2026年10月

外壁塗装の下塗りとは?5つの役割・省くリスク・手抜き工事対策まで徹底解説


「見積書に下塗りという項目があるけれど、これって本当に必要なの?」「下塗りを省けばそのぶん安くなるのでは?」と、疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

下塗りが必要ないケースも稀にありますが、基本的には塗膜の耐久性や仕上がりを高めるために欠かせない重要な工程です。

下塗りを省いて塗装費用を安くしている悪質な業者も存在するため、注意しましょう。

そこでこの記事では、外壁塗装における下塗りの役割や種類、選び方などをわかりやすく解説します。

悪質業者を見抜くコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

外壁塗装の「下塗り」とは?


塗装作業は基本的に「下塗り・中塗り・上塗り」の
3工程で行われます。

下塗りはその最初の工程で、仕上がりの品質を左右する重要なポイントです。

通常、下塗りは1回ですが、外壁の劣化が激しい場合やモルタル外壁のように塗料の吸い込みが多い素材では2回行うことがあります。

また、外壁の質感を活かす「クリア塗装」の場合は、下塗りが不要です。

そのぶん費用を安く抑えられますが、クリア塗装では劣化や汚れを隠せないため、外壁がきれいな状態のうちに塗り替える必要があります。

外壁塗装における下塗りの重要な役割5つ


①
仕上げ塗料を密着させる
② 塗料の吸い込みを防ぐ
③ 細かいひび割れを補修する
④ 元の色や汚れ、色ムラを隠す
⑤ 塗膜の耐久性を高める

① 仕上げ塗料を密着させる


下塗りのもっとも基本的な役割が、仕上げ塗料(中塗り・上塗り塗料)を外壁にしっかりと密着させることです。

仕上げ塗料自体は接着力が弱いため、下塗りなしで直接外壁に塗ると数年ではがれや膨れが生じます。

下塗り塗料が接着剤の役割を果たすことで、仕上げ塗料の耐久性を最大限に引き出し、塗り替えの頻度を減らせます。

② 塗料の吸い込みを防ぐ


経年劣化した外壁は、スポンジのように塗料を吸い込んでしまいます。

この状態で仕上げ塗料を塗ると、均一に広がらず色ムラが発生したり、塗膜が薄くなって耐久性が低下したりする可能性があります。

下塗りにより外壁の表面をコーティングすることで、塗料が過剰に染み込むのを防ぎ、結果として見た目も耐久性もよくなるのです。

③ 細かいひび割れを補修する


外壁には経年劣化により細かいひび割れが生じます。

ひび割れの幅が
0.3mm未満であれば、厚みのある下塗り塗料で補修できます。

ただし、幅
0.3mm以上の構造的なひび割れは下塗り塗料では埋められないため、下塗りの前にコーキング材やパテによる補修が必要です。

④ 元の色や汚れ、色ムラを隠す


下塗り塗料には、透明のほかに白・グレー・ベージュなどがあり、色つきのものを使用することで外壁の色や汚れを隠せます。

特にこれまでと大きく違う色にする場合や、濃い色から淡い色に塗り替える場合は、下塗りで元の色が透けるのを防ぐことが非常に重要です。

下塗り塗料の色によって仕上がりの発色が変わるため、業者と相談しながら最適なものを選びましょう。

⑤ 塗膜の耐久性を高める


下塗りによって塗膜の厚みが確保されることで、はがれやひび割れが起きにくくなります。

その結果、次回の塗り替えまでの期間が長くなり、メンテナンスコストの削減にもつながるでしょう。

また金属製の外壁材に対しては、サビ止め効果のある下塗り塗料を使うことで腐食を防ぎ、長もちさせる効果が期待できます。

下塗りを省いてもよいのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、実は塗装の寿命を左右するほど重要な役割を担っています。

外壁塗装の下塗り塗料は6種類


下塗り塗料には主に以下の
6種類があります。

・プライマー
・シーラー
・フィラー
・微弾性フィラー
・バインダー
・サーフェイサー

外壁の素材や状態によって最適なものが異なるため、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

プライマー


プライマーは、経年劣化の少ない築浅の住宅や、金属系外壁材に適しています。

表面が滑らかで塗料がはがれやすいため、プライマーで密着性を高めることが重要です。

ただし、サビ止め効果のあるプライマーも存在しますが除去する機能はないため、すでにサビが発生している場合は下塗りの前にケレン作業を行う必要があります。

シーラー


シーラーは下地への浸透性が高く、塗料の吸い込みを防ぐことに特化した下塗り塗料です。

劣化が進んだ外壁や窯業系サイディング、木部などに向いています。

経年劣化した外壁は塗料を吸い込みやすいため、シーラーでコーティングすることで上塗り塗料が均一に広がります。

また、シーラーには水性と油性の
2種類があり、劣化が軽度なコンクリートやモルタルの外壁には水性、それ以外の外壁や劣化が進んでいる場合は密着力の高い油性を使用するのが一般的です。

フィラー


フィラーには外壁の凹凸やひび割れを埋め、下地を整える効果があります。

シーラーやプライマーに比べて塗膜が厚く、ひび割れが起きやすいモルタルや
ALCの外壁に多く使われます。

ただし、対応できるのは幅0.3mm未満の軽微なひび割れだけで、それより大きい場合には別途補修が必要です。

微弾性フィラー


微弾性フィラーは、ひび割れに追従する柔軟性と弾力性をもつ下塗り材です。

地震や車の振動で外壁自体にひび割れが起こっても、塗膜が表面をカバーすることで雨水の侵入を防げます。

ひび割れの再発を防ぐ効果もあるため、特にひび割れやすいモルタル外壁や、交通量の多い幹線道路沿いの建物、地震の多い地域での外壁塗装に適しています。

バインダー


バインダーは、吸い込みが少ない外壁に仕上げ塗料をしっかり定着させるための下塗り塗料です。

ツルツルした外壁や、古い塗膜が残っている場合に適しており、塗膜の耐久性を高める効果が期待できます。

ただし、劣化が激しい場合はフィラーやシーラーの方が向いています。

サーフェイサー


サーフェイサーは厳密に言えば、下塗りと中塗りの中間に位置づけられる塗料です。

下塗り塗料を
1回塗っただけでは凸凹が残ってしまう場合に微調整として使われ、下地の凹凸をさらになめらかにする効果があります。

また、プライマーとサーフェイサーの機能を合わせた「プラサフ」という製品もあり、工程を短縮しながら密着性と仕上がりの美しさを高められます。

下塗りを省くとどうなる?


下塗りを省くと、塗装直後はきれいに見えても数年以内に再塗装が必要になるリスクがあります。

仕上げ塗料は密着力が弱いため、すぐに塗膜のはがれや膨れが生じる可能性が高いでしょう。

また、外壁の吸い込みを抑えられないので色ムラが出やすく、発色や仕上がりも悪くなります。

本来の耐用年数を大幅に下回る期間で再塗装が必要になると、結果的に余計なコストと手間がかかるため要注意です。

下塗りを省く悪質業者に注意!チェック方法


・見積書で確認する
・工程表で確認する
・実際の工程を確認する

見積書で確認する


見積書に「下塗り」の工程と「使用する塗料のメーカーや商品名」が明記されているか、必ずチェックしましょう。

「外壁塗装
一式」とだけ書かれていて内訳が不明な場合や、下塗り塗料の項目がない場合は要注意です。

業者に問い合わせて「下塗りは不要」と言われた場合でも、本当に下塗りが不要な塗料なのかご自身でも調べておくと安心です。

仕上げ塗料の製品名がわかれば、メーカーのカタログや公式ページで機能や仕様を確認できます。

工程表で確認する


工事のスケジュール表を受けとったら、塗装工程が
3日以上に分けて行われることを確認しましょう。

下塗り・中塗り・上塗りはそれぞれ塗装と乾燥に
1日以上かかり、塗装工程が1日や2日で完了することはありません。

工程が省略されていたり、日程が極端に短かったりする場合は、手抜き工事のリスクが高いと判断できます。

実際の工程を確認する


可能であれば、実際に現場を確認するのがもっとも確実な方法です。

下塗り塗料には白・透明・グレーなどの色がありますが、いずれも仕上げ塗料の色とは明らかに異なります。

そのため、現場で外壁を見たときに「仕上げ色と違う色の塗料が塗られている日」があれば、それが下塗りの工程です。

まとめ|岡山市で外壁塗装をするならベストホームへ!


今回は、外壁塗装における下塗りの役割や種類、手抜き業者を見抜くコツなどをご紹介しました。

下塗りは、仕上がりの美しさや耐久性を高める重要な工程です。外壁の素材や状態に応じて適切な製品を選ぶことで、塗装を長もちさせましょう。

ベストホームでは外壁塗装のプロが無料で点検を行い、お客さまのご自宅に最適な塗料や工法をご提案いたします。

岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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