屋根カバー工法(重ね葺き)とは?費用や特徴、メリット・デメリットまでプロが徹底解説


「そろそろ屋根をリフォームしたい」「カバー工法なら費用を安く抑えられそう」「デメリットや注意点はないのかな?」など、迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、屋根の状態や種類によってはカバー工法ができないケースがあります。

耐震性への影響や屋根材の選び方など注意すべき点もあるため、慎重に検討することが大切です。

そこでこの記事では、屋根カバー工法の特徴や費用、メリット・デメリットなど、事前に知っておくべき情報をわかりやすく解説します。

屋根リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

屋根カバー工法(重ね葺き)とは?


屋根カバー工法とは、既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ね張りする工法です。

古い屋根材の解体・撤去・処分費用がかからないため、リフォーム費用を安く抑えられます。

以下のような屋根では、カバー工法が可能です。

・スレート
・アスファルトシングル
・金属(ガルバリウム剛板など)

一方で、瓦屋根の場合はカバー工法ができません。

元々の屋根が重く、上からさらに屋根材を重ねると建物が重さに耐えられなくなるためです。

また、屋根表面に凹凸があると屋根材がしっかりと固定できず、強風で飛んだり雨もりの原因になったりする恐れがあります。

屋根カバー工法の費用相場


一般的な
30坪戸建て住宅の場合、屋根カバー工法の費用は80万~150万円が相場です。

坪数ごとの目安は、以下の表を参考にしてみてください。

延べ坪数

カバー工法費用

20

60万~100万円

30

80万~150万円

40

110万~200万円

50

135万~250万円

60

160万~300万円


ただし、実際の料金は屋根の状態や面積、依頼する施工会社などによって大きく変動します。

屋根カバー工法の工期と流れ


屋根カバー工法の工期は、一般的な住宅で
51週間程度です。

大きな住宅では
1週間10日ほどかかることもあります。

工事の流れを見ていきましょう。

1日目:足場の設置
2
日目:既存屋根の点検・清掃・胸板金の撤去
3
日目:資材の搬入・防水シートの設置
45日目:新しい屋根材の設置
6
日目:棟板金の設置・仕上げ
7日目:完了検査・足場の解体

天候によっては工期が延びる可能性があります。

なお、工事中も屋内では普段通りに生活できますが、洗濯物は外へ干せない日があります。

また、工事中には騒音が発生するため、事前に近隣へスケジュールの伝達とあいさつを行っておくことが大切です

屋根カバー工法を行うタイミング


屋根カバー工法を行うタイミングは、新築から
20年前後が目安です。

劣化症状がひどくなるとカバー工法では補修できなくなるため、
15年を超えたら一度点検を受けてみた方がよいでしょう。

屋根材の耐用年数は種類によっても異なります。

屋根材

耐用年数

金属

2535

スレート

1525

アスファルトシングル

1525


ただし、上記は定期的に塗装などのメンテナンスを行なっていた場合の目安です。

塗膜のひび割れやはがれを放置していると、屋根材の劣化が早く進む可能性があります。

屋根カバー工法が必要な劣化症状


以下のような劣化症状が生じている場合には、屋根材の耐用年数内でもリフォームを検討した方がよいでしょう。

・屋根全体のひび割れ
・屋根材の反りや浮き
・屋根材のはがれ
・雨もり

屋根材のひび割れや反り、浮き、はがれなどを放置していると、雨水が侵入して雨もりにつながる恐れがあります。

なお、すでに雨もりが発生している場合には、カバー工法では補修しきれない可能性が高いでしょう。

葺き替え工事を検討する必要があります。

屋根カバー工法のメリット


・コストを抑えられる
・工期が短い
・断熱性・遮音性が向上する

コストを抑えられる


古い屋根材の撤去や処分が不要なため、葺き替え工事と比較して
20~30%ほど費用を安く抑えられます

特にアスベストを含むスレート屋根の場合、撤去時の飛散防止対策や処分に
2050万円の追加費用がかかるため、節約効果が高いでしょう。

ただし、アスベストの処分費用は年々高くなっているため、将来的に屋根を撤去する際にはさらに高額な費用がかかる可能性があります

工期が短い


屋根材の撤去や下地補修の工程がないため、葺き替えの
3分の2程度の日数で工事が完了します。

生活への影響も最小限に抑えられるでしょう。

断熱性・遮音性が向上する


屋根が二重構造になることで、断熱性・遮音性の向上に期待ができます。

夏の暑さや冬の寒さがやわらぎ、雨音などの騒音を軽減できるでしょう。

屋根カバー工法のデメリット


・耐震性が低下する可能性がある
・下地の劣化を見逃すリスクがある
・カバー工法ができないケースがある
・屋根材の選択肢が少ない
・将来のメンテナンス費用が高くなる可能性がある
・火災保険が使えない

耐震性が低下する可能性がある


屋根が二重になると重量が増すため、建物への負荷が大きくなります。

また、重心が高くなることで地震の際に揺れが大きくなり、耐震性が低下する恐れがあります。

建物の構造によっては、補強工事が必要になるケースもあるでしょう。

下地の劣化を見逃すリスクがある


既存の屋根を撤去しないため、下地や防水シートの劣化状況を直接確認できません。

隠れた重大な問題を見落とすリスクがあるため、慎重に検討しましょう。

また、表面の屋根材は新しくなっても、補修していない下地の劣化が進み続けるため、葺き替えよりも耐用年数が短くなります。

カバー工法ができないケースがある


雨もりしている(したことがある)など、下地まで劣化している可能性が高い場合にはカバー工法ができません。

屋根材をはがして内部を確認し、必要に応じて防水シートや断熱材の交換、下地補修などを行いましょう。

なお、カバー工法ができるのは1度限りです。

過去にカバー工法で屋根をリフォームしている場合は、葺き替えしか選べません。

屋根が三重になると建物への負荷が大きすぎるためです。

屋根材の選択肢が少ない


カバー工法では選択できる屋根材は、主に金属製かアスファルトシングルです。

重い屋根材を重ねると建物への負荷が大きくなり、耐震性にも影響するためです。

屋根材

重量

カバー工法
可否

日本瓦

50kg

×

セメント瓦

50kg

×

軽量瓦

30kg

×

スレート

20kg

×

アスファルト
シングル

10kg

金属

5kg


スレートや瓦など自由に屋根材を選びたい場合は、葺き替え工事を行いましょう。

将来のメンテナンス費用が高くなる可能性がある


次回の屋根リフォームの際にはカバー工法が使えないため、二重になった屋根を解体・撤去・処分して葺き替え工事を行うことになります。

また、下地の補修が必要になった場合にも、二重の屋根をはがして補修することになるため、高額な費用がかかるでしょう。

今回のリフォーム費用だけでなく、将来的なメンテナンスコストも考慮して選択することが重要です。

火災保険が使えない


台風や落雷などの自然災害が原因で屋根リフォームが必要になった場合には、火災保険が利用できる可能性があります。

しかし、火災保険は「損傷か所の回復」を原則としているため、新しい屋根材を重ねるカバー工法には適用されないケースがほとんどです

葺き替え工事には火災保険が適用されるケースがあるため、保険会社へ確認してみましょう。

まとめ|岡山市で外壁塗装をするならベストホームへ!


今回は、屋根カバー工法の特徴や費用、メリット・デメリットなどをご紹介しました。

カバー工法は今回のリフォーム費用を安く抑えられますが、長く住む予定なら葺き替えを検討した方がよいケースもあります。

また、劣化が進むとカバー工法を選べないこともあるので、まずは点検を受けてみましょう。

ベストホームでは、屋根リフォームのプロが無料で点検を行い、お客さまのご自宅に最適なメンテナンス方法をご提案いたします。

岡山市にお住まいの方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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