外壁塗装をするにはもう手遅れ?危険な劣化のサインと対処法を解説
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カテゴリー:外壁塗装コラム
「外壁の劣化が激しい」「一度も塗り替えをしてないけど大丈夫かな?」「もう手遅れかも…」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に、外壁塗装が必要なタイミングを逃してしまうと、劣化が進行して手遅れになることがあります。
そのような場合にはどうなるのか、どう対処すればよいのかも気になりますよね。
この記事では、外壁塗装をするには手遅れのケースや、手遅れになった場合のリスクと対処法を解説します。
ご自宅の外壁の劣化が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
外壁塗装をするにはもう手遅れ?危険な劣化のサイン
以下のような場合、外壁塗装をするには手遅れの可能性があります。
・外壁の損傷が激しい
・外壁材に浮き・反りがある
・外壁内部や下地まで劣化している
・室内で雨もりが発生している
・築30年以上で一度も外壁塗装をしていない
外壁の損傷が激しい
塗膜の小さなひび割れなどは、コーキング材で埋めて塗装することで修復できます。
しかし、外壁に大きなひび割れや穴、欠けがある場合には、外壁の交換などが必要になる可能性が高いでしょう。
また、塗膜が劣化して外壁に雨水が浸透すると、もろくなってボロボロとはがれてくることもあります。
外壁の損傷が激しい場合は、塗装だけでは補修しきれません。
外壁材に浮き・反りがある
サイディング外壁は外壁材がクギで固定されており、クギが劣化するとサイディング材が浮いたり反ったりすることがあります。
わずかな浮きや反りならクギやビスの打ち込みと塗装で補修できますが、ひどい場合は外壁の交換が必要です。
外壁内部や下地まで劣化している
外壁の内側にある防水シートや断熱材まで傷んでいる場合には、外壁をはがして補修を行い、新しい外壁材に交換する必要があります。
塗装をしても内部の劣化までは修復できないため、意味がありません。
室内で雨もりが発生している
「雨もりは屋根から」というイメージが強いかもしれませんが、実は外壁からの雨もりもよくあります。
塗膜が劣化して防水機能が低下すると、雨水が外壁内部をつたって気づかないうちにじわじわと広がっていきます。
室内の壁にシミができるまでには時間がかかるため、雨もりを発見した時にはすでに外壁内部が腐食している可能性が高いでしょう。
この場合も、塗装ではなく外壁材自体の交換が必要です。
築30年以上で一度も外壁塗装をしていない
外壁塗装の目安は10~15年に1回程度とされています。
使用した塗料の種類によっても異なりますが、耐用年数は最大でも20年程度です。
30年間一度も塗り替えていない場合は、手遅れの可能性が高いでしょう。
塗料ごとの耐用年数は、以下の表を参考にしてみてください。
塗料の種類 |
耐用年数 |
アクリル |
約3~8年 |
ウレタン |
約5~10年 |
シリコン |
約7~15年 |
フッ素 |
約12~15年 |
無機 |
約15〜20年 |
ここまで「外壁塗装には手遅れの可能性が高いケース」をご紹介しましたが、これらはあくまで目安です。
実際に手遅れかどうかは、プロの診断を受けなければわかりません。
新築や前回の塗装から10年以上が経過している場合には、一度外壁の点検を受けてみましょう。
外壁塗装が手遅れではないケース
以下のような場合には、まだ外壁塗装が間に合うでしょう。
・色あせがひどい
・サビが発生している
・コケや藻が発生している
・チョーキング現象が起こっている
(壁に触ると手に白い粉がつく現象)
・塗膜がひび割れている
・塗膜にはがれ、ふくれがある
このまま放置していると手遅れになることもありますが、今なら外壁塗装が有効です。
特に幅0.3mm以上のひび割れや塗膜のはがれ、ふくれがある場合には、早めに塗装を行いましょう。
外壁塗装の費用相場
一般的な30坪戸建て住宅の場合、外壁塗装の費用は60万~100万円程度が目安です。
坪数ごとの費用相場は、以下の表を参考にしてみてください。
延べ坪数 |
塗装費用 |
20坪 |
約40万~70万円 |
30坪 |
約60万~100万円 |
40坪 |
約80万~130万円 |
50坪 |
約100万~160万円 |
60坪 |
約120万~190万円 |
70坪 |
約140万~230万円 |
外壁塗装の費用は、塗料の種類や塗装面積、依頼する塗装会社によっても異なります。
できるだけ安く抑えたい場合は「外壁塗装のお金がない時の対処法」をご覧ください。
塗装費用を抑えるコツだけでなく、絶対にしてはいけない危険な節約方法も解説しています。
外壁塗装が手遅れになるとどうなる?
外壁塗装をするには手遅れなほど劣化が進んでいる場合には、以下のようなリスクがあります。
・カビが発生する
・躯体が腐食する
・家の寿命が短くなる
・家の資産価値が低下する
・高額な補修費用がかかる
カビが発生する
雨もりにより、室内にカビが発生する可能性があります。
喘息やアレルギーの原因になることもあるため、外壁の補修とあわせて早急にカビの除去も必要です。
躯体が腐食する
雨や湿気は、柱や梁など建物を支える重要な部分の腐食にもつながります。
耐久性が低下するためわずかな揺れでも倒壊する危険性が高まり、大変危険です。
家の寿命が短くなる
家の寿命は30~90年とされています。
しかし、外壁や柱、梁などの劣化により耐久性が低下すると、寿命が短くなる恐れがあります。
劣化を放置して塗装が手遅れになった場合、建て替えや住み替えが必要になることもあるでしょう。
家の資産価値が低下する
カビや雨もりといった内装のダメージや躯体の劣化は、家の資産価値を低下させる要因です。
将来的に売却を検討している場合には、売却額が下がったり買い手がつかなかったりすることもあるため、特に注意しましょう。
高額な補修費用がかかる
外壁塗装だけなら100万円程度で済みますが、手遅れになった場合は雨もり修理や柱の交換、外壁の交換などに高額な補修費用がかかります。
最悪の場合は建て替えが必要になることもあるため、適切なタイミングで塗装しておくことが大切です。
外壁塗装には手遅れの場合の対処法
外壁塗装では補修しきれない場合、2つの対処方法があります。
① カバー工法
② 張り替え
① カバー工法(重ね張り)
カバー工法とは、既存の外壁材の上から新しい外壁材を重ねる方法です。
古い外壁材をはがさないため費用は安く抑えられますが、外壁内部の劣化は補修できません。
費用は使用する外壁材や面積によって異なり、30坪程度の戸建て住宅の場合は150万~240万円が目安です。
② 張り替え
張り替えとは、既存の外壁材をはがして新しい外壁材に交換する方法です。
古い外壁の撤去や廃材処理の費用がかかるためカバー工法より高額ですが、外壁の内側にある下地の状態も確認し、必要があれば補修できます。
費用は、30坪程度の戸建て住宅で180万~300万円が相場です。
まとめ
今回は、外壁塗装をするには手遅れのケースや、手遅れになった場合のリスクと対処法をご紹介しました。
築30年以上で一度も外壁塗装をしていない場合や、雨もりが発生している場合には、すでに手遅れの可能性があります。
塗装では補修できない場合は、カバー工法や張り替えを検討しましょう。
外壁の状態によっては塗装が間に合うケースもあるので、まずは早急に点検を受けることをおすすめします。
ベストホームでは、外壁のプロが無料で点検を行い、最適な補修方法をご提案いたします。
岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。