ボードとボードの目地部分のシーリング改修の様子です。「打替え」という作業を行います。カッターで切り込みを入れ、既存シーリングを撤去していきます。
既存シーリング撤去後にプライマーの塗布を行い、外壁材とシーリング材の密着力を高めます。ペースト状の新しいシーリング材を充填していきます。
高圧洗浄により、外壁の汚れや旧塗膜を洗い落としていきます。乾燥不足の状態で塗装を行うと、剥がれなどの原因となりますので、乾燥には1日要します。
下塗り作業の様子です。下塗り塗料を塗布することで、外壁と上塗り塗料との密着力を高めていきます。1階部分の外壁材に対しては、「シーラー」というサラサラとした透明な下塗り塗料を塗布しています。
こちらも下塗りの様子です。2階部分の外壁材に関しては、表面に骨材の吹付けが施されておりますので、「フィラー」というドロッとした白色の下塗り塗料を塗布します。外壁材によって下塗り塗料を変えることで、骨材の隙間を埋め、きれいな仕上がりにしていきます。
中塗りしている様子です。上塗り塗料1回目塗布のことを「中塗り」と言います。
ベランダ面は今回、ベースカラーとアクセントカラーの2色を重ね塗りするマルチカラーでの塗装になるので、まずベースカラーを塗布していきます。
中塗り塗装だけでは塗膜の厚みがつきにくいため、同じ上塗り塗料を重ね塗りすることで塗膜の厚みを確保していきます。異なる色の塗料を塗装しているようにも見えますが、同じ色の塗料を塗り重ねています。乾燥前と乾燥後で色の見え方が変わってきます。
こちらはベランダ面の上塗り作業の様子です。差が分かりにくいですが、ベランダ面もベースカラーを重ね塗りし、外壁材の凹凸の隙間に塗り残しができないようにします。
ベランダ面の外壁は、上塗り塗装完了後にアクセントカラーの塗布を行っていきます。通常のローラーよりも毛の短いローラーを使用することで、外壁の凸部にのみデザインをつけていきます。
こちらは今回使用した塗料の写真です。塗料は、主材と硬化剤の2つの液体を混ぜ合わせて使用する「2液型」というものです。塗料を使用する際には秤を使用して計測し、希釈量を遵守しております。
屋根板金は表面が滑らかな素材ですので、サンドペーパーで表面を擦り、あえて微小な凹凸をつける「ケレン」作業を行うことで、塗料の密着力を高めていきます。ケレン後、弱溶剤塗料で塗装を行います。
軒天は外壁と同じ仕上げが施されている「同天仕上げ」となりますので、外壁用の下塗り塗料「フィラー」をまず塗布していきます。下塗り後、弱溶剤塗料を塗布します。
屋根の縁部分である破風と鼻隠しも、弱溶剤塗料での塗装を行います。2回塗りを行い、塗膜厚を確保することで、防水性を高め、部材への雨水の染み込みを防ぎます。
雨樋も表面が滑らかな素材ですので、「ケレン」作業を実施しております。部材と塗膜の密着力を高めるためにも、下地調整は欠かせません。 ケレン後、弱溶剤塗料を2回塗りします。
幕板に発生しておりましたひび割れは、シーリング材を注入して隙間を埋めています。ひび割れ補修後、幕板も他の付帯部と同様に弱溶剤塗料での2回塗り塗装を行います。
水切り板金も弱溶剤塗料を使用して塗装しています。刷毛を利用することで隅々まで塗り上げ、塗り残しがないように仕上げます。
ベランダ防水工事の様子です。床全面にFRPマットを1層敷いていきます。これにより、防水機能が高まります。
最後に、FRPマットを保護するトップコートを塗布します。