります。

気づかないうちに建物の耐久性が低下してしまうこともあるため、プロの点検を受けることをおすすめします。

高所作業には危険がともなう


慣れない高所作業で足を滑らせて屋根から転落したり、足場を踏み外したりすると、大ケガにつながりかねません。

お仕事に影響する可能性もあるため、ご注意ください。

ご近所トラブルが起こりやすい


高圧洗浄の水や塗料の飛散、足場設置時の騒音などで、ご近所トラブルにつながる可能性があります。

塗装会社へ依頼した場合は、万が一隣家の車や建物などが汚れてしまっても施工会社が対応しますが、
DIYの場合はすべてが自己責任となってしまいます。

必ず事前に工事内容や日程を伝えてあいさつを行い、慎重に作業を進めましょう。

屋根塗装のDIYに必要な材料・道具


屋根塗装の
DIYには、以下のような材料や道具をそろえる必要があります。

【材料】
・コーキング材
・下塗り塗料
・中塗り・上塗り塗料
・タスペーサー(必要に応じて)

【道具】
・高圧洗浄機
・養生テープ
・養生シート
・ヤスリやワイヤーブラシ
・カッターやスクレイパー
・ローラーやハケ、スプレーなどの塗装用具

屋根材や塗装方法によって必要な道具は異なります。

DIY屋根塗装の工程


DIY
で屋根塗装を行う際の工程を見ていきましょう。

① 足場の設置
資格が必要なため、専門業者へ依頼します。

② 高圧洗浄
高圧洗浄機で汚れやコケ、古い塗膜などを落とします。屋根材の種類や状態によっては高圧洗浄で傷がつく可能性があるため、水圧にご注意ください

③ 下地処理
屋根材にひび割れがある場合は、塗装前にコーキング材などで補修を行います。カッターやヤスリを使用し、高圧洗浄で落としきれなかった汚れや古い塗膜、サビなども除去しましょう。塗料の密着性を高めるために重要な作業です。

④ 養生
汚れると困るものや塗装しないか所を保護します。外壁や窓、エアコンの室外機など、動かせないものは養生シートとテープでカバーしましょう。植木鉢や自転車などは、屋内に避難させておいた方がよいかもしれません。

⑤ 下塗り
屋根材と中塗り・上塗り塗料を密着させるための下塗り塗料を塗っていきます。金属屋根の場合は、サビ止め効果のある下地を使用しましょう。

⑥ 中塗り・上塗り
中塗り・上塗りでは基本的に同じ塗料を使用します。塗料の機能や耐久性を十分に発揮するために、均一な厚みのある塗膜に仕上げることが重要です。

⑦ 縁切り(必要に応じて)
スレート屋根の場合は、塗料が乾燥した後に縁切りを行う必要があります。縁切りとは、屋根材が重なっている部分の塗膜を切り離してすき間をつくり、雨水がスムーズに排水されるようにする作業です。タスペーサーを使う場合は下塗り後に行います。

⑧足場の解体
すべての作業が完了したら、足場を解体します。解体後は塗り残しなどに気づいても修正が難しくなるため、解体前にしっかりチェックしましょう。設置時と同じく専門業者へ依頼します。

屋根塗装の費用を安く抑えるコツ


DIY
以外にも屋根塗装の費用を安く抑える方法があるのでご紹介します。

・相見積もりをとる
・地域の塗装会社へ依頼する
・塗料のグレードを調整する
・外壁塗装と同時に行う
・火災保険や助成金を利用する

相見積もりをとる


相見積もりとは、複数社の見積もりをとって比較することです。

1社だけでは提示された金額が妥当か判断するのが難しいので、23社へ依頼するとよいでしょう。

ただし、相場より極端に安い場合には、手抜き工事や追加料金の請求、悪質業者による詐欺などのリスクがあるためご注意ください。

地域の塗装会社へ依頼する


大手のリフォーム会社やハウスメーカーでは、屋根塗装を下請け会社へ外注しているケースが多く、
10~30%の手数料が上乗せされています

一方、地域に密着した塗装会社では自社で職人を抱えている可能性が高いため、余計な費用がかかりません。

塗料のグレードを調整する


屋根塗装の費用は、使用する塗料の種類によって大きく左右されます。

塗料のグレードを下げることで、今回の塗装費用を安く抑えることが可能です。

塗料の種類

耐用年数

費用相場(㎡)

アクリル

38

1,0001,800

ウレタン

510

1,5002,500

シリコン

715

1,8003,500

フッ素

1215

3,0005,000

無機

1520

4,5005,500


ただし、安い塗料ほど耐用年数も短いため、次回の塗装時期が早まります。

将来的なメンテナンス費用も考慮して選ぶとよいでしょう。

外壁塗装と同時に行う


外壁塗装や屋根塗装には、足場の設置が欠かせません。

別々に塗装するとそれぞれ
1020万円の足場代がかかりますが、同時に行うと1回分を節約できます

30坪戸建て住宅の塗装費用の目安は、以下のとおりです。

塗装か所

費用相場

屋根

40万〜60万円

外壁

60万〜100万円

屋根+外壁

80万〜150万円



火災保険や助成金を利用する


台風や雷などの自然災害で屋根塗装が必要になった場合には、火災保険が適用される可能性があります。

また、自治体によっては屋根塗装に助成金が利用できるケースもあるため、問い合わせてみましょう。
残念ながら岡山市は助成金の対象外です

まとめ


今回は、
DIYで屋根塗装する費用や工程、メリット・デメリットをお伝えしました。

屋根塗装をDIYで行うことは可能ですが、節約効果に対して労力やリスクが大きいため、あまりおすすめはできません。

失敗すると高額な補修費用がかかることもあるので、少しでも不安がある場合は無理をせず、プロに依頼した方がよいでしょう。

ベストホームでは、屋根塗装のプロが無料で点検を行い、お客さまのご自宅に最適なメンテナンス方法をご提案いたします。

岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

 

ベストホームについて

電話でお問い合わせ メールでのお問い合わせ

施工事例

お客様の声

お役立ち情報

お問い合わせ

お役立ち情報

  • ショールーム来店 お客様の理想の外装をご提案
  • 外壁屋根診断
  • 雨漏り診断
  • おすすめの塗料
  • イベント・チラシ情報
  • 塗装価格表
  • LINE簡単相談
  • 外壁塗装ローンについて
  • 受賞歴紹介