外壁塗装が必要ない家とは?見極めのポイントや塗装回数を減らすコツも解説
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カテゴリー:外壁塗装コラム
外壁塗装には100万円前後の費用がかかるため、できればしたくない方も多いでしょう。
実際、中には外壁塗装が必要ない家も存在します。
しかし、日本では外壁塗装が必要な家がほとんどです。
適切なタイミングで塗装を行わないと、外壁や家の寿命が短くなってしまうこともあるためご注意ください。
この記事では、外壁塗装が必要ない家を見極めるポイントや、塗装の頻度を少なくするコツを解説します。
ご自宅の外壁に塗装が必要なのか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
外壁塗装が必要ない家とは?
基本的に、ほとんどの建物には定期的な外壁塗装が欠かせません。
しかし、中には以下のように外壁塗装が不要な家や、塗装しても意味がないケースもあります。
・外壁がタイルやレンガ
・外壁が樹脂系サイディング
・外壁の劣化が激しい
・新築や前回の塗装から10年未満
・数年以内に処分する予定
外壁がタイルやレンガ
レンガやタイルは素材自体が丈夫なので、外壁塗装で保護する必要がありません。
ただし、艶を出すために塗装している場合は、今後も定期的に塗り替えが必要です。
外壁が樹脂系サイディング
樹脂系サイディングも耐久性が高いため、外壁塗装をしなくても長持ちします。
なお、同じサイディングでも、窯業系や木質系の場合は塗装が必要です。
外壁の劣化が激しい
外壁の劣化が激しい場合は、塗装で補修しきれないため「カバー工法」か「張り替え」を行います。
カバー工法は、既存の外壁材の上から新しい外壁材を重ねる方法です。
張り替えは、既存の外壁材をはがして内部を補修し、新しい外壁材に交換する方法です。
外壁内部まで腐食している場合はカバー工法が使えないので、張り替えることになるでしょう。
カバー工法や張り替え工事には、外壁塗装の2~3倍の費用がかかります。
新築や前回の塗装から10年未満
外壁塗装は10~15年に1回程度が目安とされています。
新築や前回の塗装、外壁の張り替えから10年未満の場合は、まだ必要ないでしょう。
ただし、塗料の種類や環境によっては、劣化のスピードが早いケースもあります。
塗膜のひび割れやはがれなど、気になる劣化症状がある場合は、塗装会社へ相談してみましょう。
数年以内に処分する予定
数年以内に建て替えや解体を予定しているなら、外壁塗装は必要ありません。
ただ、塗膜の劣化が進んでいて心配な場合には、応急処置として耐用年数の短い塗料で塗装することもできます。
塗料の種類によって耐用年数や価格が異なるので、あと何年住む予定かに応じて、適切な塗料を選ぶとよいでしょう。
このように外壁塗装が必要ない家もありますが、完全にメンテナンスフリーではありません。
外壁の継ぎ目(目地)のコーキングは7~10年程度で劣化するため、定期的に補修を行いましょう。
また、丈夫なタイルやレンガ、樹脂サイディングの外壁も、ひび割れや欠けが起こった場合には交換や補修が必要です。
コーキングや外壁のひび割れを放置していると、すき間から雨水が侵入して外壁内部がダメージを受けたり、雨もりが発生したりする恐れがあります。
外壁塗装が必要な理由
・外観を美しく保つ
・外壁材を長持ちさせる
・建物の寿命を延ばす
・トータルの修繕費用を抑える
・建物の価値を維持する
外観を美しく保つ
外壁は時間の経過とともに汚れや色あせ、ひび割れなどが広がり、見た目が悪くなっていきます。
定期的に塗装することで、新築のような美しい外観を維持できます。
外壁材を長持ちさせる
外壁塗装には美観を保つだけでなく、外壁を雨や紫外線から守る働きもあります。
汚れや劣化を放置していると、外壁材自体がダメージを受けて塗装では補修しきれなくなる可能性があります。
外壁の張り替えには高額な費用がかかるため、定期的な塗装で外壁材を長持ちさせることが大切です。
建物の寿命を延ばす
塗膜の劣化により外壁の防水機能が低下すると、雨水が屋内にまで侵入して雨もりが発生する恐れがあります。
湿気で建物を支えている柱や梁が腐食したり、カビやシロアリが発生したりすると、建物全体の耐久性を低下させることになりかねません。
家の寿命を延ばすには、塗膜の防水効果が切れる前に塗装を行うことが重要です。
トータルの修繕費用を抑える
外壁塗装は100万円前後で済みますが、外壁の張り替えや柱の交換、カビの除去、シロアリ駆除などには数万~300万円程度の高額な費用がかかります。
トータルの修繕費用を抑えるなら、適切なタイミングで外壁塗装を行いましょう。
建物の価値を維持する
外観の美しさや外壁材、建物を支える柱や梁を守ることは、家の資産価値を維持することにつながります。
将来的に売却も検討している場合は、特に重要なポイントです。
定期的にメンテナンスを行なっている家の方が、色あせて耐久性が低い家よりも高額で売れる可能性が高いことは間違いないでしょう。
外壁塗装が必要な劣化症状
・激しい色あせ
・チョーキング現象
(壁を触ると白い粉がつく現象)
・幅0.3mm以上のひび割れ
・サビの発生
・塗膜のふくれ・はがれ
・コーキングのひび割れ・はがれ など
特に幅0.3mm以上のひび割れやはがれ、コーキングの劣化は、早急にメンテナンスが必要です。
一方、わずかな色あせや細かいひび割れは、美観には影響しますがそれほど緊急性の高い劣化症状ではありません。
数年以内に外壁塗装を行えば問題ないでしょう。
できるだけ外壁塗装が必要ない家にする方法
ほとんどの住宅では外壁塗装をゼロにすることはできませんが、使用する塗料次第で頻度を減らすことは可能です。
・耐用年数の長い塗料で外壁塗装する
・色あせしにくい色を選ぶ
・汚れにくい塗料を選ぶ
耐用年数の長い塗料で外壁塗装する
耐用年数の長い塗料を使用することで、外壁塗装の頻度を大幅に減らせる可能性があります。
塗料の種類 |
耐用年数 |
費用相場(㎡) |
アクリル |
約3~8年 |
1,000~1,800円 |
ウレタン |
約5~10年 |
1,500~2,500円 |
シリコン |
約7~15年 |
1,800~3,500円 |
フッ素 |
約12~15年 |
3,000~5,000円 |
無機 |
約15〜20年 |
4,500〜5,500円 |
例えば、60年間の塗装回数を「ウレタン塗料」と「無機塗料」で比較してみましょう。
ウレタン塗料:6~12回
無機塗料:3~4回
耐用年数の長い塗料ほど高価なので1回の塗装費用は高くなりますが、塗装回数を減らすと大幅な節約効果が期待できます。
色あせしにくい色を選ぶ
塗膜が色あせると外観が悪くなるため「塗り替えなくては」と考える方も多いでしょう。
新築のような美しさを長く保つには、以下のような色あせしにくい色を選ぶことがポイントです。
・黒
・グレー
・ブルー
・ベージュ
・白やオフホワイト など
一方、鮮やかな赤や黄、紫などの原色系は色あせしやすい傾向があります。
汚れにくい塗料を選ぶ
外壁の汚れは美観を損なうだけでなく、外壁を劣化させる要因の一つでもあります。
汚れが付着しにくく落としやすい低汚染塗料を選ぶことで、頻繁に掃除をしなくてもきれいな外観を長く保てるでしょう。
まとめ
今回は、外壁塗装が必要ない家を見極めるポイントや、塗装の頻度を少なくするコツをご紹介しました。
レンガ・タイル・樹脂系サイディング以外の外壁には、定期的な塗装が必要です。
ただし、外壁の劣化が激しいと塗装しても意味がないケースもあるため、まずは外壁診断を受けてみましょう。
ベストホームでは、外壁のプロが無料で点検を行い、最適なメンテナンス方法をご提案いたします。
岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。