大きな劣化は見られませんがよく見ると屋根の表面劣化が分かります。
外壁材の繋ぎ目のシーリングは破断し隙間が空いています。ここから水が入り外壁を傷めてしまいます。
屋根はモニエル瓦という瓦の中でも特に塗装の際に注意が必要なタイプです。
瓦の防水性が低下し、水を含みやすい状態です。屋根全体に苔藻の発生も見られます。
勝手口のドアは今回通気のできるものに取り替えます。
既存の劣化したシーリングを撤去し、新しく充填します。
新しいシーリングは白色ですが、この上から塗装することで色は外壁と同じになります。
モニエル瓦はスラリー層という着色層がありこれをできるだけ高圧洗浄で落とすことが重要です。
モニエル瓦専用の下塗り剤で残りのスラリー層を補強し、上塗り塗料との密着性を高めます。
上塗り塗料を塗布する様子です。瓦が波型のためローラーでは上手く塗れない部分は刷毛を使用して塗布します。
屋根の上塗りの2回目の様子です。重ね塗りして塗膜の厚みを持たせます。
外壁の下塗りの様子です。透明な塗料のため塗った直後は濡れたようにしか見えませんが塗料の付着性を高める欠かせない作業です。
上塗り1回目の様子です。汚れの付きにくい15年程度耐候性のある塗料を塗布しています。
元の色合いとは大きく変わらないですが、屋根も壁も鮮やかな色合いになりました。
塗装したことで表面のザラザラが小さくなり、優しい柔らかい印象を受けます。
もちろん見た目だけでなく、しっかりと水を弾いてくれる防水性もあります。
雨樋などの付帯部の塗装も行い全体が若返ったようです。
勝手口も交換し、通風できるものになりお部屋の換気がしやすくなりました。